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キャップトゥダービーで! (51)Tricker's ① MATLOCK (B)デザイン

 こんにちは。

 今日は曇り時々雨。

 やはり朝は割と涼しかったのですが、

 午後からムンっと蒸し暑くなりましたね。

 

 前回の続きです。

 『トリッカーズ』のキャップトゥダービー「MATLOCK」を取り上げています。

Trickers MATLOCK


 

 前回はラストについて書きました。

 カントリーブーツ「STOW」等で有名な4497Sでしたね。

 カントリーシューズ「BURTON」等に採用されるラスト4444と比べればスマートではありますが、ドレス用ラストでは無くカントリー用ラストです。

 そして、アッパーには粒々とした凹凸が特徴のグレインレザーが採用されていましたね。

 

 今回はアッパーデザインです!

イミテーションキャップトゥ

 トゥにはキャップトゥのようにステッチが施されていますが、

 トゥキャップの革の切り返しはありません。

 プレーントゥにステッチが施されたイミテーションキャップトゥです。

 

 ステッチの間隔は少し空いています。

 キャップトゥとしてはややカジュアル寄りなダブルステッチ・・・なはずですが、

 なんでしょうね・・・

 どことなくキリッと引き締まった印象がしませんか!?!?

 

 ボリューム感のあるフォルムと

 凹凸感のあるグレインレザーで、

 カントリー感・ワーク感の強くなりそうなところを、

 トゥのストレートステッチが引き締めているような印象がします。

 

 これまで見てきたミリタリーダービーの影響でしょうかね。

 そういえば、『JOSEPH CHEANEY』の「CAIRNGORM」もイミテーションキャップトゥでしたね!

 

 また、オックスフォード(内羽根)のキャップトゥが持つフォーマルな印象の影響もあるでしょうね。

 

 あらためて見直すと、イミテーションである事が効果的なように思えます。

 トゥキャップの革が無い事でボリューム感が上手く消えていますよね。

 そのため、ワーク感がかなり抑えられていて、

 すっきりとした、どことなくドレス感すら感じるような!!?

 

CASETiFY

 

ダービー(外羽根)

 クォーターの革の切り返しのあるダービーです。

 クォーターのカットラインに注目すると、羽根の付け根から後方へカーブを描いてソールへと落ちていますね。

 オーソドックスなスタイルです。

 (イミテーション)キャップトゥと相まって、トラッドな雰囲気ですね!

 

 ただし、ここのステッチはトリプル(3本)です。

 この点、キャップトゥでは、トゥのステッチとクォーターのステッチが共通するデザインが多いように思います。

 殆どがダブルステッチで、ステッチの間隔も共通する場合が多い印象があります。

 しかし、「MATLOCK」はトゥはダブルステッチですが、クォーターはトリプルステッチですね。

 このトリプルステッチにはカントリー感、ワーク感が現れているように思います。

 

 

 羽根にも注目しましょう。

 ドレスシューズで一般的な5ホールでは無く、4ホールです。

 4ホールはカントリーシューズで採用されていますよね。

 

 ただし、カントリーシューズでは外鳩目の場合が多いですが、「MATLOCK」は内鳩目です。

 シンプルでキレイめな印象ですね。

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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