こんにちは。
今日も晴れました。
昨日よりは少し暑さはおさまったかなぁ。
風に吹かれて落ち葉が舞う姿を見て、秋だなぁと思いました。
前回の続きです。
パラブーツの白いドレスシューズを取り上げています。
今回も「ランス」です。
Paraboot REIMS
サイズは61/2Fです。
基本的なデザインは前回と同じです。
全体的にゆったりとしたラスト110、
高さのあるトゥ、
広く大きなU字型のモカライン、
厚みのある被せモカ、
ハーフサドルにビーフロールステッチ、
ノルウィジャン製法、
ボリューム感のあるフレンチローファーですね!
では前回の「REIMS」と何処が違うのか?
シボ革
こちらの画像(↑)が分かりやすいと思います。
表革ですが、革を揉んで出来るシボの凹凸がしっかり見えますよね。
また、適度な硬質感も感じられますので、おそらくコーティングレザーではないでしょうか。
スコッチグレインレザーでしょうかね。
スムースレザーと比べて革に表情があり、少し重量感のある落ち着いた印象になりますね。
アンツーカーソール
アウトソールの色がブリック(赤煉瓦)です。
アンツーカーソールですね。
白いドレスシューズにアンツーカーソールという組み合わせは、アメリカントラッドなホワイトバックスでよく見られますよね。
本靴もトラッドファッションを意識したデザインを採用しているのでしょうね。
ノッチドウェルト
アッパーの淵に掛かるウェルトの形状を見ると、波型が連続したようなカットがされています。
ノッチドウェルトですね。
ところで、ノッチのデザインは色々ありますよね。
ギザギザと鋭角なノコギリ歯のような形、
箱のようにカクカクとした形、
台形のような形、などなど。
また、
歯の切り込みも深いものから浅いものまでありますし、
歯の連続も細かいものから大きなものまで色々あります。
「REIMS」ですが、
歯の形は丸みがあり、切り込みは普通くらい(?)、連続はやや大きめでしょうか。
その為、割と大きめの丸い波型が連続しているように見えますね。
実はこのデザインが本来の「REIMS」のウェルトです。
前回の直線のウェルトの方が変更されたデザインですね。
更に、本靴はホワイトのアッパーに対して、ブリックカラー(赤煉瓦色)のウェルトが使われていますので、ウェルトが目立ちます!
丸い波型がよく見えますね!
ちょっと可愛らしくも見えて、それがチロリアンっぽいデザインかなと個人的には思います。
インサイド
今回のショップでは、あまり見かけないインサイド側の画像も掲載されています。
革の切り返しデザインはアウトサイド側と対称になっていますね。
トゥからヒールのところまでのサイドの革とヒールの革で、他に継ぎ目はありません。
サイドの革とヒールの革の縫い合わせ箇所が斜めの直線です。
簡素とも言えるくらいシンプルで、インダストリアルな印象も感じますね。
装飾を排したシャープなデザインがモードっぽくも見えます。
因みに、「MICHAEL」も同じデザインですが、もう少し前方(トゥ側)の位置ですよね。
感想
ホワイトのアッパーにアンツーカーソールのコインローファーという事で、(アメリカン)トラッドファッションを意識したデザインという印象を持ちました。
ただし、フランスブランドですから、そのままでは無いですよね!
「REIMS」というボリューム感のあるコインローファーを用いる事で、他所には無い個性的なトラッドスタイルのコインローファー となっています。
フレンチトラッドらしさが現れているのかな!!?
今回はここまでです。
ではでは。