スポンサードリンク

さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (63)Berluti イントロ

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 今日は空気が冷たかったですね。

 予報によると・・・木曜日辺りに・・・、積もらないと良いのですが。

 地域によっては記録的な大雪が降っているようです。

 これまでの経験を超えているという事ですよね。

 注意しないとですね。

 

 今日はフィギアスケート男子ショートプログラムがありました。

 注目の羽生結弦選手は冒頭のジャンプで不運があり、その分の点数を取れなかったとの事。

 その後をしっかり滑り切った技術とメンタルの強さは流石です!

 あらためてとても繊細な世界だと思いました。

 その世界で競うアスリートの努力ってどれだけ凄いんだ!!!!

 ライバルのネイサン・チェン選手もトップに相応しい素晴らしい結果を出しましたね。

 そして、2位に鍵山優真選手、3位に宇野昌磨選手、という日本勢の強さ!

 最終のフリーでは最高のパフォーマンスを発揮して、見た事のない世界を見せて下さい!!

 結果はその後です!

 

 フランス靴のシングルモンクを取り上げています。

 J.M.WESTON、HESCHUNG、Parabootを見てきました。

 ドレスからカジュアルまでありましたが、

 基本的にはトラッドでオーソドックスなデザインでしたね!

 

 次は、大胆で個性的なデザインが魅力のフランス靴ブランドを取り上げたいと思います。

 せっかく、幅広いポジションに対応できる、つまり自由度の高い、シングルモンクを取り上げているのですから!!(笑)

 

 そのブランドとは、

 Berlutiです!

 

 そういえば、これまでベルルッティの靴を取り上げていませんでしたね。

 ざっと振り返ったのですが、2019年秋にCROCKETT&JONESの「ALEX」をお迎えする際に「Alessandro」を検討したくらいでした。

ホールカット を買うか否か考える時間。 - 靴と歩む、僕の...

 

 ベルルッティが好きでは無いのか?

 と問われれば、迷わず、否!!!

 むしろ好き。(照)

 あの芸術的な美しさに惹かれない訳が無い!(憧)

 

 ただ、ここ数年は英国靴にどっぷり惹かれているのは確かですね。

 きちんとしたスタイルと安心の履き心地で、長く履き続けたいと思わせる魅力に溢れています。

 デザイン的な魅力も増してきていて、完成度が高い靴が揃っています!

 

 ですので、流石のベルルッティも英国靴の影に隠れてしまった、というのが僕の超個人的な感覚です。

 そして、あまりにも高価になってしまったからというのも本音ですね・・・。(恐)

 

 とはいえ、純粋に靴の美しさを見れば、ベルルッティはやはり魅力的です!

 その感性は英国靴等にも影響を与えているでしょうし、それでもなお唯一無二の存在であり続けていますよね!(尊)

 

 という事で、ベルルッティのシングルモンクを取り上げましょう!

 その前に、まずは歴史からです。

歴史

 こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)

Savoir-Faire | Berluti

カスタマイズ技術としてのタトゥー

ベルルッティの歴史(Berluti)-ゴールドプラザのコラム

【ベルルッティ】 紳士靴の常識を塗りかえた革新の歴史 | ハイブランド.com

『1865』 アレッサンドロ ベルルッティ  〜 創設者 〜

 創業者アレッサンドロ・ベルルッティは1865年にイタリアのマルケ州にある小さな村セニガリアで生まれました。

 若い頃に家具職人としての訓練を受け、19歳で故郷を離れて海外で自分の技術を試します。

 19世紀後半にパリに到着しました。当時のパリは創造的で芸術的な拡大の爆発を経験していました。

 アレッサンドロはパリで10年間靴職人として働き、国際的に有名な男性と女性のクライアントのためのオーダーメイドの靴を作りました。

  広葉樹(おそらく家具の材木)を扱う事への情熱と通じる美的ラインに対する彼の鋭い目は、才能のある靴職人としての評判を得たカスタムシューズの職人技に必須のものです。

 1895年に新しい靴、アレッサンドロ レースアップを作るためにスキルを示しました。

 そしてBerlutiが誕生しました。

 

『1915』 トレロ ベルルッティ  〜 起業家 〜

 1922年、狂騒の20年代が急速に勢いを増していく中、トレロ・ベルルッティは父親のアレッサンドロと共有する完璧主義に導かれてオーダーメイドの靴を作る技術を熱心に受け入れました。

 彼の美的感覚と靴への深い愛情は彫刻家としての技巧と才能を与え、彼のデザインはすぐに優雅さと現代的なセンスの真髄として称賛されました。

 1928年、トレロはパリの8区にあるモンタボール通りに最初のベルルッティ ワークショップストアをオープンし、その後、シャンゼリゼ通り近くのマルブフ通り26番地にオープンしました。

 

