こんにちは。
今日も晴れました。
晴れているのに、風もそれ程無いのに、空気が冷たいっ・・。
冬の寒さを感じますね。
ジョンロブのシングルモンクを取り上げています。
今回はこちらです。
JOHN LOBB OSNER
エプロンフロント(Uチップ)のシングルモンクです!
現行には無いですね。
詳細は後で書いていきますが、手の込んだ作りです。
いつ頃作られたモデルなのでしょうか?
製造時期
こちらの靴を見つけました。(感謝)
『PARIS時代の製品』との事です。
ソックシートのデザインを見ると、「JL」の下に「JOHN LOBB」、その下に「PARIS」の文字が入っていますね。
ラストは236です。
ラスト236は「FOULD」の時にもちょっと登場しました。
90年代中盤〜90年代後半のクロケット&ジョーンズ工場製で使われていたラストでしたね。
という事から、「OSNER」は90年代前半には作られていたと考えられます。
それより以前については、分かりませんでした。
ラスト8695
前回取り上げた「FOULD」と同じラストですね。
ラスト8695は1995年頃に誕生した当時の主力ラストです。
エドワードグリーンの工場を買収して自社製造ができるようになった頃ですね。
現代の主力ラスト7000と比べると、少しノーズが短く、ボリューム感があり丸みの感じられるフォルムです。
それでも伝統的な英国靴と比べれば、シャープさが感じられるラウンドトゥです。
クラシカルなドレスシューズや現代的なカジュアルドレスシューズにも似合うラストだと思います。
エプロンフロント
エプロンフロントに注目すると、革を貫通しない縫い糸の跡が盛り上がっているのが見えます。
高度な職人の手仕事で縫われるライトアングルステッチですね!
トゥ先端中央には左右両サイドの革を縫い合わせた箇所がありますが、やはり革を貫通しない縫い糸の跡が見られます。
ここも高度な職人の手仕事で縫われるスキンステッチですね!
これらの意匠はエドワードグリーンの「DOVER」で有名ですね。
エドワードグリーンでも数名しか出来ないと言われるくらい高度な職人技です!
でも、本靴はジョンロブです。
ここで歴史を振り返ると、
ジョンロブの自社工場はもともとエドワードグリーンの工場でしたね。
そのためエドワードグリーンの技術が反映されているのではないでしょうか。
ここで気になった事があります。
先ほど90年代に作られたラスト236の、クロケット&ジョーンズ工場製の「OSNER」を取り上げましたよね。
そういえば、クロケット&ジョーンズでスキンステッチって無くない??
あらためて先の「OSNER」を確認し直したところ、スキンステッチでは無かったです。
ですので、やはりエドワードグリーンの工場が鍵となっているようですね。
因みに、ジョンロブでは「CHAMBORD」も同じ意匠が取り入れられています。
因みに伊勢丹の別注品で、インラインではおそらく廃盤だと思います。(貴)
で、エプロンフロントのダービーですね!
・・・
控えめに言って、エドワードグリーンの「DOVER」と似ていませんか!?(控えてない!)
そう思う多くの靴好きの好奇心に答えて下さった記事を見つけました!(感謝)
凄いタイトルだっ!
もう1つ。(感謝)
やはり対決の構図ですね。(笑)
両靴のディテールの違いは以下の通りです。
羽根の付け根のステッチは「DOVER」は手縫いで、「CHAMBORD」はミシン縫い。
ヒール上端のステッチは「DOVER」はシングルで、「CHAMBORD」はダブル。
もちろん、ラストや革質も違いますね。
話が逸れてしまいました。
なぜ「CHAMBORD」を取り上げたのかと言いますと、
「DOVER」と比較したかったから、では無くて、
「OSNER」は「CHAMBORD」のシングルモンク版とも言えそうだからです。
というのも・・・
今回はここまでです。
ではでは。