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ろっく&シック、サイドゴアブーツ 。 ④ JMウエストン 705 (2)

 こんにちは。

 今日は晴れるには晴れたのですが、寒かったですね。

 得に日が暮れてからが。

 そろそろ冬物アウターの出番が来るのかな。

 

 前回の続きです。

 ビートルズに詳しく無いにもかかわらず、

 705が好きだという思いだけで、

 無謀にもあれこれ書いてしまいました。(恥)

 今回は705に戻ります!

ホールカット 

 705の大きな特徴がホールカットです!!

 靴をよく見ると、

 ゴアの付近に革の切り返しを縫い合わせるステッチがありませんよね。https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/11391017051f.jpg

 一般的なサイドゴアブーツは、前部(甲側)の革と後部(踵側)の革に分かれているので、ゴアの下部等に縫い合わせのステッチがあるものです。

 しかし、705はアッパーの前部と後部が一枚の革で繋がっている為、それがありません。

 その一枚の革が踵のところで縫い合わせれているのです。

 

 しかも、ブーツですよ!(驚)

 オックスフォード(短靴)と比べれば、要する革の面積が更に大きくなる事は想像に難くありませんよね。

 まずは使われる革の面積を想像して驚きです!(贅沢)

 

 そして、釣り込みです。

 オックスフォードは、足の周囲と甲へフィットするように釣り込まれています。

 立体的とはいえ、甲のカーブは割合なだらかですよね。

 

 しかしブーツの場合は更に足首の所まで成形して釣り込まなければいけません。

 特に甲から足首への立ち上がりが急ですよね。

 それを平らな一枚の革で成形するのです。

 その技術におったまげー!(凄)

 いや、本当に驚きですよ!!

 

 更に、ヒールカップも丸みがあって立体的ですね。

 

ラスト39

 ラウンドトゥですね。

 ややコンパクトなラウンドで、エッグトゥのようです。

 

https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/113910170510_3_1.jpg

 見た目もスリムですね。

 ノーズは特にロングでは無く、かといってショートにも見えません。

 控えめなエレガンスを感じますね。

 

 でも、

 少し角度を変えて見ると、

 違った表情が伺われるように思います。

 それがこちら。 

https://jmweston.jp/pub/media/catalog/product/cache/5803d4707f52dd7366c350b513a24716/1/1/113910170510_2_1.jpg

 サイドが立っていて、トゥも意外とボリューム感があるような。

 フランス靴に時折感じる上方向の高さを705にも感じます。

 フランス靴って意外とマッチョだったりするんですよね。

 個人的にはミリタリーっぽい男顔だなぁと思います。

 

 ブランドによっては、トゥの頭を低くしたり、チゼルやポインテッドにしたり、ノーズを長くしたりして、よりエレガントな顔にデザインしていますね。

 逆に、もっとボリューム感を出して今っぽくする場合もありますね。

 それについては今後取り上げてみたいと思います。

 

 そして、足首の方はシュッと窄まってスリムです。

 それを強調するのが甲の中央に縦に1本入るクリースです。

 このセンタークリースは705の特徴としても有名ですね!

 ビートルズブーツ(センターのステッチ)の名残!?という訳では無いと思いますが(笑)、クリースによって足首が細っそり見えてエレガントな印象になりますね。

 

 さて、

 ラスト39のフィッティングについても、ポイントを押さえた記事を見つけました。

ジェイエムウェストン705のサイズ感と履き心地レビュー【J.M. Weston チェルシーブーツ】 | ミウラな日々

 見た目はスッキリしていますが、幅は十分にとられていて、甲も高めとの事。 

 逆に言うと、

 ゆとりのあるフィッティングにもかかわらず、見た目をスッキリさせる事に成功しているという事ですよね!?

 また、甲に革の切り返しが無い以上、一枚の革で甲にピタリとフィットさせる整形は、ウエストンとはいえ難しいのではないかと想像します。

 

 ウエストンといえば、上質な革でも有名なブランドですよね。

 705にはいろいろな革のバリエーションがあるようです。

 

 因みに、現在の直営オンラインショップを見ると、

 ボックスカーフの

 ブラック、タンブラウン、バーガンディ、ブロンズ

 がありますね。

 

 他に様々なブランドやショップによる別注品もあるようです。

 ググってみるとスエードやスコッチグレインなどが見つかりました。

 

 また、MTOもできるようです。

 素敵な705を注文された記事がありました。

ジェイエムウェストン705のサイズ感と履き心地レビュー【J.M. Weston チェルシーブーツ】 | ミウラな日々

 

 サイドゴアブーツというシンプルなデザインゆえに、革の表情が活きてきますね!

 その上、705はホールカットですから!!(堪)

 上質な革の魅力を楽しめるデザインとして、705は実に魅力的ですね!!!

 

ソール

 ウエストンといえば、レザーソールを自社タンナーで製造している事でも有名なブランドですよね。

 705もそのレザーソールが採用されています。

 

 ブーツとはいえエレガントなデザインですので、ドレスシューズのようにシングルレザーソールですね。

 踵の張り出しも無いシングルウェルト仕様です。

 ヒールはやや高い印象ですね。

 それも705をドレッシーに見せていると思います。

 

まとめ

 極上の革を贅沢に大きく一枚使って作られた美しいプレーントゥサイドゴアブーツ。

 もうこの言葉に僕の大好き要素がたっぷり詰まっています!(笑)

 

 705はJMウエストンの代表作の1つですし、

 サイドゴアブーツの1つの完成系でしょうね。

 

 まさにお手本に相応しい・・・のですが、

 似たような靴はほとんど見かけません。

 ホールカットのサイドゴアブーツなんて、

 他所がそう簡単に真似できる代物では無いのでしょう!

 それが705なのです。(尊)

 

 ではでは。


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