こんにちは。
今日も晴れました。
まだ2月なのに、結構暖かくなりました。
前回の続きです。
『Padmore&Barnes』の「P404」を取り上げています。
Padmore&Barnes P404
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前回は、ラスト、フロントデザイン、について書きました。
1966年発売当時から『Clarks』の「ワラビー (ブーツも)」を製造し、当時の木型も有しているメーカーが作るワラビーブーツタイプという事で、現行の「ワラビー ブーツ」と見比べました。
全体的なデザインは共通していますが、細かな所に違いがありますね。
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サイドデザイン
サイドはつま先から踵まで一枚の革です。
トップライは革を被せて補強されています。
踵周りには月型芯に沿うようなシングルステッチがかけられています。
これらも『クラークス』の「ワラビーブーツ」と共通しています。
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更に、『クラークス』(↓)と見比べてみます。
前回のフロントデザインのところでも書きましたが、
『クラークス』の方が筒丈が少し長いようです。
また、
ヒール周りのステッチも、
『クラークス』はやや太目ですが、
『パドモア&バーンズ』は細目になっていますね。
そして、
最後尾のフォルムが違いますね。
『パドモア&バーンズ』は踵を包み込むように膨らんだヒール周りから足首への窄まりがしっかり効いています。
ですので、トップラインの最後尾がかなり前方に位置しています。
それに対して、
『クラークス』も踵を包み込むような膨らみは見られますが、足首への窄まりは緩やかです。
ここもHandlastedによる違いが現れているのかな。
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バックデザイン
両サイドの革が最後尾で縫い合わされています。
縫い割りです。
この点、
『クラークス』の「ワラビーブーツ」では、
縫い割りの両横に少し太目のステッチがかけられていました。
それに対して、
『パドモア&バーンズ』には、そのようなステッチはありません。
また、繰り返しになりますが、
筒丈も『パドモア&バーンズ』の方が少し短い、という違いがあります。
そして、『パドモア&バーンズ』の方が足首への窄まりが効いています。
そのため、後ろ姿の印象は結構違いますね。
『クラークス』はブーツらしい高さと、カジュアルなステッチが効いています。
『パドモア&バーンズ』はトップラインのボリューム感こそカジュアルですが、ドレスシューズを思わせるフォルムが効いていますね。
今回はここまでです。
ではでは。
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