こんにちは。
今日は曇り時々雨。
やはり朝は割と涼しかったのですが、
午後からムンっと蒸し暑くなりましたね。
前回の続きです。
『トリッカーズ』のキャップトゥダービー「MATLOCK」を取り上げています。
Trickers MATLOCK
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前回はラストについて書きました。
カントリーブーツ「STOW」等で有名な4497Sでしたね。
カントリーシューズ「BURTON」等に採用されるラスト4444と比べればスマートではありますが、ドレス用ラストでは無くカントリー用ラストです。
そして、アッパーには粒々とした凹凸が特徴のグレインレザーが採用されていましたね。
今回はアッパーデザインです!
イミテーションキャップトゥ
トゥにはキャップトゥのようにステッチが施されていますが、
トゥキャップの革の切り返しはありません。
プレーントゥにステッチが施されたイミテーションキャップトゥです。
ステッチの間隔は少し空いています。
キャップトゥとしてはややカジュアル寄りなダブルステッチ・・・なはずですが、
なんでしょうね・・・
どことなくキリッと引き締まった印象がしませんか!?!?
ボリューム感のあるフォルムと
凹凸感のあるグレインレザーで、
カントリー感・ワーク感の強くなりそうなところを、
トゥのストレートステッチが引き締めているような印象がします。
これまで見てきたミリタリーダービーの影響でしょうかね。
そういえば、『JOSEPH CHEANEY』の「CAIRNGORM」もイミテーションキャップトゥでしたね!
また、オックスフォード(内羽根)のキャップトゥが持つフォーマルな印象の影響もあるでしょうね。
あらためて見直すと、イミテーションである事が効果的なように思えます。
トゥキャップの革が無い事でボリューム感が上手く消えていますよね。
そのため、ワーク感がかなり抑えられていて、
すっきりとした、どことなくドレス感すら感じるような!!?
ダービー(外羽根)
クォーターの革の切り返しのあるダービーです。
クォーターのカットラインに注目すると、羽根の付け根から後方へカーブを描いてソールへと落ちていますね。
オーソドックスなスタイルです。
(イミテーション)キャップトゥと相まって、トラッドな雰囲気ですね!
ただし、ここのステッチはトリプル(3本)です。
この点、キャップトゥでは、トゥのステッチとクォーターのステッチが共通するデザインが多いように思います。
殆どがダブルステッチで、ステッチの間隔も共通する場合が多い印象があります。
しかし、「MATLOCK」はトゥはダブルステッチですが、クォーターはトリプルステッチですね。
このトリプルステッチにはカントリー感、ワーク感が現れているように思います。
羽根にも注目しましょう。
ドレスシューズで一般的な5ホールでは無く、4ホールです。
4ホールはカントリーシューズで採用されていますよね。
ただし、カントリーシューズでは外鳩目の場合が多いですが、「MATLOCK」は内鳩目です。
シンプルでキレイめな印象ですね。
今回はここまでです。
ではでは。