こんにちは。
今日も穏やかに晴れました。
日中は半袖でも良いくらいでしたね。
この時期にしては少し暑いのかな??
では前回の続きです。
この春の僕の気分がフレンチローファーという事もあって、
手持ちのエシュンHELIXから始まり、他の魅力的なフレンチローファーを1つづつ取り上げて来ました。
HELIXにヴィヴィッドな青のソックスまでは前回と同じ組み合わせですね。
パンツがブーツカットのプレミアムデニムに変わっています。
ローファーが完全に隠れないくらいの丈が好バランスなのかな。
いろいろ試しています。(楽)
話を戻しますね。
これまでフランス靴ブランドが作るフレンチローファー(THE ホンモノ)を取り上げて来ました。
ここからはイギリス靴ブランドが作るフレンチ(タイプ)ローファーを取り上げてみます!
・・・?
何故、イギリス靴ブランドなのにフレンチローファー??
それはこの靴のせいです!(笑)
JOHN LOBB LOPEZ
ロペスは昨年のローファー特集でも取り上げていましたね。
今回はフレンチローファーという視点で見ていきたいと思います!
ところで、
ジョンロブといえば革靴の王様と称されるイギリス靴ブランドの絶対王者ですね。
そんなジョンロブは、
注文靴専門のジョンロブ・ロンドンと、
既成靴と注文靴を扱うジョンロブ・パリ、
の2つがあります。
もちろん、元々はロンドンが本店で、後にパリにも進出したという経緯です。
その後、パリはエルメス(フランス)の傘下に入りました。
その時から、ロンドンとは別の運営となっているようです。
そういう意味ではジョンロブ・パリはフランスのブランドとも言えそうなのですが、既成靴の製造はイギリスのノーザンプトンにある自社工場(元エドワードグリーンの工場)で行われており、一般的にもイギリスの靴ブランドとして紹介されています。
ですので、僕もイギリスの靴ブランドとしてご紹介します。
ジョンロブ(パリ)はパリを中心に展開されている事もあってか、フレンチファッションとも相性の良い洗練されたデザインが揃っているように思います。
ロペスもその1つで、実際にフレンチトラッドにおける憧れのローファーとして昔も今も君臨しています!
つまり、J.M.ウエストンの180とはまた違ったデザインのフレンチローファーのお手本と言えますね。
前回のパラブーツ『ADONIS』の終わりに仄かした「もう1つのお手本」というのがロペスです!
そんなロペスの特徴的なデザインを見てみましょう。
ヴァンプ
まずはヴァンプのU字型の大きさですが、
トゥの近くまで長く伸び、幅もボールジョイント近くまでしっかりありますね。
つまり、広く大きなU字型です。
アッパーのトゥの立ち上がりもしっかりありますね。
トゥ周りは箱のようなシェイプで、ボリューム感や高さを感じます。
これらの特徴はJ.M.ウエストンの180とも共通していますね。
ここで、180とロペスとの違いを考えてみましょう!
まずは、モカ縫いの仕上げが違います。
両靴とも、ヴァンプの革とサイドの革を合わせて縫う「拝みモカ」というのは共通していますが、仕上げ方が異なりますね。
180(↑)は合わさる革の断面を斜めにカットした「トライアングルモカ」です。
革同士の合わせ箇所が薄くなり、繊細な印象ですね。
ロペス(↑)は垂直にカットしたままの「拝みモカ」です。
コバの処理が丁寧で、スッキリとした印象ですね。
もう1つ付け加えるなら、ヴァンプのU字型も若干異なります。
180の方がサドル近くの横幅が若干広く見えますね。
また、サイドの革パーツの構造も違います。
180(↑)はアウトサイドとインサイドの革パーツがトゥの中央で縫い合わされています。
ロペス(↑)は両者が一枚の革で繋がっているので縫い合わせがありません。
とちらも広く大きなヴァンプに拝みモカという点で共通するのですが、
細かいところを見ると違っていますね。
今回はここまでです。
ではでは。