こんにちは。
今日は晴れました。
でも、そろそろ温暖な感じではなくなってきましたね。
もう12月も中盤に入ってきましたが、本格的な冬はこれからですよね。
前回の続きです。
チャーチのシングルモンクを取り上げています。
次は「東京、東京です。」(車内アナウンス?)
Church's TOKYO
「TOKYO」?
ええ、「トーキョー、東京」です。
もちろん、Church'sの靴に間違いありませんよ。
実は以前『City Collection』というシリーズがありまして、
でも現在は廃盤のようで、
現行品はありません。
その辺りに関して、こちらの記事を読ませていただきました。(感謝)
2010年2月頃に誕生したコレクションのようです。
他にも「LONDON」や「HONG KONG」等が有りまして、
全て同じラスト・同じ価格だったようです。
ちょっと驚いたのは価格ですね。
日本円で54600円。当時は消費税5%でした。
その頃イギリスでは225ポンドで、円換算すると・・・!!
因みに、2010年2月20日発行の『MEN'S EX 最高級靴読本4』を見ると、「CONSUL」は80850円、「DIPLOMAT」は86100円、等となっています。
『City Collection』と『Custom Grade』では価格差が結構ありますね。
ターゲット、用途、クオリティ、等等、違いのあるコレクションを打ち出したのだと思います。
現在ではチャーチ等の高級靴も10万円を軽く超えるところまで行ってしまいましたが・・
2010年当時でも既に相当高価となっていましたね。
そのような状況で、もっと多くの人に普段気兼ねなく履ける実用的な靴として選ばれるためには、やはり現実的な価格であることも重要だと判断されたのではないでしょうかね。
ここで僕はLEVI'Sの「213」を思い出しました。
今ではヴィンテージの「213」ともなると大変なお宝です。
『City Collection』も100年後には・・・!??(夢大)
それでは靴を見ていきましょうね。
ラスト136
ラスト136について書かれた記事を見つけました。
チャーチと言えば『輝けライフ!』さんで、いつも大変勉強になります。(大感謝)
2017年の記事でして、冒頭に会社員の給与のお話がありますね。
近頃我が国のトップもそんな話をされておられますが、そういう議論をすべき時期はずっと前からあった事が分かりました。
いろいろ原因・理由はあるでしょうが、課題がある事も事実なので、前向きな議論をして良い方向へ進んで欲しいですね。
ん?? 何の話?(・・脱線)
ラスト136について・・なのですが、『Office Collection』なるシリーズがるのですね!!?(知らなかった・・)
品質を上げて『Custom Grade』に引き上げられたそうです。
ググってみたら、こちらの記事を見つけました。(感謝)
確かに、チャーチ表参道店でも「オフィスコレクション」の展開があるようです。
「クラウンコレクション」も揃ってるんだぁ。
えっ! ラスト84の「BARCROFT」も復活したんですね!!(知らなかった・・・)
検索してみたら、Amazonにも有りますね!!(驚)
この頃のChurch'sの充実ぶりを見ると、
出川哲郎さんではないですが、
思わずこう言いたくなりました。
「くるねぇ、くるねぇ〜」!!
あ、ラスト136ですよね。
もともとはチャーチのトライアルライン(という位置づけだったのですね!)であった『シティコレクション』専用のラストとして誕生したそうです。
ロングノーズで履き心地も大きめなようですね。
ラスト173よりハーフ下げても良いくらいのようです。
ただし、足指周りはやや狭いようですので、そのままかハーフ下げるかの判断は自分の足の特徴を考えて。
ヒールカップはコンパクトでホールド感が抜群だそうです。
土踏まずもかなり絞り込まれていて、美しいラインとの事。
丸みのあるラウンドトゥですね。
ノーズが長いのでスマートなラウンドトゥですが、尖った感じのシャープなトゥではありません。
このあたりの匙加減は老舗英国靴ブランドらしいかもしれませんね。
ラスト173よりもやや長めの設計のようで、ロングノーズと言っても良いのかもしれませんね。
スマートで色気のあるファッションを好む若者層を狙っていたのかな!??
「TOKYO」はシングルモンクで、ストラップの位置も高いので、より一層ノーズが長く見えますね。
英国から見て東京ってそんなにスマートなイメージだったの???(笑)
英国人の捉え方は分かりませんが、僕が勝手に妄想すると、
シングルモンクは古くからあるデザインという意味では歴史が感じられ、
修道士に由来するといという意味では厳粛さや寡黙さがあって、
フォーマルにもという意味ではキャップトゥとは違うルールで、
カジュアルにもという意味では自由さがあって、
英国的な伝統とは異なる日本の伝統を慮った選定なのかな!!??(笑)
横顔
クォーターの革の切り返しをみると、羽根の付け根からソールへのカットラインが直線的ですね。
この点、クラシカルな英国デザインですと後方へカーブを描きながら落ちていくデザインが主流ですよね。
それとは異なる美意識、刀で斬ったようなシンプルで潔いラインはやはり日本のイメージなのかもしれませんね。(妄想)
バックルは少し大きめで、角張った正方形に近いでしょうか。
艶も抑え目で、禁欲的な印象です。
存在感がありつつ、ストイックでシャープな印象がしますね。
後ろ姿
ヒールは縫い割りで、上端はドッグテイルです。
小ぶりで丸みのある綺麗なヒールカップですね。
レザーの艶が強いですよね。
というのは、ポリッシュドレザーが使われているからでしょう!
ただし、『シティコレクション』としてコストを下げるために、メキシコ産とかスペイン産とか言われていて、つまりは価格を下げた革が使われています。
もちろん革靴として十分な革でしょうし、ポリッシュで見た目も美しくしているのでしょう。
『シティコレクション』がトライアルラインという位置づけであった事も考えると、手入れが簡単で美しく見えるポリッシュドレザーはぴったりでしょうね!
キャンバスライニング
因みに、他にもコストを下げる仕様変更がありまして、
ライニングの前半分が布(キャンバス)となっています。
この点、旧チャーチ以前であれば「Custom Grade」であってもキャンバスライニングが使われていました。
そういう意味では決しておかしな変更をしている訳では有りません。
(Church'sですから当たり前ですよね。)
単純に革と布ではコストが違うでしょうから、合理的判断をして変更したのでしょう。
これはコストとはあまり関係無いかもしれませんが、
インソックのデザインも異なります。
ブラックのレザーにブランドマークが印字されています。
都市表記も無いですね。
でも、よーく見てみてください!!
金囲みの下に小さな文字がありますよね。
「MADE IN ENGLAND」と書かれています。
そう!!、『シティコレクション』もイギリス製なのです!!
もちろんグッドイヤーウェルト製法ですよ。
ただし、トライアルラインですので「Custom Grade」と同じ製造工程では無いのかもしれません。
「もっとも効率よく靴を生産するための製品工学を取り入れられた」との事ですので。
アウトソール
シングルレザーソールでオープンチャネルです。
本靴は半カラスっぽい色付けが(トゥスチール付けも)されていますが、オリジナルは単色です。
インソックと同様に「Custom Grade」とはブランドロゴの刻印が違います。
その他の違いは見た感じでは分かりませんね。
ただ、コストダウンという観点からすれば違う部材が使われている可能性は高いでしょうね。
今回はここまでです。
ではでは。