こんにちは。
今日も天気に恵まれました。
むしろ、残暑・・・!??
このまま徐々に寒くなる感じが望ましいです。
前回の続きです。
クロケット&ジョーンズの白いドレスシューズを取り上げています。
英国靴の中でもバリエーションの豊富さを誇るブランドですが、残念ながら現行品は見つからず・・・。
コンディションの良いユーズドを取り上げています。
Crockett&Jones ANTON2(UNITED ARROWS別注)
サイズは7Eです。
ローファーですね。
コインローファー
甲の上に乘ったサドルの長さを見ると、モカ縫いの両端が隠れるくらいのところまでで、ハーフサドルです。
いわゆるコインローファーですね!
サドルは下側(トゥ側)の中央箇所が少し凹んだデザインです。
サドル中央の窓のデザインは長めの楕円形です。
モカ縫い
甲の革の断面と側面の革の断面を合わせて縫った拝みモカに見えます。
断面の切り口は平らで、2枚分が合わさるので、全体から見てもU字型のモカのラインがくっきりと見られますね。
ステッチはとても細やかです。
アッパー
アッパーは「WHITE SCOTCH GRAIN」です。
シボの凹凸は浅めで、それ程粒立ってはいませんね。
シボがある事で傷や履き皺が馴染んで目立ちにくくなります。
また、樹脂コーティングされているので汚れや水も染み込みにくいですね。
そして、スムースレザーに比べて、見た目に適度な重量感があるように思います。
カジュアルからちょっとしたドレスまで幅広く合わせられそうですね。
314ラスト
314は「BOSOTN」で採用されているラストですね。
低く平たい方向性を感じるどっしりとしたフォルムで、ラウンドトゥのクラシックなアメリカンスタイルのラストだと思います。
ところで、拝みモカのコインローファーと言えば・・・「GRANTHAM2」がありましたよね!!?
春のフレンチローファーはいかがですか!? (12) クロケット&ジョーンズ GRANTHAM2 ② - 靴と歩む、僕の...
「グランサム2」のラスト376は「ボストン」のラスト314をベースに改良したものでした。
そして、「ボストン2」のラストも376でしたね。
ここから推測すると・・
「グランサム」(初代)のラストは「ボストン」(初代)と同じく314・・??
であるならば、本靴と同じ仕様になりませんか・・!?!?
って思ったのですが、ググっても「グランサム」(初代)が見つかりません。(何故?)
気になる〜〜。
因みに、「ANTON」(初代)のラストは366で、アンライニングのコインローファーです。
サイド
ノーズ長は中庸です。
サイドは一枚革で構成されていて踵で縫い合わされています。
サイドにステッチ等が無く、スッキリとした印象ですね。
ソール
底付けはグッドイヤーウェルト製法です。
ウェルトはヒールの手前のところまでで、シングルウェルトですね。
コバの張り出しも抑えられています。
ドレスシューズの仕様ですね!
アウトソールはシングルレザーソールです。
メインコレクションなので、オープンチャネル仕様ですね。
ソールのボリューム感が抑えられていて、ドレス感がありますね。
感想
「ボストン」と同じラストを使ったコインローファーという事もあって、カジュアルからちょっとしたドレスまで幅広く合わせられそうですね。
合わせモカや窓のデザインからは西欧寄り・フレンチ寄りな印象もあるかな。
その辺りのニュアンスが「ボストン」とはまた違った個性ですよね。
今回はここまでです。
ではでは。