こんにちは。
今日も晴れました。
風が強かったです。
真冬の冷たい風では無かっただけ助かりましたが、
春一番・・らしいです。
もう??
前回の続きです。
『Padmore&Barnes』の「P404」を取り上げています。
Padmore&Barnes P404
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前回は、サイドデザイン、バックデザイン、について書きました。
元々は1966年発売当時から『クラークス』の「ワラビー (ブーツも)」を作っていたメーカーという事で、基本的なデザインは「ワラビー ブーツ」と共通しています。
それでも、現行の「ワラビーブーツ」と見比べると、筒丈が少し短かったり、ヒール周りのデザインが少し違っていましたね。
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底付け
繰り返しになりますが、
もともとは『クラークス』の「ワラビー ブーツ」ですので、
構造や底付けは「ワラビー ブーツ」、ひいては「ワラビー」と同じだと思います。
今季はブラックスエードな気分です! (29) Clarks ⑥ Wallabee Boot(肆) - 靴と歩む、僕の...
すなわち、
一枚の革が足底から両横を包み込むように立ち上がり、ヴァンプの革を被せて縫い合わせるモカシン製法です。
そして、アッパーとソールをアッパーの内側で縫い合わせるマッケイ製法です。
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マッケイ製法ですので、コバの張り出しが不要となります。
そこから「ワラビー ブーツ」の特徴的なソールデザインが生まれていましたね?
もう一度確認します。
『クラークス』は、ソールの張り出しが抑えられています。
アッパーの膨らみの方がソールよりも張り出しているように見えるくらいで、特徴的なデザインです。
これにより、靴に軽快な印象が加わっているように思います!
対して、
『パドモア&バーンズ』はもう少しソールが張り出していますね。
コバの張り出しという程ではありませんが、アッパーの膨らみと同じくらいはあります。
そのため、安定感のある、どっしりとした印象が加わっているように思います。
また、『パドモア&バーンズ』はソールのサイドの色もアッパーのブラックより少し明るめとなっています。
茶色が入ったような色味に見えますが、生ゴムの色ですかね。
そのため、ソールの印象が一層強く感じられますね。
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Plantation Crape Sole
クレープソールです。
すなわち、
天然のゴム液(ラテックス)を酢酸で凝固させて作られたラバーソールです。
これも『クラークス』の「デザートブーツ」と共通していますね。
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更に、『クラークス』と見比べてみます。
いずれのブーツもサイドはアッパーと馴染むブラックで色付けされていますが、
(ただし、前述の通り「パドモア&バーンズ」は色味が少し違います。)
底面は天然ゴムの色のままですね。
独特のシワ感のあるパターンも共通しています。
全体的なフォルムも殆ど同じですが、
『パドモア&バーンズ』の方がややウェスト箇所からヒール周りの幅があるように見えます。
前述したソールの張り出しによるものでしょうね。
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感想
もともとは『クラークス』の「ワラビーブーツ」に由来しているモデルという事で、
両靴を見比べてきました。
基本的には共通するデザインなのですが、
細かなところに違いもありましたね。
そうした細かな違いから、
全体の印象も少し違うように思います。
『パドモア&バーンズ』はメリハリのあるフォルムと丁寧なステッチ、そして柔らかなスウェードが相まって、よりマイルドな雰囲気があるように思います。
そして、筒丈がやや低く、ソールが少し張り出していることから、クラシックな革靴と通じる雰囲気があるように思います。
『クラークス』の「ワラビーブーツ」は良くも悪くも現代の量産システムで作られたような、やや硬い雰囲気ですが、スタイリッシュなデザインが魅力を支えていると思います。
スポーティーなスタイルとの相性が良さそうですね。
『パドモア&バーンズ』はクラシックな雰囲気があり、ヴィンテージスタイルと相性が良さそうです。
また、上品な印象もあるので、質の良い綺麗めカジュアルスタイルとも合いそうですね。
今回はここまでです。
ではでは。
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