こんにちは。
今日は晴れて良い天気でした。
プレーントゥダービーについて書いています。
オールデン、アレン・エドモンズというアメリカを代表するアメリカ靴ブランドの次はこちらです!
レッドウィング 101
101は10年くらい前(だったかな??)
にも凄く流行りましたね!
90年代に廃盤となった101が復刻されたのが2010年秋のようですので、その頃ですよね。
今では定番としてラインナップされていますね!
ドレスシューズをメインに取り上げている僕が何故レッドウィングなのか??
それはポストマンシューズだから!
プレーントゥの歴史の中に、1930年代のアメリカにおけるポストマンシューズ、がありましたね。
101の誕生1954年との事ですので、当時のポストマンシューズとは言えません。
ですが、
101はアメリカのポストマンシューズの歴史の中に入る靴で、
ポストマンシューズと言えば(僕にとっては)真っ先に思い浮かぶ靴で、
名作と呼ぶに相応しい完成度ですので取り上げます!
加えて、レッドウィングも1905年に創業して以来、Made in USAを堅持する老舗アメリカ靴ブランドです!!
誕生
101は1954年に「ポリスマン、ポストマンまたステーションオフィサー(駅員)用の靴」として発売されたそうです。
そしてUSPS(米国の郵便局)に採用された事で、全米の郵便配達員が履くようになり、「ポストマン・シューズ」の愛称で呼ばれるようになったそうです。
101が郵便配達員に支持されたのは
制服に合うフォーマルなシェイプ、
品のある光沢を放ち、雨にも強いレザー、
長い距離を歩いても疲れにくい靴底、
などの組み合わせだそうです。
プレーントゥ
「ポリスマン」や「ポストマン」や「ステーションオフィサー」は制服を着用している訳ですが、その制服に合うデザインがプレーントゥですね。
元々がプロイセンの歩兵用靴として誕生したと言われるプレーントゥですが、プロイセンの兵士も青を基調とした制服を着ていましたよね。
その制服に合わせて履いていた訳ですから、プレーントゥのデザイン自体が制服と密接に関係したものとも言えそうですね!
210ラスト
フォーマルな制服を着て働く郵便局員のスタイルに合うようにデザインされたドレスタイプのラスト、との事です。
ノーズは現代の靴に比べればショートですね。
ややクラシックな印象でしょうか。
そして、ややポッテリとしたラウンドトゥですね。
ただ、幅はスリム気味でスマートな印象です。
無駄の無いスッキリとしたフォルムで不思議な魅力がありますね。
ユーザーさんのブログにはサイズ感も書かれていました。
他のレッドウィングよりも少し小さい設計のようですね。
羽根
オールデンの990やアレン・エドモンズのリーズのように、ホールカットタイプのダービーですね。
その為、クオーターが無く、小さな羽根のパーツだけが縫い付けられたシンプルなデザインです。
これぞアメリカ的な外羽根・ブラッチャーですね!?
ところが、実は101は最初からホールカットのブラッチャーという訳では無かったらしいのです!??(驚)
このようなデザインとなったのは1960年からとの事で、それ以前は違ってたようですね。
文脈から想像するに、おそらく英国靴に多く見られるようなクオーターのあるダービータイプだったのでしょう。
探してみたら、有りました!!!(発見)
1959年のカタログの画像が出ていますね。(貴重)
確かにクオーターのあるダービーですね。
あっ、6アイレットですね!!?
まぁ、、、必ずしもアメリカ靴の全てがホールカットタイプのブラッチャーとは限らないですよね・・・。
現在の101はドレスシューズで一般的な5アイレットです。
羽根が甲の高い位置までしっかり掛かっていて、履き口はやや小さ目でしょうか。
シャパラルレザー
いわゆるガラスレザーに近い加工革ですね。
仕上げの段階で皮革の表面に塗料を塗り込んで艶と耐久性を増しているそうです。
因みに、復刻当初は艶感の強い加工だったそうですが、2013年頃からはソフトでマットな質感へ変わったそうですね。
これによってガラスレザーでよくあるひび割れが軽減され、足馴染みも良くなったそうです。
ブラック・クッション・クレープソール
ポストマンに支持された大きな理由は実用的なソールにあったようですね。
従来のソールは踵のパーツが別ですが、101のラバーソールは爪先から踵まで一体となっていますね!
このソールが衝撃をしっかり吸収し、足への負担を軽減するのです。
これこそ郵便物がぎっしり詰まった重たい鞄を肩にかけて毎日長い距離を歩くポストマンにとって真に実用的な靴だったそうです。
このようなアイディアはUチップの時に紹介したアイリッシュセッターにもありましたね!
イギリスのカントリーシューズ等と明らかに異なる白くて分厚いラバーソールは、見た目のエレガントさを歯牙にも掛けない機能性・実用性を優先したアメリカらしい靴だと思います。
101も同じで、踵を積み上げてエレガントに見せる従来のソールでは無く、一体整形の機能的・実用的なラバーソールを採用したのはアメリカのワークシューズブランドならではではないでしょうか!?
実は本当にトラクション・トレッドソールの応用だったようですね!!
1952年に白いトラクショントレッド・ソール(当時の名称はクッションクレープソール)が開発され、8インチ丈のハンティングブーツ877で成功したそうです。その成功を受けて、101にも採用されたようですね。
ただ、ホワイトでは無くブラックのソールにしたのはオフィシャルな場を意識したデザインですね!
また、特にポストマンの場合は、各宅の芝生に踏み込む事も多いという事情から、芝生をいたずらに傷つけないよう配慮したフラットなソールを採用したそうです。
爪先が少し上に反ったトゥスプリングがついているのも、歩くことを重視した靴らしいですね。
因みに、修理屋さんの記事を読むと「Vibram 1002」というソールだそうです。
そして、今更ですが、グッドイヤーウェルト製法です!
出し抜いのステッチが踵までぐるっと一周していますので、オールアラウンドグッドイヤーウエルト製法ですね。
意外と言っては何ですが、
ソールは厚みがありますが、コバの張り出しも抑えられていますね!
101に独特のドレス感をもたらしていると思います。
オールデンの990やアレン・エドモンズのリーズが高級ドレスシューズであるのに対して、
レッドウィングの101はワークシューズです。
価格差もだいぶありますから、ドレス感といういう点で前者に軍配が上がるのは当然と言えば当然ですよね。
ですが、101には実用の美のような魅力があります。
品質に拘り、歩きやすくて丈夫な靴を真面目に作っているからこそでしょう!!
今回はここまでです。
ではでは。