こんにちは。
今日も晴れました。
昨日今日と、空気が結構冷たいですね。
日差しとのギャップに体が対応できていないのかな??
前回の続きです。
ざっとおさらいしますね。
ベルルッティのシングルモンクを取り上げた事で、僕の中で久しぶりにイタリアが、特に90年代のイタリアが気になってきました。
というのは、ベルルッティというブランドにイタリア的なものを感じるから。
そして、僕(達)がいわゆる「Berluti」の靴としてイメージするオルガ・ベルルッティが手掛けた既成靴が完成したと考えられるのが90年代だから。
ここで少し弁解(?)させて下さい。
おそらく90年代のイタリアで起こったメンズファッションのスタイルが世界に広まったのは2000年代かと思います。
そういう意味では、2000年代(Y2K)スタイルと呼んだ方が正しいのかもしれません。
でも、その発信源は90年代、とくに後半頃からのイタリアにあるように思われるので、ここでは90年代のイタリアと呼んでいます。
当時のイタリアのファッション的な状況はというと、
僕の個人的なイメージとしては「ドルチェ&ガッバーナ」が象徴的なのですが、クラシコ的なテーラリングをモードに取り入れ、ドレススとカジュアルをミックスしたスタイルがイタリアから世界に広まりました。
それにより、「それまでのクラシック」からイタリアの影響を感じる「現代的なクラシック」へと変わっていったように思います。
その影響はドレスシューズにも及び、ショートノーズからロングノーズへ変わっていきました。
今回はその続きです。
ドレスシューズには、もう1つ変化の兆しが見られたように思います。
イタリアで作られる本格的なハンドメイドシューズが注目されるようになったのも90年代頃なのかなと思います。
例えば、シルバノ・ラッタンジやエンツォ・ボナフェといった高級靴が人気となりました。
そうそう、90年代後半のジョンロブ(パリ)の既成靴最高峰ラインもイタリアのボノーラが手掛けていましたね!
服作りもそうなのですが、イタリアには手作りで高品質なモノが作れる環境があったのですね!
そして遂に、靴そのものに大きな注目を集める現象が起きました。
その代表とも言えるブランドの1つがオルガ女史による『ベルルッティ』ですね。
ただし、フランスのブランドです。
他に、ドレスシューズの世界に新風を巻き起こしたのが『ステファノ・ブランキーニ』です!
こちらはイタリアのブランドです!!
大きく張り出したコバ、靴を一周するノルベジェーゼ製法の大胆ななステッチ、ロングノーズ、スクエアトゥ、アンティーク感のある色付け等等、明らかに個性的なデザインの靴です。
この点、前回のファッションと同じだと思うのですが、魅力的な靴というのはデザインと品質が共に優れている事が重要だと思います。
それまではデザインはフランス等の有名ブランド、製造はイタリアの優良ファクトリーという構図でしたね。
しかし、アルマーニやドルチェ&ガッバーナ等のイタリアブランドが魅力的なデザインを生み出したように、ブランキーニも魅力的なデザインを生み出したのです!
たくさんの要素を盛り込みながらも絶妙なバランスでクラシカルな美しさに仕上げられた芸術的な靴は、これまで「服に合わせる靴」という認識が一般的だった世界に、「靴が主役」という認識をもたらしたと思います!!
そうして、靴そのものに注目が集まるようになってきました。
では、そのような個性的な靴に合わせる服とは??
この点、個性的な靴というのはドレスシューズの伝統的な考え方としてはカジュアルな方向性ですよね。
実際、個性的な靴に対して、シンプルでスマートなドレス服は相性が良いとは言えません。
靴だけが浮いてしまって違和感が生じますよね。
やはり、個性的な靴に対しては、個性のあるカジュアル寄りな服の方が相性が良いと思います。
ここで90年代のイタリアファッションに戻ります!
「ドルチェ&ガッバーナ」を筆頭に、上がドレスで下がデニムというミックススタイルが広まっていきましたよね。
デニムはカジュアル寄りの服ですので、個性的な靴とも相性は良いですね!
因みに、デニム自体もファッション性の高いデザインへと進化していきました。
すなわち、いわゆるアメリカのワークパンツから、イタリアのファッションパンツへの変化です。
その後、様々なデニムブランドが誕生していきましたね。
こうしてドレススタイルのカジュアル化の流れが始まっていったのかなと思います。
という事で、
イタリア靴の最初は『Stefano Branchin』です!
・・・でも、
今回はここまでです。
ではでは。
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