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春のフレンチローファーはいかがですか!? (8) パラブーツ ADONIS

 こんにちは。

 今日は曇り気味の1日でした。

 それでも肌寒さは無く、過ごしやすかったですね。 

 

 僕がこの春に履きたい気分なのはフレンチローファー!

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 ↑は僕のエシュンHELIXです。(好)

 ヴィヴィッドな青のソックスを合わせてみました。

 デニムはロールアップするとローファーとのバランスが良いかな!?

 いろいろな組み合わせを試しています!(楽)

 

 そして、世の中には他にも魅力的なフレンチローファーが沢山ありますね!

 そこで、気になる靴を1足づつ取り上げています。

 

 今回もパラブーツです!

PARABOOT ADONIS

 パラブーツはフランスを代表する靴ブランドと言っても過言では無いでしょうね。

 日本でも昔からずーっとファッション紙などで取り上げられることの多い人気ブランドです!

 特にシャンボートやミカエルといった「リスレザー+ノルウィージャンウェルト製法+オリジナルラバーソール」で作られるカジュアルシューズは最もパラブーツらしい靴ですよね。

 前回取り上げたランスもまさにそんな1足でした。

 それに対して、今回取り上げるアドニスはちょっと趣が異なるような・・・!??

 

 とその前に、フレンチローファーらしさチェックをしましょうね。

ヴァンプ/サドル

 

 U字型のヴァンプをみると、トゥの間近まで伸び、ボールジョイント近くまで幅があり、広く大きなスペースがとられていますね。

 下の画像でチェックすると、トゥの高さもしっかりあり、箱のようなフロントデザインになっていますね。

 モカ縫いは「拝みモカ」で、細やかなステッチが上品な印象です。

 これぞフレンチ顔!

 

 サドルの長さはモカ縫いの辺りまでで、ハーフサドルです。

 ここもフレンチ顔です!

 窓のカットは、J.M.ウエストン180のカモメ型とは異なり、トライアングル型ですね。

 

ノーズ

 サドルの位置に注目すると、二の甲の辺りでしょうか。

 180と比べると若干足首寄りで、その分ノーズは長く見えますね。

 とはいえ、ロングノーズという程では無く、あくまで中庸な長さだと思います。

 フレンチローファーらしいバランスですね!

 

 ではアドニスの特徴をチェックしてみます。

 先ほど「パラブーツらしい靴」からは少し趣が異なると書きました。

 その理由の1つが底付けの製法の違いです。 

 

グッドイヤーウェルト製法

 パラブーツらしい靴の特徴として「ノルウィージャンウェルト製法」が挙げられると思います。アッパーの周囲をぐるりと囲む白く太い掬い縫いのステッチ(↓)です!(!) 

 少々目立つステッチなのでカジュアル寄りな印象ですが、それを含めてバランスの良い魅力的な靴を作っていますよね。

 そして、アドニスを見てみると(↓)・・・そのステッチが、無い!

https://image.rakuten.co.jp/successbusiness/cabinet/paraboots/065612_03.jpg

 そう、アドニスはノルウィージャンウェルト製法では無いのです。

 少し張り出したコバの上に出し抜いのステッチが見られるように、グッドイヤーウェルト製法なのです!

 掬い縫いのステッチがアッパーに表れないことで全体の印象もドレス寄りに見えますね。

 その為、アドニスはドレス感のある服とも合わせられるドレスシューズなローファーに仕上がっています。

 

 そういう目線でアドニスを見直してみると、

 上品な光沢のあるカーフや、

 サイドの革に切り返しやステッチ等が無くてスッキリとしている点、

 サドルの両端の縫い付けも細やかなステッチで大人しめである点、

 など、ドレス感を高める仕様になっていますね。

 そして、アウトソールも、

 レザーソール

 パラブーツオリジナルのラバーソールでは無く、

 ドレス感のあるレザーソールとなっています!

 出し抜いのステッチが見えるので、オープンチャネルですね。

 ヒールラバーはダブテイルですか。

 ちょっと英国顔!??(笑)

 

まとめ

 という訳で、

 ランスがパラブーツらしいチロリアンシューズ寄りのフレンチローファーだったのに対し、

 アドニスはドレスシューズ寄りのフレンチローファーとなっています。

 

 ドレスシューズ寄りのフレンチローファーとなると、J.M.ウエストンの180もそうですね。

 この点、180はもう少しショートノーズなバランスでクラシックな印象がします。

 

 それに対して、

 アドニスは程良くノーズの長さがあって現代的な印象かなと思います。

 アドニスのこのバランスついて考えていると、

 180に習っているというよりも、

 フレンチローファーのもう1つのお手本であるあのブランドのローファーを習っているのではないかな・・・

 その靴を次回とりあげます。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。


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