こんにちは。
今日は晴れました。
そこまで寒くはならずでした。
シングルモンクについて書いています。
Church'sは今回が最後です。
ラストは僕も大のお気に入りのこちらっ!!
Church's MEADWELL
現在は本国サイトでもラインナップされていないので・・・
廃盤でしょうね。
さて、そもそも今回のシングルモンク特集を始めたきっかけが僕の「MEADWELL」でしたね。(!)
「MEADWELL」は今季に限らず愛用しているのですが、特に今季は気分なのです。(!!)
因みに僕の「MEADWELL」については以前ご紹介しています。
ここから9回に渡ってですので、今回書く事は無さそう・・?(笑)
でも、それじゃぁつれないですよね。
せっかく見つけたのですから、ちゃんとしましょう!
ラスト103
ラストは103で、「SHANNON」と同じです。
プラダ傘下に入ってから誕生したラストですね。
ドレスシューズの主力ラストとしては173が挙げられますが、
「SHANNON」も誕生から現在までチャーチの主力看板モデルとして君臨しており、103も変わっていません。
という事は、かれこれ20年くらい第一線で活躍している事になりますね!(凄)
伝統的な見方をすれば「SHANNON」のようなボリューム感のある靴はカントリーシューズやカジュアルシューズに分類されるのではないでしょうか。
でも、現代的な見方をすればドレスシューズとして成立できる気品を兼ね備えています。
そういう意味では新しいクラシックの1つの完成形と言えるのではないでしょうか。(尊)
その「SHANNON」を「SHANNON」たらしめている重要な要素としてラスト103は外せません。
フロントのボリューム感は思い切ったもので、あのALDEN「990」を凌ぐとも言われるくらいです。
トゥも大きな丸みを描くラウンドトゥです。
それ程のボリューム感がありながら、ドレス感を有しているのは何故なのか?
それはノーズ長の影響ではないでしょうか。
ラスト103はほんのりと長いノーズになっていて、爪先が詰まった感じがしません。
かと言ってロングノーズになってしまうと今度は締まりが無くなってしまいます。
このバランスがしっかりとられている事で、スタイリッシュさとクラシカルな品の良さが融合しているのだと思います。
そして、締めるところをしっかり締めている影響からドレス感が生まれているように思います。
具体的には、甲高ですね。
トゥのボリューム感を出しつつも甲は低く抑えられています。
すなわち、トゥから高さを感じさせる立体的なフォルムでスタイリッシュな印象を出しつつ、甲は抑え気味にする事で全体が膨らみ過ぎないバランスとなっているように思います。
そして、ウェストです。
ラスト103はボリューム感のある前半部に対して、後半部はしっかり絞られています。
その要となるのがウェストですね。
ここをしっかり細く締める事でメリハリのあるフォルムとなります。
もちろん、あまり極端に締めるとかえって歪な印象になってしまいますよね。
その辺りのバランスも綺麗にとれているので、品のある引き締まった印象になっているのだと思います。
ラスト103の話をしだすと、どうしても「SHANNON」の影が出てしましますね。(笑)
それでは「MEADWELL」のデザインを見ていきましょう。
羽根
「MEADWELL」のベースとなっているデザインは「SHANNON」で、外羽根の部分がストラップに変更されています。
ですので、羽根そのもののデザインは「SHANNON」と共通しています。
という事は・・・!
そう、スキンステッチです!!
話の途中ですが、もう1つ別格ポイントがあります!
それは、ダービーはダービーでも、ホールカットタイプのダービーです!!(貴)
すなわち、アッパーは基本的に一枚の大きな革パーツで構成されていて、ヒールの箇所で縫い合わされているというホールカット構造ですね。
そこに羽根のパーツ(とタンのパーツ)が縫い合わされています。
その羽根の縫いが、革を貫通させずに縫い合わせるスキンステッチとなっているのです。(話戻)
職人技の映える手縫い技術ですね!(美)
加えて、羽根の付け根(アイスポット)もハーフムーンの形をした手縫いです!!(美)
こうした贅沢な作りが「MEADWELL」にも採用されています。
セオリー?
ところで、
これまで数々のシングルモンクを取り上げてきた際の話の流れからすると、
ダービーがシングルモンクになったという事は・・・
羽根がコンパクトになり・・
ストラップが高い位置となり・・
ヴァンプのスペースが広くとられ・・
ノーズが長く見える!
でしたよね。
そこで「MEADWELL」を見てみると、、、
じっくり見てみると、、、
凝視してみると、、、
・・・「SHANNON」の羽根と同じですね。
つまり、
シングルモンクになってもヴァンプのスペースに変わりはなく、
特別ノーズが長く見える訳では、無いっ!(??)
先のスキンステッチの関係でしょうかね。
あのディールを優先する事で羽根の変更はしなかったのかもしれませんね。
僕はそれで正解だと思います。
というのは、もちろんスキンステッチが魅力的だからという事もあるのですが、
「MEADWELL」はスマートなシングルモンクというよりも、
新しいタイプのシングルモンクであるところに魅力を感じるからです!
あらためて「MEADWELL」を見直すと、プレーントゥのシングルモンクですよね。
つまり、ブローグやエプロンフロント等で装飾されたデザインでは無く、むしろクラシックなタイプのシングルモンクなのです。
それをベースにボリューム感を変える事で新しいクラシックがデザインされたように思います。
それがラスト103であり、大きなバックルですね!
バックル
大きなバックルに関しては「WESTBURY」も同じです。
決定的な違いはラストですね。
僕にとってはラスト103と大きなバックルの「MEADWELL」がしっくりくるようで、
モードなイメージやロックなイメージが膨らんでくるのです!!(妄想)
テーラードジャケットにもライダースジャケットにも合わせられるドレスシューズが「MEADWELL」ですね!!
ではでは。
追記!!
International Gallery BEAMSで「取り寄せ」を受け付けています!!(驚)
ユーズドでもなかなか見つからない靴で、
新品も他所では見つからないですね。
レアな靴ですので気になった方はお早めが宜しいかと。