こんにちは。
今日は晴れ間もありましたが、意外と肌寒い感じでした。
特に夜は寒いくらいでしたね。
前回の続きです。
僕が考えるクロケット&ジョーンズのフレンチローファーとしてグランサム2を取り上げています。
CROCKETT&JONES GRANTHAM2
そして、何故か、クロケット&ジョーンズの代表的なコインローファーBOSTON2と見比べる事に・・・?
CROCKETT&JONES BOSTON2
フレンチローファーとアメリカンローファーの比較(?)みたいな感じですね。
前回は最も目につきやすい違いである「モカ縫い」をチェックしました。
今回は、
サドルと窓
ボストンのサドルは非常にシンプルです。
窓の形はオールデンの986のような三日月型です。
ただし、986は上(足首側)に丸みがあるのに対して、ボストンは下に丸みがあります。
敢えて逆にしたのかな??
トップライン近くのサドルのステッチは非常にシンプルですね。
それに対して、グランサムは少しデザインが違います。
窓の形はJ.M.ウエストンの180のようなカモメ型ですね。
180よりスリムなカモメだと思います。
そして、トップライン近くのサドルに注目すると、コの字型のステッチが施されていますね。これも180に見られるディテールです。
サドル全体のフォルムや大きさは殆ど同じだと思います。
その上で、窓の形やステッチに違うデザインを採用しているところにC&Jの拘りを感じます!
面白いのは、サドルに関してはアメリカンローファーよりもフレンチローファーの方がデコラティブである事です。
ヴァンプのモカ縫いの違いと合わせて考えると、
フレンチローファーはサドルに視点を集める感じなのかなぁ、
なんて思います。
その他は基本的に同じデザインだと思います。
一応チェックしておきますね。
トップライン/ヒール
補強の革テープが被せられているデザインは両靴とも同じですね。
(↑ ボストン)
センターシームのあるヒールのデザインも同じです。
(↑ グランサム)
とてもシンプルでドレス感のある仕上がりですね!
コバ/アウトソール
グッドイヤーウェルト製法による張り出したコバや、シングルソールという点も同じですね。
(↑ ボストン)
(↑ グランサム)
サドルの位置、ノーズの長さ、タンの形状も殆ど同じですね。
まとめ
という事で、ボストン2とグランサム2は基本的には殆ど同じフォルム・デザインですね。
僕が気がついた違いとしては、ヴァンプのモカ縫いとサドルの窓およびステッチ、です。
今回取り上げたモデルの場合はアッパーのカーフも違いますが、そこは他にもバリエーションもあると思うので。
よく似たローファーでも、僅かな違いでフランス風だったり、アメリカ風だったり。
面白いですね!
クロケット&ジョーンズもそれを狙って両靴を作り分けているのでしょう。
上手いなぁ。(笑)
おまけ
こちらのローファーもフレンチ顔ですね!!?
CROCKETT&JONES RICHMOND2
グランサムととてもよく似ています!
っていうか、ほぼ同じではないでしょうかね!?!?
違いは、リッチモンドはアンライニングです。
あとは、アッパーのカーフも違いますね。
それと、アウトサイドカウンターのところにステッチが入っている点も。
見た目も柔らかそうですし、
実際に柔らかな作りなので足当たりも柔らかいでしょうね。
今っぽい印象がします!
今回はここまでです。
ではでは。