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今秋はデニムジャケットの気分です。(4)Levi's ④

 こんにちは。

 今日はやっと晴れました。

 ここ数日あまりに寒かったので、お天道様のありがたみは一層です!

 でも、風が少し強く、冷たかったですね。

 日中はGジャンでも良いくらいでしたが、夜は冷えてもう一枚必要なくらい。

 秋はどこへ行ったの??

 

 前回の続きです。

 Gジャンのデザインを分類していて、まずはリーバイスを取り上げています。

 僕はヴィンテージを追いかける方では無く、復刻ラインのLVCを好んでいるので、取り上げているGジャンもLVCが軸となっています。

 1st、2nd、3rd、4th、5th(?)、現行品と見てきました。

 ざっと100年くらいの間の変遷でしょうか。

 ワークウェアからタウンウェアへと、

 デザイン、デニム生地、縫製技術、製造拠点、いろいろと変わってきましたね。

 

 今回は、これまで取り上げて来なかった、僕が気になるリーバイスのGジャンを取り上げたいと思います。

リーバイス TRIPLE PLEAT BLOUSE (1880年頃)

 1stよりも更に前の時代、1880年の最初期のデニムジャケットが元になっています。

 リーバイスの創業が1854年で、リーバイ・ストラウスが幌や帆に使われていたキャンバス地で作業用パンツを作りました。

 1880年代はキャンバス地からデニムへと変更され現存する最古のジーンズが生産された時代です。

 その頃のデニムジャケットですね。

 

 大きな特徴は商品名にもあるトリプルプリーツです。

 前合わせのところに3つのプリーツがありますね。

 商品説明によると、これは糸を切ればサイズを大きくできるように設計されたものだそうです。

 そうだったのですね。(学)

 当時のお洒落・美的なデザインなのかなって思っていました。(笑)

 そう言えば1stや2ndにもプリーツがありましたよね!!?

 

 そして、ウエストの上辺りに大きめのパッチポケットが左右に2つ付いています。

 ポケットで負荷のかかる口の付け根がリベットで補強されています。

 このリベットによる補強もリーバイスがオリジナルですね。

 1870年にヤコブ・デイヴィスが考案し、1873年5月20日に特許を取得しました。

 

 ところで、最初期のデザインはポケットが2つで、1stは胸ポケット1つとなり、2ndになって再び2つになるという、、、(?)。

 

 フォルムは、身幅にゆとりのあるボックス型、

 ショート丈で裾がラウンドカットになっているのは特徴的ですね。

 クラフト感というか、工業化され大量生産される前のデニムジャケットという感じがしますね。

 

 

リーバイス 「S506XX 大戦モデル」 (1940年代)

 製品名の頭にある「S」はSimplified(簡素化)の意味で、

 1939年から1945年までの第二次世界大戦中に製造されたデザインです。

 当時は「506(1st)」の時代ですが、物資統制が敷かれた事から、

 フロントボタンが5つから4つに減り、

 社名入りのボタンから月桂樹ボタンへ変更され、

 胸ポケットのフラップも排されました。

 

 ワーク感の強い1stが更に簡素で合理的なデザインとなり、よりワーク感の強い印象ですね。

 

 

 更に、213というモデルもあります。

リーバイス「213」 (1900年〜1943年頃)

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 現在販売されているモノが見つからなかったので、僕の私物です。

 もちろんオリジナルでは無く、LVCです。

 オリジナルだったらそれはもう大変な事です。

 

 一体どういうジャケットなのかと言いますと、

 こちらの記事に書かれています。(感謝)

ameblo.jp

 1900年〜1943年頃まで生産されていたそうです。

 「213」は当時の「506XX」の廉価版にあたり、他社ブランドの安価なデニム製品に対抗するために作られました。

 その為、「XXデニム(Extra Exceed=他を超越した)」よりオンスと染めの品質を落とした「No.2デニム」が採用されています。

 他にも、革パッチがリネン製の布パッチに、フロントボタンが鉄ボタンに黒のエナメル塗装されたドーナツボタンになっています。

 

 現存数が少ないようで、ヴィンテージの世界では今では506XX以上に希少性の高いジャケットとなっているようです。(逆転?)

 

 なんと、こちらを見つけてしまいました。(感謝)

capri-kyoto.ocnk.net

 コンディションも申し分の無い、奇跡のオリジナル「213」です。

 お値段は・・・、0の数が・・・、僕の目が霞んでるのかなぁ、、、。(愕然)

 

 ヴィンテージの世界はおいておいて、

 ファッション的に「213」を考えますね。

 位置付けとしては1stに近く、ボックス型のショート丈で、ワーク感の強いスタイルだと思います。

 その上で、やや薄手のデニムなのでゴワツキ感が軽減された印象になりますね。

 ある意味ドレス寄りとも言えるかな??(笑)

 

 

まとめ

 リーバイスの代表的なGジャンを見てきました。

 実は、年代毎に更に細かなディテールの違いもあるのですが、

 それはヴィンテージマニアの方々の記事が沢山ありますので詳しい方に学びましょう。(先生)

Levi’s デニムジャケット1st~2nd編 | 古着屋JAM ヴィンテージ用語 辞書

 

 ファッションとして見るならば、1st、2nd、3rd、4th、5thくらいの分類がポイントかなと思います。

 現在様々なブランドでGジャンが作られていますが、それらの多くがこれらの影響を受けていると思います。

 フォルムやディテールというデザインの違い、

 ワーク、タウン、ファッションという目的の違い、

 ヴィンテージ、オールド、モダンという時代感の違い、

 いろいろな切り口で考える事ができますね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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