こんにちは。
今日は曇りでした。
気温もグッと下がって、ちょっと寒かったです。
暖かくなったと思ったら・・・寒っが来るので、
油断できないですね。
前回の続きです。
個人的に今春はランニングシューズタイプのスニーカーを履きたくなったので、
まずは僕の「Fast Track」から取り上げています。
Berluti Fast Track
前回はアッパーに使われているナイロン素材について書きました。
老舗ドレスシューズブランドが革以外の素材を使うというのは挑戦的な事なのかなと勝手に想像してしまいますが、どうなんでしょうね??
ともあれ、革新的で美しいデザインを生み出す事に優れた『ベルルッティ』ですから、革以外の素材も上手に取り入れています。
ドレスシューズで培ってきた独自のデザインと新しい素材を活かしたデザインが融合した、『ベルルッティ』ならではのスニーカーが揃っていますね。
その1つが「ファスト トラック」です!
という事で、
今回はデザインを見て行きます!
フェイシング
シューレース周りのデザインを見ると、
何となくホールカットのような雰囲気も感じられます。
ホールカットと言えば、ドレスシューズの代表的なデザインの1つですね。
特に『ベルルッティ』は看板モデルの「Alessandro」が有名です!
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3ホールのバランスが絶妙で、ストイックで愛らしい、シンプルで華やかな、オリジナリティのあるホールカットの名作ですね。(美)
「ファスト トラック」に戻ると、
ホールカットのように一枚革で構成されているわけでは無いのですが、
レースステイの長さやシンプルな感じが似ているようにも思います。
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ただし、
ホールカットの羽根はV字型のデザインですが、
「ファストトラック」ではU字型のデザインとなっています。
U字型のレースステイはスニーカーでは一般的なデザインですよね!?
・・・
ここで、どのスニーカーを例に挙げようか迷ったのですが、
とりあえず、こちらでどうでしょうか?
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レースステイがU字型を描いていますね。
他のモデルや他ブランドのスニーカーをあれこれチェックしてみても、このようなデザインのレースステイは結構多く見られます。
おそらく、羽根を大きく開ける事ができ、甲の締め付け加減も調整できる、といった機能性からではないかと想像されます。
そのためか、羽根も結構長めで、二の甲辺りまでありますね。
で、「ファスト トラック」に戻ると、
U字型のレースステイはスニーカーならではのデザインですが、
羽根の長さは一の甲くらいまでで、ドレスシューズと同じようなバランスです。
ここでも、ドレスシューズとスポーツシューズの間に位置するデザインが見られますね!
おそらく足にフィットするドレスシューズ譲りのラスト設計もあった上でのデザインなのかなと思われます。
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もう少しレースステイをチェックします。
羽根をよく見ると、レースホールが見えませんよね。
実は、
羽根の内側に化繊のループが設けられていて、そこにシューレースを通すデザインになっています。
これってどこかで見たような?
そう、先ほどの「エアマックス95」です!(繋)
ここはスニーカーならではのデザインと言えますね。
しかし、
「エアマックス95」はレースループを見せるデザインであったのに対し、
「ファストトラック」はレースループを隠すデザインとなっています。
思うに、シューレースにはフィット感を高める機能的なイメージ、そこからスポーティーでカジュアルなイメージ、が有るのかもしれませんね。
そこから派生すると、外鳩目やハイテク感のあるレースループ等はそれを強調するディテールとも言えそうです。
だとすると、敢えてシューレースを最小限に見せる事でエレガントな印象が生まれてくるようにも思われます。
それが「Alessandro」の3ホールなのかなと。
「ファスト トラック」では、レースループを隠す事でスポーティーさの中にシックな雰囲気があるように思います。
今回はここまでです。
ではでは。
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