『1864』 タルビニオ ベルルッティ  〜 イノベーター 〜

 戦後生まれのタルビニオ・ベルルッティは、14歳で建築を学びながら、父トレロと一緒に家業を始めました。

  彼はベルルッティの名を広く知られた名前にすることに夢中になり、変化への渇望と見識ある世界観に駆り立てられて、メゾンベルルッティに彼が切望した国際的な名声をもたらしました。

 1959年、タルビニオは伝統的な靴作りのサヴォアフェールのあらゆる特徴を備えたベルルッティの最初の高級既成靴のコレクションを発表しました。

 それにより、彼はメゾンの扉をより広く、より若く、よりトレンディな顧客に開放しました。

  「メゾンの精神は、職人の観点が芸術家の挑戦と出会うところにあるのです。」

 

『1968』 オルガ ベルルッティ 〜 アーティスト 〜

 1960年代後半、タルビニオのはとこであるオルガ・ベルルッティは、彼女の快活なエネルギー、芸術的な才能、大胆なアプローチ、革新的なアイディアをメゾンにもたらし、ベルルッティ知名度を更に高めました。

 マルビューフ通り店は、顧客が快適なクラブチェアに座って良い仲間との会話を楽しむことが出来るショールームやラウンジとなり、ベルルッティの隣人の一人であるフランソワ・トリュフォーのような著名人がイヴ・サンローランやピエール・ヴェルジェ、アンディ・ウォーホールカール・ラガーフェルドと出会う事ができました。

 オルガは80年代にパティーヌの技術を完成させ、10年後、メゾン独自のヴェネチアレザーを生み出しました。

 これらの革新は、伝統的な紳士靴に想像力と色の視野を広げる革命をもたらしました。

 彼女はアンディ・ウォーホールともコラボレートし、流れるようなラインの、今日までベルルッティのアイコンとして残る現代的なモデルであるアンディ・ローファーをデザインしました。

 

 1993年にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)のグループ傘下に入りました。

 新たな技術として、18世紀のフランス貴族たちが交わしていた手紙をモチーフにした、革の表面に文字のようなデザインをする加工技術「カリグラフィ」が完成します。

 2003年、革に刺青をする技術「タトゥー」を完成させます。

 2005年には、バッグ・ベルト・財布などのラインをスタートします。

 

 2010年、LVMHのベルナール・アルノー会長の息子アントワン・アルノー氏がマネージング・ディレクターに就任し指揮を執り始めました。

 2011年にはアーティスティック・ディレクターにアレッサンドロ・サルトリ氏が就任し、レディ・トゥ・ウェア部門(プレタポルテ)に進出します。翌年には初のプレタポルテコレクションを発表しています。

 2016年、アーティスティック・ディレクターがハイダー・アッカーマンへ交代しました。

 2018年、アーティスティック・ディレクターがクリス・ヴァン・アッシュへ交代しました。

 2021年にクリス・ヴァン・アッシュが退任し、後任は置かずにデザインチームが引き継いでいます。

 

 ベルルッティは現在でも他とは一線を画す斬新なデザインの靴が多いですよね。

 フォルム、パターン、素材使い、パティーヌ、カリグラフィー、傷跡、などなど、

 大胆で独創的なアイディアが取り入れらた刺激的な靴です!

 それ程デザイン性が高いのに、ファッションブランドでは無く、歴史のあるシューズブランドというところが魅力かなと。

 長年使い続けられる普遍的な美意識が感じられるのは流石老舗靴ブランドだと思います。

 ただ、近年はファッションにも進出していますが・・・。

 フェラガモのような立ち位置になって行くのかなぁ??

 

 

 

 話が逸れてしまいました。(反省)

 ベルルッティの歴史を見ていると、創業者のアレッサンドロ氏がイタリアで家具職人としての技術を習得し、卓越した美的センスを持ち合わせておられたところからして違いますよね!

 靴とは違う世界、殊に木を加工して作る家具の世界の美的センスが靴に取り入れられたのは独創的だと思います。

 そして、2代目のトレロ氏も彫刻のように美しく現代的なデザインを作り出すセンスを受け継いだのですね

 3代目のタルビニオ氏も建築を学んだそうで、ベルルッティには靴だけではない美意識を磨き、それを靴に取り入れるという精神があるのかなぁと思いました。

 ベルルッティのシャープな輪郭の美しさが際立っている理由はそういう背景があるからでしょうね。

 そして、4代目の現当主オルガ女史によってメゾンの精神が見事に花開いたのではないでしょうか!!?

 パティーヌを初めて見たときはアンティークのヴァイオリンのような美しさを感じたのですが、木工製品の普遍的な美と通じるものがあるのかもしれませんね。

 

 2010年頃からはLVMHが選任したディレクターが指揮を執っているようですね。

 通称「オルガ期」と呼ばれるのはこの頃までの作品なのかな???

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

追記

 ベルルッティの歴史を丁寧に書かれている記事を見つけました。(感謝)

blog.gxomens.com

 


スポンサードリンク