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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (70)Berluti ⑤ VICEVERSA(後)

 こんにちは。

 今日は割合温暖だったように思います。

 温暖といっても暖かさを感じたわけでは無いのですが、

 それ程寒さを感じなかったですね。

 

 カーリング女子、遂にスイスに勝ちました!!!(凄)

 昨日の悔し涙が、今日は嬉し涙に変わりましたね。(美)

 後半のスイスの追い上げは流石で、一投たりとも気が抜けない、観ている僕も息ができないくらいのギリギリの攻防でした。

 さぁ、いよいよ最後の一試合です。

 チームワークを発揮して最高のプレーを魅せて下さい!!

 がんばって!!!

 

 前回の続きです。

 ベルルッティのサイドモンク「VICEVERSA」を取り上げています。

Berluti VICEVERSA ブローグ サイドモンク

 

 「クラブコレクション」からのサイドモンクです。

 前回はラスト「オルガⅠ」について書きました。

 クラシックなフランス靴のエレガンスとはこういうフォルムなのかも、

 と思わせるラストですね!

 

ロングヴァンプ

 ヴァンプの革の切り返しを見ると、ヒールまで真っ直ぐ伸びています。

 その上部にクォーターの革の切り返しがあります。

 ロングヴァンプですね。

 

 それを強調するかのように、ヴァンプはダークトーンで、クォーターはライトトーンで、色味を変えてパティーヌされています!

 カントリー寄りなブローグに2トーンカラーも加わり、カジュアルな印象ですね。

 

AIGLE

 

ティー

 ここで、パティーヌについてもう少し書いておきたいと思います。

 というのは、こちらの記事を見つけたから!(感謝)

https://kusumin.com/history_of_berluti/

 パティーヌが誕生したきっかけは、ウィンザー公の持ち込んだエイジングされた靴を見本としてオルガ女史が新しい靴に色付けをした事にあったのですね!(学)

 

 ウィンザー公の靴はエイジングに魅力があったという事ですので・・・

 ブラウン系の靴だったのかなぁ??

 であるとすれば、パティーヌのお手本はイギリスにおけるカジュアルシューズでしょうかね??

 そこから更に独創的な色付けを編み出していったのでしょう。

 

 オルガ女史がそのパティーヌの技術を完成させたのが80年代でした。

 そして90年代にヴェネチアレザーが誕生し、ベルルッティのパティーヌが世界に広がっていきましたね。

さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (63)Berluti イントロ - 靴と歩む、僕の...

 

 因みに、同じ頃、エドワードグリーンもメンズドレスシューズに「色」をもたらしましたね。

 それまで黒靴一辺倒だった(?)メンズドレスシューズにアンティークフィニッシュされたブラウンカラー(ダークオーク・アンティーク)を投入し、業界に大きな変化をもたらしました。

 

ブローグ 、メダリオン

 クォーターと重なるヴァンプの淵には親子穴のパーフォレーションが施されています。

 このパーフォレーションはロングヴァンプの淵全体に施されていて、サイドを通ってヒールまで続いています。

 トゥにはメダリオンも施されています。

 英国靴のようなブローグデザインですね。

 

 ただし、ベルルッティとしての違いも感じます!

 メダリオンの文様が少し大きめで、トゥのスペースも広く使われていますね。

 しかし親穴はそれほど大きくなく、子穴も密では無いので、メダリオンがそれ程目立ちません。

 イギリス靴のくっきりとしたメダリオンに対して、のびやかで大人しいメダリオンだと思います。

 

 控えめなメダリオンに対して、ヴァンプの淵のパーフォレーションは少し強目な感じがしませんか!?

 英国靴のようなギンピングは無いのに・・・。

 よく見ると、パーフォレーション直ぐ下のステッチがトリプルです!!!(凄)

 このトリプルステッチはロングヴァンプ全体に施されていて、サイドを通ってヒールまで続いています。

 細やかで丁寧な仕事ですね!(匠)

 

 ベルルッティは大胆なデザインに目が行きがちですが、基本的な作りがきちんとしていますよね。

 靴としての品質の高さがしっかりしているからこそ、大胆なデザインに説得直があるのかなと思います。

 

ストラップ、バックル

 ストラップはインサイド側から甲を覆うフラップの上部から伸びています。

 幅はドレスシューズらしい細さになっています。

 少し長めのバランスでしょうか。

 先端は剣先型です。

 

 フラップやストラップの縁をよく見ると、ダブルステッチです!

 トップラインの縁も同様にダブルステッチですね。

 非常に細やかなステッチで、技術力の高さを感じます。(凄)

 

三越伊勢丹オンラインストア

 

 バックルはベルト通しのあるコの字型です。

 湾曲したカーブと鋭角のラインで構成されていて、凝ったフォルムですね。

 艶のあるゴールドで、コンパクトながらアクセサリーのようなデザインです!

 

 そして、バックルの位置も少し変わっているように思います。

 割と後方寄りの深い位置、外くるぶしの近くにありますね。

 フラップが甲をしっかり覆うくらい高い位置まで伸びている影響もあるでしょうか。

 少しづつバランスを変える事で全体として強い印象が生まれていますね!

 

 ソールのウエスト辺りをよく見ると、角が丁寧に削られて細く見えます。

 この辺りも丁寧な仕事がされていますね。

 

後ろ姿

 踵まで真っ直ぐ伸びたロングヴァンプですので、ヒールも革が重なったデザインとなっています。

 

 ヒールは割り縫いです。

 よく見ると、上部と下部でステッチが違いますね。

 下部(ヴァンプ)の縫い割りの両脇にはステッチがかけられていますが、

 上部(クォーター)にはありません。

 重厚な下部とプレーンな上部のコントラストが効いていますね!

 

 上端はドッグイヤーで、トップラインのダブルステッチがヒールにもかけられています。

 

 アウトソールのヒールブロックは張り出しが抑えられていて、高さも感じます。

 ドレス感のあるヒールですね!

 

ソール

 レザーソールです。

 後から市販のハーフラバーが付けられていますね。

 

 ヒールはオリジナルのままです。

 

感想

 現代的な英国クラシックシューズのようなデザインに、ベルルッティのセンスが加わった印象でしょうか。

 サイドモンクはドレス感の高いモダンなデザインですが、

 クォーター周りのブローグとトリプルステッチ、甲をしっかりと覆うフラップ、フラップやトップラインのダブルステッチ、

 から、中世の鎧のような強さを感じます。

 2トーンのパティーヌが重厚な印象を更に高めていますね!

 

 クラシックなエレガンスと力強いデザインが調和したフランスらしいデザインだと思います。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

 

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