こんにちは。
今日は暑かったですね。
30度行ったのかなぁ。
これから体が慣れていけると良いのですが、、、。
前回の続きです。
キャップトゥダービーを取り上げています。
今は「キャップトゥ」について書いています。
前回は、一旦オックスフォード(内羽根)を念頭に、
キャップトゥは昼間のフォーマルに、
プレーントゥは夜のフォーマルに、
と言えるのではないか!?、という僕の解釈を述べました。
こういう見方をしてみると、
装飾の無い純粋なプレーントゥに対して、
シンプルながらも装飾のあるキャップトゥ、
という構図が描けます。
今回は装飾としてのキャップトゥについて探ってみたいと思います。
前回もご紹介しましたが、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
紳士靴のつま先に芯(Toe Cap)が入り出したのは1860年代との事。
キャップトゥはその芯を入れる際に目安とした線がそのままデザインになったという説があり、1880年代には用途に限らず靴のスタイルとして大変人気が出たそうです。
芯が入る事で足を守り、美しいフォルムを維持する事もできるようになりました。
この点、美しいフォルムを維持するという美的機能は、格調高いドレスシューズにおいても求められますよね!
でも、足を守るという実用的機能となると、ワーク寄りなイメージやミリタリー寄りなイメージが強くなるように思います。
むしろ逆にそれを感じさせない方がエレガントなイメージに繋がるような、、、。
それがプレーントゥであり、夜のフォーマルに相応しいのかなと。
ここで前回の話に戻ると、
昼のフォーマルスタイルはキャップトゥです。
「人間は普通、昼に仕事をし」ですので、ワークなイメージが入っても間違いではないように思います。
軍事も昔は基本的に昼の事(ワーク)と思われますので、やはり間違ってはいないかと。
つまり、昼のワークやミリタリーなイメージのキャップトゥと昼のフォーマルスタイルのキャップトゥには何か繋がりがあるように思えるのですが・・??
もしも、関係が無いのであれば、昼もプレーントゥで良いように思えませんか?
その方がエレガントですし。
昼間は舞踏会でレディーとのダンスも無いので、パテントでは無くスムースレザーのプレーントゥオックスフォードで良くないですか??
でも、あえてキャップトゥという装飾を足しているのには、何か意味があるように思うのですが・・・。
なお、「1880年代(おそらくイギリスを中心とした欧米でしょうね)に用途に限らず人気が出た」とありましたね。
これはおそらく、ワークとかドレスとかそういう形式的な見方では無く、ファッション的に洒落ていると思わたという意味でしょうか。
つまり、流行りのデザイン、みたいな感覚!?
だとすれば、僕のようにワークやミリタリーのイメージに結び付けなくても、何か特別な意味を勘繰らなくても、良いのかもしれません・・。
ただ・・・
「キャップトゥの短靴で黒の内羽根式のものがボタンアップブーツなどに代わりフォーマル 用の地位にまで上り詰めたのは、ほぼ第一次大戦の後。」
とありますよね。
僕が気になったのは、「第一次大戦の後」というところです。
つまり、キャップトゥオックスフォードのフォーマルスタイルにミリタリーの影響が有るのではないかという疑い(?)です。
ここで脳裏を過るのは、やはり先日の「プラチナジュビリー」でのチャールズ皇太子やウィリアム王子方の赤い軍服姿です。
昼の公式のセレモニーで着用されたフォーマルウェアですよね。
靴の映像・画像が見つけられなかったのですが、おそらく最上級のミリタリーシューズではないでしょうかね??
いわば、ミリタリー フォーマルとでも言いましょうか。
僕の解釈をまとめると、
「オックスフォード」はドレス寄り、「ダービー」はカジュアル寄り、
「プレーントゥ」はエレガント寄り、「キャップトゥ」はワークやミリタリー寄り、
これらの組み合わせ方で、そのポジションも何となく決まるかなと。
すなわち、
オックスフォードのプレーントゥはエレガンス感が高く、夜の正装、
オックスフォードのキャップトゥはワーク感のあるドレスで、昼の正装、
ダービーのプレーントゥはエレガントなカジュアル、
ダービーのキャップトゥはワーク感のあるカジュアル、
という分類でしょうか。
ただし、ダービーもキャップトゥも背景にミリタリーがありました。
そこから、キャップトゥダービーにはミリタリーのフォーマルという側面も有るのではないかなと思うのです。
という視点で今日のキャップトゥダービーを考えて行きたいと思います。
今回はここまでです。
ではでは。