こんにちは。
今日も晴れて、暑かったですね。
少しは慣れたかなぁ、、いや暑いなぁ、、。
『クロケット&ジョーンズ』のキャップトゥダービーを取り上げています。
現代的な「NORWICH」から始まり、ダービーでもドレス感のあるモデルをいろいろと見てきました。
今回取り上げるモデルはカントリー寄り!??
CROCKETT&JONES SANDHURST
|
ボリューム感のあるキャップトゥダービーですね!?
本国公式オンラインでも展開されている現行モデルのようです。
見ていきましょう。
ラスト375
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
2015年7月に誕生したメインコレクションのラストです。
ラスト325と共通するミディアムラウンドトゥです。
因みに、ラスト325は1955年に誕生したカントリー向けのラストで、以前フルブローグ特集をした時にも触れていました。
そのラスト325をベースに、踵をよりフィットさせる改良がされたのがラスト375のようですね。
つまり、クラシックなカントリースタイルを踏襲した現代的なカントリーラストと言えるでしょうか。
ノーズ長はロングでは無いですが、詰まった感じでも無く、中庸くらいでしょうか。
幅は十分にありそうで、全体的にもボリューム感が感じられますね。
それでいて、適度にシェイプが効いたウエストやラウンドトゥがすっきりとした印象に引き締めています。
キャップトゥ
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
トゥキャップの長さは、長くも短くも無い感じですね。
イギリス靴らしい上品でバランスの良い長さだと思います。
トゥキャップの縁はダブルステッチです。
2本のステッチラインは少し間隔が空いていますね。
オッックスフォード(内羽根)ですと近接させる事が多いように思いますが、
ダービー(外羽根)という事もあって、少しカジュアルな印象になっているように思います。
クォーター
一般的な5ホールの羽根です。
クォーターの革の切り返しに注目すると、
羽根の付け根から後方へ伸びてからヒールの手前にカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーのデザインを踏襲していますね。
ここのステッチに注目すると、ダブルステッチです。
2本のステッチラインは少し間隔が空いていますね。
先ほどのトゥキャップのダブルステッチとリンクするようなバランスだと思います。
『クロケット&ジョーンズ』らしく細やかで綺麗なステッチですが、
位置づけとしてはやはりカジュアルなデザインでしょうね。
外鳩目
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
鳩目の金属が表に表れています。
外鳩目ですね。
金属の色はダークブラウンのアッパーに馴染む艶を抑えたブロンズくらいでしょうか。
負荷のかかるレースホールを補強する鳩目が見える事で、実用底な印象、頑強な印象、カジュアルな印象になりますね!
スコッチグレインレザー
ちょうどアッパーがよく見える画像ですので、革もチェックしておきましょう。
ゴツゴツとしたシボがみられますね。
革には張りも感じられますので、型押しのスコッチグレインレザーでしょうね。
カラーはダークブラウンです。
明るい色味に比べてグンと落ち着いた雰囲気になりますね。
スコッチグレインレザーは革に表情がありますので、ややカジュアル寄りなポジションだと思われます。
シボがある事で傷などが馴染んで目立ちづらく、比較的水にも強く、丈夫な革なので、カントリーシューズでもよく使われます。
ストームウェルト
底付けはグッドイヤーウェルト製法です。
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
出し抜いが施されるコバに注目をすると、結構張り出していますね!
さらにアッパーの縁に目を向けると、
ウェルトがアッパーの縁に沿って出ていますよね。
ストームウェルトとの事です。
この厚みの分もあって、コバが一段と張り出しています。
ストームウェルトには水などの侵入を防ぐ機能があり、カントリーシューズに見られる仕様ですね。
ダブルウェルト
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
アッパーはヒール中央で縫い合わされています。
上端にドッグイヤーなどは無く、市革もありませんね。
その分、トップラインのコバがパイピングのように丁寧な処理がされてます。
これで強度は従分なのでしょうね。
ラス375はヒールのフィットも上げた改良がされているとの事でしたが、
下部には綺麗な丸みが、上部には窄まりが見られますね!
ソールにも注目です。
ヒールのコバも結構張り出していますね。
出し抜いのステッチやストームウェルトも見られます。
オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法です。
これもカントリーシューズに見られる仕様ですね。
Vibram Cleated Sole
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】 SANDHURST(ダークブラウン)ダークブラウンスコッチグレイン ビブラムソール ダービー 牛革 メンズ
コマンドソールのようなゴツいパターンで、厚みもしっかりありますね。
それでいて、実は軽量なのが「Vibram Cleated Sole」です。
感想
ここ数年、スニーカーを筆頭にボリューム感のある靴がファッション的に人気となっていますが、本靴もその流れに乗っているように思います。
伝統的にはカントリーシューズはボリューム感がありますが、「SANDHURTS」もそれを踏襲しつつ、フィット感を上げた現代版のカントリースタイルにアップデートされていますね。
そして、ソールもストームウェルト仕様のオールグッドイヤーウエルト製法で、ゴツいコマンドタイプのラバーソールです。
これも伝統的なカントリーシューズを踏襲していますが、Vibramの軽量なCleated Soleとする事で普段歩きを快適にアップデートしています。
そして、タフなスコッチグレインレザーや快適なダービーなので、非常に実用性の高いデザインですよね!
これをフルブローグで作ってももちろん相性は良いのですが、より重厚な、よりカジュアルな、雰囲気となるように思います。
また、プレーントゥでも合うでしょうね。より上品な雰囲気でフレンチスタイルにも似合いそうな予感がします。(妄想)
そして、キャップトゥです。
フルブローグよりもスマートな、プレーントゥよりも英国的な印象になっていると思います。
この感じが、最近の僕は気に入っています。
今回はここまでです。
ではでは。