こんにちは。
今日は晴れました。
日差しが眩しかったなぁ、、。
湿気もじわりと。
前回の続きです。
『Alexander McQueen』のスリッポンを取り上げています。
Alexander McQueen メタルヒール スリッポン
前回は、フォルム、フロントデザイン、ブラッシュ加工カーフ、について書きました。
スマートなフォルムに、スマートなワンピースタイプのスリッポンです。
『アレキサンダー マックイーン』にしてはと言ってはナンですが・・、
至極プレーンな印象のスリッポンですね、、、ここまでのところは!
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サイドデザイン
サイドに革の継ぎ目は見られません。
前述したように、アッパーは一枚革で構成されています。
トゥ周りや、ボールジョイント、ウェスト、等の立体的で抑揚のあるフォルムがダイレクトに伝わってきますね!
タンに相当する箇所とトップラインの前方箇所が繋がるところは、
感覚の狭いスリットが入っていますね。
スリット箇所も含めて、トップライン全周に細い革のパイピングが施されています。
その脇には細かなシングルステッチがかけられています。
細やかな仕事で、とても上品な印象に仕上がっていますね!
ここまでは非常に上品な印象のスリッポンなのですが、
アウトサイドカウンター箇所に強い装飾が!!
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バックデザイン
本靴はホールカットのスリッポンなのですが、
アウトサイド側とインサイド側の革の合わせ箇所はヒール最後尾では無く、
インサイド寄りに位置していますね!
これにより、真後ろから見た時にステッチや継ぎ目が表れないので、
ドレス感が上がるかなと。
ただ・・、
ヒールの立体的な丸みを整形するのにより手間がかかりそうな気もします。
しかし、
本靴では月形芯がしっかり入っているようで、
ヒール形状が十分にサポートされているようですね。
そして、
ここは敢えてなのかな!?
ヒールの月型芯箇所に凹凸感が、段差が、表れていますよね!
ドレスシューズブランドでは見られないような仕上がりなので、
『アレキサンダーマックイーン』ならではの攻めたデザインなのかなとも思われます。
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さらに、
ヒール下部をぐるっと囲うメタル装飾です!!!
鏡のように磨かれたシルバーメタルで、存在感がありますね!!
中央箇所には「Alexander McQueen」のロゴが型押しされています!
ヒール以外は非常にミニマルで上品なスリッポンという印象に仕上げられているのですが、
ヒールのメタル装飾によってガツンと来る、強い個性が加わっていますね!
この強烈なギャップ感が『アレキサンダーマックイーン』らしいように思います!!
このメタル装飾を美しく見せるために、アッパーの継ぎ目をインサイド側にずらしたのではないかと思われます。
そして、
このメタル装飾をより強く感じさせるために、敢えて月型芯箇所に段差を設けたのではないかと思われます。
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ソール
つま先から踵まで、コバが僅かに張り出しています。
ただし、
出し縫いのステッチをかけるには狭過ぎるようにも思えますし、
実際にステッチは見られません。
イタリア製ですので、おそらくマッケイ製法ではないでしょうか。
シングルレザーソールでしょうね。
ヒールは、高過ぎず低過ぎずで、オーソドックスなバランスです。
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感想
前靴の『Ferragamo』ではシルバーメタルのコンパクトなトゥキャップがエレガントな印象でしたが、
本靴はスマートでシックな前方に対して、後方の冷たく硬質的なメタルのギャップが前衛的な印象です。
ヒールのずらした縫い合わせ箇所や、月型芯の凹凸感、も攻めたデザインに思えます。
シックでエレガントなスリッポンと鎧のようなメタルヒールが組み合わさり、『アレキサンダーマックイーン』らしいモード感のある靴に仕上がっていると思います!
今回はここまでです。
ではでは。
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