こんにちは。
今日は曇ったり雨が降ったり晴れたりで、ころころと天気が変わりました。
そして、時折強風が・・・。
佐倉、大丈夫かなぁ。
前回の続きです。
フレンチローファーのお手本であるJ.M.ウエストンの180をチェックしています。
JM.WESTON 180
そのデザインの特徴を見ています。
トップライン
トップライン、つまり履き口ですが、割と広くとられています。
それと表裏の関係にあるのがヴァンプからタンまでの長さですね。
靴を真上から見ると、半分半分といったバランスでしょうかね。
前回、『ノーズ』のところでやや短めと書いた事とも関係していますね。
トップラインが長い分、サドルの位置はやや前方に寄っていて二の甲辺りでしょうか。
そのためサドルからトゥまでの長さもやや短くなり、ショートノーズに見える、と。
違うバランスの靴と見比べるのが分かりやすいと思います。
こちらは履き口が狭いデザインです。
真上から見るとトップラインの長さ・ノーズの長さが分かり易いのでは。
サドルの位置が三の甲(足首の側)に寄っていますよね。
そこから更にタンもありますから、しっかり甲が隠れるくらいではないかと思います。
そして、トップラインは短めですね。
逆にノーズは長く見えます。
そして、こちらは履き口がかなり広く取られています。
やや後方寄りの上から撮影されていますが、
サドルの位置がボールジョイントの辺り、一の甲(爪先の側)に寄った位置にありますね。
そのため、トップラインはかなり長め、ノーズはかなり短めのバランスですね。
このように、トップラインの長さとサドルの位置やノーズの長さには相関関係があるように思います。
クロケット&ジョーンズのMERTONのようにノーズが長く足がしっかり隠れるバランスは、モダンでエレガントな印象もありますが、やや色気も強いかな!??
エドワードグリーンのようにノーズが短いと足は表れますよね。そうなると、通常カジュアル感がより増してくると思うのですが、この靴はむしろ華奢でクラシカルな上品さが感じられます。
コバの張り出しが無く(おそらくマッケイ製法)フルサドルという事も影響しているかな!??
因みに、クラシカルなタッセルローファーのノーズもやや短めかなバランスのように思います。
あとは、レディースのローファーもショートノーズだったりしますよね。
そしてJ.M.ウエストンの180ですが、両者の中間くらいですね。色気は抑えられていますし、華奢で上品という感じでも無い。とても中庸なバランスだと思います。
今回このように3足を見比べていて、不思議な感覚がしました。
通常、足が見える範囲が多い方がカジュアルな印象、隠れる方がドレスな印象だと思うのですが、ローファーの場合は逆???
ロングノーズは確かにドレス感が高いですが、色気もあるかなと。
ショートノーズのローファーに綺麗なホワイトソックスやブラックソックスなんかを合わせると、清楚で上品な印象になりそうかなって。(楽)
そして、180はもう少しカジュアルな、スポーティーな印象だと思います。
ではでは。