こんにちは。
今日も晴れて・・・もはや夏!?!?
でも朝晩は涼しいので、秋。
日中のアレは一体何なんでしょう?
前回の続きです。
今回もパラブーツの白いドレスシューズです。
看板モデルの「CHAMBORD」と「MICHAEL」を取り上げてきましたが、
今回のモデルも人気がグーンと高まってきているように思います!
Paraboot REIMS
サイズは6Fです。
「ランス」も特に近年人気が高いですよね!
雑誌『CLUEL』や『FUDGE』や『POPEYE』などでも、度々見かけるるように思います。
定番はやはりブラックやブラウンのリスレザーですが、ホワイトもなかなか良いですねぇ!
「REIMS」誕生の背景について、興味深い記事を見つけました。(感謝)
「REIMS」の誕生は1986年。名靴「MICHAEL」のローファーモデルです。
当時イタリアで厚底のラバーソールシューズをコーディネートするスーツスタイルが人気だったそうで、イタリア顧客の強い要望で誕生したとの事。
80年代のパラブーツといえば、倒産の危機にあり、イタリアのスタイリストによって見出された「MICHAEL」が大ヒットして会社を救ったという歴史がありましたよね。
今回もその当時のイタリアのお話ですよね。
スーツに「ミカエル」は流石に・・・という事で、コインローファーの「ランス」
ってなりますか???(ツッコミ)
でも・・80年代のイタリアファッションというと・・・ジョルジオ・アルマーニ!?
柔らかく上質な生地で、ゆったりと寛いだ余裕のある仕立て。
そうしたファッションの流れの中でボリューム感のあるパラブーツも人気となったのでしょうかね。
それでは、現代ではどうか?
こちらで実践されていますね。(感謝)
2020年9月の記事です。
ドレススタイルのカジュアル化の流れですね。
今なら大きなシルエットもアリですので、いろいろ合わせられそうですよね。
スーツに「REIMS」・・・アリかも!!?(楽)
ラスト110
パラブーツは靴にラストの記載が無いのですが、
こちらの記事によると「ミカエル」と同じラストのようです。(感謝)
という事は、110ですね。
(ミカエルのリンク記事を)
前述した「REIMS」誕生の背景も「MICHAEL」のローファーモデルとして、でしたので、
まさに!!
ラスト110は、幅もしっかりあり、全体的にゆったりとしています。
そこにシューレースの無いローファーとなると、、、
フィット感が心配・・・ですよね。
この点、実際に愛用されておられる方の記事がありました。(感謝)
ゆったりとしたラストですのでサイズダウンの検討もお勧めされていますね。
ただし、トゥに向かうシェイプは利いているようで、足指周りの圧迫感に注意が必要なようです。
ヴァンプ
意外と言ってはナンですが、ノーズ長がしっかりありますよね!?
サドルの位置を見ても、甲の立ち上がりの上辺りで、僅かに高い位置にあるように思います。
ラスト110は甲もやや高いので、甲をしっかり抑えるためのサドルの位置に調整されているのではないでしょうか。
モカ
コインローファー のヴァンプと言えば、何と言ってもモカですよね!
モカのU字型のラインは、トゥの先端まで深く伸び、サイドいっぱいまで広がる、大きなU字型のラインです。
加えてトゥには高さもありますね。
まさにフレンチローファーらしい顔だと思います!!
モカ縫いは、ヴァンプの革とサイドの革を合わせた上から別革のテープを被せて縫い合わせた「被せモカ」となっています。
これは「MICHAEL」と同じですね。
多くの革が折り重なるのでかなりの厚みがあります。
非常にボリューム感のあるモカは「REIMS」の個性的なディテールですね!
ハーフサドル
サドルは、両端がアウトソールまで届かない、ハーフサドルです。
クラシックなコインローファーのデザインですね!
U字型のモカ縫いラインの上に被さったサドルの上から、ビーフロールのような縫いが掛けられています。
沢山の革が重なった分厚いモカの上からサドルを縫い付けるので、手縫いで強靭に縫われています。
ボリューム感のあるモカ縫いとのバランスも良いですよね!
因みに、本場のビーフロールは革が波打つくらいギュッとキツ目に縛り上げられています。
それに対して、「REIMS」はもう少し緩めで、上品な仕上がりですね。
こういう匙加減もフレンチらしいなぁ!
レザー
革素材の記載が無いのではっきりとしませんが、ホワイトのスムースレザーですね。
パラブーツのスムースレザーですので、おそらくリスレザーではないかと思われます。
ホワイトのリスレザーは、以前「CHAMBORD」の時に有りましたね。
ノルウィジャン製法
コバに注目すると、
コバと接するアッパーの淵の上にウェルトが被さり、太いステッチが掛けられています。
また、コバの上には出し抜いのステッチが掛けられています。
ノルウィジャン製法ですね。
ウェルト
アッパーの淵に掛かるウェルトの形は直線ですね。
この点、通常の「REIMS」では波型が連続したようなノッチドウェルトが使われていますよね。
それは「MICHAEL」も同じで、チロリアンシューズをイメージさせるカジュアルな装飾だと思います。
それに対して、直線のウェルトはシンプルですが、スッキリとしていてドレス寄りな印象ですね。
ウェルトはナチュラルカラーで、ステッチの色も同系色です。
ステッチが目立たない事もカジュアル感を抑えていると思います。
アウトソール
アウトソールは見えませんが、
サイドから見るとブロック状の凹凸面が見えますし、
そもそも「REIMS」ですので、
おそらく通常のマルシェⅡソールではないでしょうか。
感想
ホワイトのスムースレザー、ウェルトはナチュラルカラー、アウトソールはホワイト、です。
シンプルな2色構成で、上品なカジュアル感のある綺麗目なデザインですね。
春夏のカジュアルなリゾートっぽいスタイルにはぴったりでしょうね。
ボリューム感もあるので、冬の白コーデにも合わせられそうです。
今回はここまでです。
ではでは。