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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (56)J.M.WESTON 531 ②

 

 前回の続きです。

 JMウエストンのシングルモンク「531」を取り上げています。

J.M.WESTON 531


 

 前回は作られた年代を探りました。

 今回はデザインを見ていきます!

 

ラスト

 こちらの記事を見させて頂きました。(感謝)

studiocbr.net

 「531」であればラストは通常「39」のようです。

 

 ラスト39と言えば、チェルシーブーツの「705」ですね!!

ろっく&シック、サイドゴアブーツ 。 ④ JMウエストン 705 (2) - 靴と歩む、僕の...

 現代の感覚からすればノーズは長くは無く、中庸くらい、

 少しボリューム感がありつつコンパクトなラウンドトゥで、

 ゆったりとしたラストです。

 

 そのラスト39に短靴のシングルモンクを合わせると、

https://img07.shop-pro.jp/PA01364/883/product/133211603.jpg?cmsp_timestamp=20180711191621

 ボリューム感のある丸みから、クラシックな雰囲気や少しカジュアルな雰囲気を感じますね。

 

 ところで、肝心の本靴のライニングを見ると・・・

 「531ー83」?

 本来なら「83」のところに「39」があるはずなのですが・・・

 「39」には見えないですよね???

 

 では、「83」なるラストがあるのかなぁ??

 と思ってググっているのですが、情報が見つかりません・・。(謎)

 今分かり得るのは本靴の画像だけですね。

 ノーズは長くは無く、「39」と似たような感じがします。

 

 でも、トゥの丸みは本靴の方が大きく見えるかなぁ。

 撮影の角度もあるのでしょうが、かなりボリューム感のあるラウンドトゥですよね。

 ここは特徴的だと思います。

 

 という事で、ここまで書いておいてナンですが、、、

 ラスト39では無いのかもしれませんね。

 えぇー、、ですよね。(謝)

 

 

クォーター  

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)をベースとしたシングルモンクですね。

 

 1ホール分くらいのコンパクトな羽根で、

 Vフロントのようなデザインとなっています。

 羽根の付け根に注目すると、少し前寄りに位置しているような印象です。

 そこから下へ(ソールへ)向かって、えぐるような急カーブでカットされています。

 また、上に(羽根に)向かっても、えぐるような急カーブでカットされています。

 上下合わせて横から見ると、鋭角なアーキュエイトステッチのように見えます。

 ここは意図的にデザインされている感じがしますね!

 

 もう1つ意図的にデザインされていると思われるのがバックルです。

ストラップ、バックル

 ストラップの幅はドレスシューズらしい細さに見えます。

 先端は剣先型で、スマートな印象です。

 クォーターのアーキュエイトデザインとのバランスも良いですね。(尖)

 ストラップに対応するバックルもコンパクトなサイズです。

 そして、デザインが凝っています!

 

 コンパクトなスクエア型ですが、

 ストラップの先端側の一辺だけが一段高くなっていますね。

 その一辺だけフォルムも平らで、中央に「W」のロゴが刻印されています。

 『WESTON』のWでしょうね!

 

 色は燻されたようなゴールドです。

 

 JMウエストンのオリジナルデザインですね!

 古い時代という事もあるのでしょうが、

 艶っと輝く華やかなバックルというよりも、

 重厚で渋いアンティーク感のあるバックルですね!

 

後ろ

 ヒールは中央に市革があります。

 リザードの細やかな班が調和していて市革があまり目立ちませんね。

 革のクオリティの高さが感じられる後ろ姿で、美しい!

 

 ヒールリフトの積み上げも丁寧で綺麗です。

 少し高さもあって、非常にエレガントな後ろ姿ですね!

 

感想

 作られた年代はあくまでも僕の勝手な予想に過ぎないののですが、おそらく90年代以前のモデルではないかと思われます。

 

 この点、ざっくりとした靴デザインの流れですが、

 90年代頃にイタリア靴によるロングノーズデザインが人気となり、

 2000年頃からパリを中心にノーズが伸びた現代的なクラシックデザインが広がった、

 のではないかと思います。

 そうした流れの中で考えると、

 90年代頃より前はノーズが短めで、それがクラシックな雰囲気なのかなと思っています。

 

 特に、今回取り上げた靴は

 フランスの伝統を行くJMウエストンで、

 シングルモンクという自由度の高いドレススタイルで、

 しかもリザードという華やかな素材ですので、

 フランス流のクラシックなエレガンスとはこういう感じなのかな、

 というイメージが膨らみますね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

おまけ

 こちらもおそらく「531」ではないかと。


 

 ブラックカーフとなるとグンとシックな印象になりますね!

 

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J.M. WESTON / カーフ キルト


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