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夏だ、秋も、ローファーだぁ!⑮ 王道の次

 こんにちは

 今日は風が強くて、時折雨が吹き付けられて、湿気多めでした。

 台風の影響ですね。

 残念ながら被害も出てしまったようですね。

 自然災害とはいえ、辛いですね。

 

 では、ローファー編のラストです!

 クラシカルなカジュアルシューズへの関心から、

 王道のペニーローファーについてあれこれ書いてきました。

 ローファーはトラッドスタイルの定番靴とされていますよね。

 

 トラッドスタイルは、イギリスで生まれ、アメリカでアレンジされて大流行し、ファッション大国フランスへと伝播しました。(日本にも)

 その際にお国柄を取り込んで深化し、定着したのでしょうね。

 それがまた他国へ影響を与え、発展してきたのかな。

 

 そして、

 各国のローファーをあらためて見直すと、

 ローファーのデザインにもお国柄が反映されているように思います。

 

 また、ローファーは男女問わず履かれる靴でもありますよね。

 サイズこそ違えど、同じデザインが通用しうるという稀有な靴!?

 

 そんなこんなで、

 ローファーは、クラシカルなカジュアルシューズの中でも一際大きな勢力のように思います!(笑)

 

 だって、こんな本まであるくらいですから!

    

 買ってみようかな。(笑)

 

 そして、ここ最近、再びローファーの人気がじわじわきているように感じます。

 コンフォートさを求める現代の感覚にも合うのでしょうかね?(笑)

 個人的にはクラシカルなコインローファーに惹かれますが、

 もう少しアレンジされたコインローファーも気にならないわけではありません!(笑)

 

 例えば、芸術的なローファー。

Berluti Andy 

 三大ローファーとか、名作ローファーとかで取り上げられる事は少ないように思いますが、

 僕はアンディも十分にそのレベルにあるローファーだと思いますね。

 一見癖の強いデザインとも思えますが、

 実は長く作り続けられているクラシックの名作です。

 

 Berlutiはイタリア出身のアレッサンドロ・ベルルッティが1895年にパリでスゥ・ムジュール(ビスポーク)の靴工房を開いた事から始まります。

 1962年、イブ・サンローランアントニオ・ロペス (「ヴォーグ」のイラストレーター)に連れられてアンディ・ウォーホルベルルッティを訪れたそうです。

 この時に対応したのが後の4代目当主・オルガ・ベルルッティ女史。

 当時の彼女はまだ若過ぎて仕事もさせれくれなかったそうです。偶然彼女がウォーホルの注文を受け、いろいろあって、オルガのデザインした靴をウォーホルが気に入り、彼女の最初のゲストになったとの事。詳しいことは『最高級靴読本』のp84をお読みくださいね。 

 

 その靴が後年復刻され、同氏のファーストネームを冠したローファー「アンディ」が誕生したそうです。

 

 フォルムデザインからして斬新ですよね。

 低く長いノーズ、エプロンの先がスクエアで、トゥもスクエア、ベロも広くてスクエア。

 つまみモカ縫いも程よいピッチでステッチの迫力を隠しません!

 まるで彫刻のようなシャープさを感じるローファーですね。

 

 そんなシャープなデザインをベネチアレザーのしなやかな質感が中和させているように思います。

 更に大胆で美しいパティーヌが靴を芸術の域に引き上げています。

 まさにアクセサリーな靴ですね!!(美)

 

 ウォーホルはタキシードジャケットにリーバイス 501を合わせ、足元にベルルッティのローファーというスタイルを好んだそうです。

 これも僕がイメージするフレンチトラッドですね。

 トラッドスタイルのテーマの1つはデニムを綺麗に履く事ではないかと。(好)

 王道のコインローファーだけでなく、アンディもそれができる靴ですね。

 

 もう1足はこちら。

Paraboot RAIMS

 最後に一気にカジュアルへ振り切りました!(笑)

 スプレッドトゥで高さもあり、フレンチブランドという事もあって、

 JMウエストン180ローファーの影響が感じられるように思います。

 

 とはいえ、

 アッパーは肉厚なレザーで、かぶせモカは更にボリューム感がアップしていますね。

 ビーフロール風のデザインやノルウィージャンウェルト製法のコバステッチも目につきます。

 自社製造のラバーソール「MARCHEⅡ」は厚みを抑える気などさらさら無い感じ!?(笑)

 クラシカルなコインローファー という枠からは外れるかもしれませんね・・・。(苦笑)

 

 実は、この分厚いソールが今っぽいように思うのです。

 それは厚底スニーカーやダッドシューズというファッション的な流れというだけでなく、

 現代のワーカーが求める機能性や実用性にも合致するのかなと思います。

 丈夫で、悪路や悪天候にも強くて、疲れにくい。

 つまり、歩きやすくて使いやすい靴ですね!

 

 これまではカジュアル靴をオンタイムに履く事はなかなか出来ない風潮だったと思います。

 しかし、それもだんだん変わってきましたよね。

 『ISETAN靴博 2020』でもラバーソールのカジュアルドレスな靴が沢山登場していましたよ!

 そういえばジョンロブでも往年のコテージラインを想わせる厚底ラバーソールが押されていますよね!?

 「ライトウェイトウォーキングソール」のシティやウィリアム、ロペスもありますね!

https://www.mens-ex.jp/wp/wp-content/uploads/2019/11/c_fashon_191110_robb_04.jpg

  クラシックとモダンが見事に融合していますね。(美)

 

 そんな中、僕がREIMSを良いと思う理由は、Parabootの定番靴だから。

 決していっときの流行り(廃り)靴では無いというのは魅力的ですね。

 REIMSは最近も雑誌でもちょいちょい紹介されているようですので、注目度が上がっているのかな??

 

 個人的にはコマンドソールでも今っぽい雰囲気は味わえるように思います。

 厚みとボリューム感があるので、ドレス寄りのアッパーと組み合わさると今っぽいかなと。

 ただ・・・ちょっと重たいソールですけどね。(苦笑)

 

 ではでは。

 


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