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ロック&シック、サイドゴアブーツ 。 ⑥ JMウエストン 362

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 そして寒かったぁ。

 特に朝が・・・。

 着々と冬へ向かっていますね。

 

 では前回の続きです。

 JMウエストンのサイドゴアブーツを取り上げてきました。

 今回もウエストンです。

J.M.WESOTON 362 クレメント

jmweston.jp

  ジャズの巨匠マイルス・デイヴィスの世界から着想を得た『マイルスコレクション』からのサイドゴアブーツです。

 マイルスコレクションは2018年9月からスタートしたそうです。

 

 音楽を通じてジャズの要素である自由を追求し、即興で新たなものを次々と生み出してきたマイルス・デイヴィス

 そんな彼の生き様から、自由に街をさまよい歩く男性をイメージしたコレクションだそうです。

 

 スタート当初は、「353:プレーントゥダービー」、「354:チャッカブーツ」、「355:フルブローグ ダービー」の3モデルがラインナップされたようです。

 街中を自由に快適に歩けるよう、柔軟性に富んだカーフを用い、ブレイク製法でラバーソールを縫合して、軽量で弾力性に優れた履き心地を実現したコレクションとの事。

「ジェイエムウエストン」のマイルス・デイヴィスへの敬意を表した新コレクション | BOQ

https://www.fashion-press.net/news/42643 

 

革の切り返し 

 705や471のようなホールカットタイプではありません。

 特徴的なのは何と言ってもその革の切り返しですね!https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/11t35183629c_2.jpg

 一般的でオーソドックスなサイドゴアブーツは、ゴアの下辺りに革の切り返しの縫い合わせがあります。

 しかし、ご覧のように362は甲の途中で切り替えされていて、

 サイドはバルモラル(内羽)のプレーントゥのような(!?)縫い合わせがされていますね。

 このデザイン・・・どこかで見たことあるような・・・

 !

 カウボーイ(ウエスタン)ブーツ!??

 

 サイドは違いますが、甲の辺りのデザインが似ていませんか!??

 マイルス・ディヴィスはアメリカのジャズミュージシャンですし、

 (ウエスタンのミュージシャンでは無いですけど・・・)

 アメリカ寄りのデザインを取り入れたとか?

 

 個人的には、エレガントなドレスブーツというよりも、

 ウエスタンブーツ乗馬ブーツ

 それとミリタリーブーツ(騎兵)

 のようなイメージが思い浮かぶデザインですね。

  

ラスト

 ラストについての情報は見つかりませんでした。 

 外観から見た印象を書いておきますね。https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/11t35183629c_3.jpg

 ゆったりとしたやや大きめのラウンドトゥでしょうか。

 プレーントゥダービーの時に見てきたチャーチのシャノンやクロケット&ジョーンズのグラスミアのような感じがしますね。

 つまり、今っぽい!!?(笑)

https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/11t35183629c_1.jpg

 ノーズも特に長い感じはしませんね。

 ややボリューム感のあるラストのように見えます。

 

ソール 

 コバに施されたステッチが踵までぐるりと靴を一周しています。

 よく見るとノッチドストームウェルトのようなものもありますね。

 オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法!?!?

 でも、

 ソール裏を見ると、底付けのステッチは随分と内側を走っていますよね。

https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/11t35183629c_4.jpg

 あっ! そう言えば・・・

 『マイルスコレクション』なので、

 冒頭で書いた「ブレイク製法」でしょうね!

 

 「ブレイク製法」というとあまり聞かない名前ですが、これは「マッケイ製法」と同じだそうです。

 「マッケイ製法」というのはイタリア・マルケ地方の伝統的な製法で、インソールとアッパーとアウトソールを一気に縫い合わせます。

 その為、靴の内側(インソールの上)に縫い糸があります。

 これをアメリカ人のライアン・ブレイクが機械化し、世界中に広がったそうです。

 ヨーロッパでは機械の開発者の名前をとって「ブレイク製法」と呼ばれることもあるそうです。

【革靴の製法】マッケイ製法とは。特徴や魅力、気になる寿命を徹底解説 - 靴職人の営む革靴店

  ですので、製法自体はマッケイ製法になりますね。

 

 グッドイヤーウェルト製法と違い、リブもウェルトもコルクも無いですよね。

 その為ソールの反りが良いという特徴があります。

 それが履き心地の柔らかさをもたらします。

 

 『マイルスコレクション』のコンセプトは「自由に街をさまよい歩く」でしたので、ブレイク製法が採用されたのでしょうね。

 シェブロン柄のラバーソールも柔軟性と弾力性に優れているようなので、軽快な履き心地を目指しているのだと思います。

 

まとめ

 看板モデルの705や 、その系譜にある471とは全く異なるサイドゴアブーツですね。

 705や471がドレスブーツな印象であるのに対し、

 362は乗馬をイメージさせるアウトドアカジュアルな印象がします。

 

 そして、

 ゆとりのあるラスト、

 見た目も足当たりも柔らかいスエード、

 ブレイク(マッケイ)製法、

 ラバーソール 、

 という特徴から、コンフォートな履き心地を重視したモデルなのかな、と思います。

 昨今のスニーカー人気の影響を受けてか、老舗靴ブランドもコンフォートな履き心地のドレスシューズも作るようになってきていますよね。

 362もそんな今っぽさが表現されたサイドゴアブーツではないでしょうか。

 

おまけ

 楽天でもほぼ新品の362が1足だけ見つかりました。


 

  サイズは7Dです

 

 ではでは。


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