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白いドレスシューズの可能性は!? (49)Paraboot ④ DAX

 こんにちは。

 今日も晴れて暖かくなりました。

 

 先ほど、大きな揺れがありました。

 幸い僕のところは特に被害は無いのですが、周りの方々はどうなんだろう・・・。

 何分の夜で、、、静かなので大丈夫なのかなぁ。

 ネットを見ると、帰宅途中の電車が止まったとか、阪神淡路や東日本のトラウマを抱えておられる方とか、、、確かに様々な場所で様々な人がそれぞれの思いを持っておられますね。

 震源は千葉県北西との事で、地域によってどうなのか、心配です。

 どうか皆様ご無事でありますように。

 

 今回もパラブーツのコインローファーです。

 商品タイトルには「REIMS」とありますが、

 デザインから判断させて頂くと「DAX」かと思われます。

 という事で、「DAX」で書かせて下さい。

Paraboot  DAX District別注

 『DIstrict(UNITED ARROWS)』の別注品です。

 インソックにも刻印が入っていますね!

 サイズはUK61/2です。

 

 前回取り上げた「REIMS」とはうってかわって、とてもスッキリとした印象ですね。

 それもそのはず、「DAX」はドレスラインのコインローファーなのですから!

 

 ラストについての情報が見つけられなかったのですが、専用ラストが使われているとか!?!?

モカ

 モカのラインを見ると、爪先近くまで深く伸び、幅いっぱいまで広がりがあり、大きなU字型を描いていますね。

 トゥは丸みの大きなラウンドで、高さもあります。

 J.M.WESTONの「180」と通じるデザインで、フレンチローファーらしい顔ですね!

 

 ただし、モカのラインの深さが結構あり、トゥのラウンドも大きいので、フロントのボリューム感は「180」以上にしっかりありますね。

 「DAX」の個性的な顔だと思います。

 モカの縫いは、ヴァンプの革とサイドの革を掌を合わせるように合わせて縫う「合わせモカ・拝みモカ」です。

 革の断面は切りっぱなしで見せる仕上げですね。

 それでも割と薄く繊細な印象ですので、ドレス感があります。

 JOHN LOBBの「LOPEZ」が同じ仕上げ方ですね。

 

 因みに、「DAX」とほぼ同じデザインの「ADONIS」というコインローファーがあります。

 違いはモカ縫いです。

 「ADONIS」も「合わせモカ」なのですが、革の断面が見えない仕上げとなっています。

 両断面を斜めにカットして合わせる「トライアングルモカ」なのかな??

 JMウエストンの「180」がそうですよね。

 

ノーズ長

 ロングノーズという訳では無いですが、クラシックなローファーと比べると若干ノーズが長いような印象がしませんか!?

 サドルの位置も若干足首寄りで、

 トップラインが若干短く、

 履き口が若干詰められたバランスだと思います。

 そう、まさに「若干」なのですが、この若干がフレンチっぽい!

 

 前述したモカのラインの深さはノーズの長さの現れですね。

 ノーズがスッと伸びて見える事で現代的なドレス感を感じます。

 そこがクラシックなコインローファーとの差別化になっているかなと思いますね。

 

サドル

 サドルの両端はモカ縫いのラインに被さるくらいまでで、アウトソールには届きません。

 ハーフサドルですね。

 

 正面から見ると、サドルの上も下も真っ直ぐにカットされています。

 ここはブランドによって違いのある箇所ですが、クラシックなコインローファーの殆どでは上下どちらかに凹や凸の角度を付けた装飾的なカットが施されていますよね。

 そこを敢えて並行な直線としたデザインは個性的だと思います。

 

 そして、サドルの中央のカット、いわゆる窓のデザインです。

 「DAX」は薄い下三角ですね。

 ここもブランドの違いが現れる箇所で、「180」のカモメは有名ですし、「LOPEZ」の楕円形も個性的ですよね。

 「DAX」は直線だけで構成される三角形で、前述したサドルの上下並行線(直線)と同じパターンですね。

 

 更に、サドルの両端のステッチも直線で構成される長方形で、

 糸の太さや目の細かさも他箇所のステッチと共通させています。

 

 つまりは、非常にミニマムなデザインで一貫されているように思います。

 装飾的なデザインを排するデザインが逆に個性的な印象をもたらしていますね。

 

横顔

 アッパーのホワイト、コバ(ウェルト)のナチュラルブラウン、アウトソールのホワイト、

 ヒールブロックもホワイトとナチュラルブラウンの層です。

 相性の良い2色で、上品にまとまっていますね。

 

コバ

 コバの張り出しは抑えられていてドレス寄りです。

 

  コバと接するアッパーの淵にウェルトが掛かっておらず、縫い合わせの太いステッチもありません。

 ノルウィージャン製法ではありませんね。

 

底付け

 ヒールの周りまでコバが張り出しています。

 そして、出し抜いのステッチが靴を一周しています。

 オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法でしょうね。

 

GALAXY FINE SOLE

 アウトソールはGALAXYですね。

 もちろんパラブーツオリジナルのラバーソールで、レギュラーの「DAX」で採用されています。

 厚みを抑えたドレス感のある見た目で、アーチの箇所が薄い形状になっていて反りも良くなっています。

 また、グリップ力や衝撃吸収性も優れています。

 

 本靴ではホワイトのアッパーに合わせてソールもホワイトです。

 靴全体としてクリーンな印象になっていますね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

 


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