こんにちは。
今日は晴れました。
結構暑かったですね・・・まだ6月なのに。
夜は風が強くて、、、ま、無いよりは涼しいですけど!
前回の続きです。
『クロケット&ジョーンズ』のキャップトゥダービーを取り上げています。
CROCKETT&JONES BRADFORD コードバン
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希少なシェルコードバンが使われています!
前回の終わりに、トゥキャップの淵のステッチについて書きました。
ダブルステッチではありますが、少し間隔が空いていましたね。
そのトゥキャップのステッチの間隔は、クォーターのステッチともリンクする場合が多いように思います。
クォーター
クォーターの革の切り返しを見ると、
羽根の付け根から少し後方へ伸びてからヒールの手前、ウエストの中央辺りに、カーブを描いて落ちるカットラインです。
クラシカルなデザインを踏襲していますね。
そしてステッチです。
ヴァンプとの縫い合わせはダブルステッチですね。
先ほども書きましたが、
トゥキャップのダブルステッチの間隔が空いているのとリンクするように、
ここのダブルステッチの間隔も空いているように思います。
・・でも、実は、、、
「NORWICH」は違うんですよね。(笑)
やはり新しい感覚のキャップトゥダービーなのだと思います。
「BRADFORD」に戻りますね。
ダブルステッチの存在感があり、ややカジュアル寄りな印象ですね。
因みにバルモラル(内羽根)の場合は、やはりここも間隔を開けない傾向があると思います。
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ブローグの無いシンプルなキャップトゥですので、ステッチの間隔という僅かな違いによって、微妙な印象の違いが表現されるように思います。
「BRADFORD」は時代に合わせてカジュアルな装いにも対応しやすいようなポジションを狙っているのかもしれませんね!
ヒール
縫い割りで、市革もドッグイヤーもありませんね。
上端に見られるのはトップラインのパイピングだけです。
とてもすっきりとした印象ですね。
アウトソール
底付けはグッドイヤーウェルト製法です。
出し縫いはヒールの手前までです。
アウトソールはダブルレザーソールです。
「NOWRICH」もそうでしたが、キャップトゥでもダービーだとダブルソールが採用される傾向が見られますね。
メインコレクションですので、オープンチャネルです。
おまけ1
ウィズGもあります。
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こちらはカーフレザーです。
なので、価格も違いますね!
おまけ2
素敵な「BRADFORD」をお持ちの方の記事を見つけました!(感謝)
2010年にイギリス旅行をされた際に、ジャーミンストリートの『クロケット&ジョーンズ ロンドン店』で購入された「BRADFORD」だそうです!
素晴らしいスタッフに対応してもらったそうで、それがこのような素敵な記事となったのでしょうね。
僕も拝読できて幸せです。
大事にし過ぎて8年間卸せなかったとの事!(笑)
それと、パープルのコードヴァンなるものが有ったのですね!?(驚)
そういえば・・・『伊勢丹 靴博 2019』で「ALEX」のコードヴァンが出た時もカラーバリエーションが豊富でしたね!
その年は春のローファー特集でも「ROMSEY」で同じくでした!!
ブラックとバーガンディ、シガー、ウィスキー、そしてグリーンとネイビーでしたよね。
パープルは無かったように思います。
この点、パープルには様々なイメージがあると思いますが、英国においては王御用達のレザー グッズブランドでも見かけるように思います。
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しかし、その時パープルのコードヴァンは在庫切れだったそうです。
結局、ブラウン(おそらくシガー!?)を購入され、なんとお店の方にパープルの補色クリームで上塗りしてもらったそうです!
さすがロンドン! でしょうか。(凄)
結構大胆とも思えますが、造詣が深いからこそでしょうね。
画像を拝見すると、それほどパープル過ぎず、ほんのりとニュアンスがあるかなぁというくらいに見えますね。
光の反射具合で浮き出るくらいとの事ですので、さり気ない個性ですよね!
大成功ではないかと!
今回はここまでです。
ではでは