こんにちは。
今日はしとしと雨が続きました。
梅雨らしいといえば梅雨らしい感じです・・・
もう七月ですが。
前回の続きです。
ジョンロブのスニーカーを取り上げています。
「革靴の王様」とも称されるジョンロブはドレスシューズの最高峰ブランドです。
そのジョンロブが既成靴のスニーカーを発表しました。
前回はその背景をあれこれ妄想してみたのですが、「レザースニーカー」の人気が大きくなっていった事やエルメスの影響などが考えられるかなぁと思います。
そして2003年に発表されたスニーカーがこちらです。
JOHN LOBB SPRINT
既に廃盤です。
こちらは割と状態の良いユーズドです。
前回もご紹介したこちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
ジョンロブのスニーカーでスーツを仕上げる 上顧客によるビスポークのアーカイブから開発されたスニーカー | JBpress autograph
「スプリント」はビスポークのアーカイブから開発され、クラシックな革靴をスニーカーに仕立てた斬新なデザインだったそうです。
確かにスマートなフォルムでドレス感がありますね!
スエードのため、判別しにくいところもありますが、デザインの特徴を見てみましょう。
デザイン
まるでドレスシューズのようにスッキリとした細身のフォルムです!
アッパーのデザインはホールカットでしょうか!!?
レースステイは長めに取られていて、7ホールです。
羽根の間も空いていて、長いU字型のようなデザインです。
シューレースは少し太めの平紐です。
小指の辺りにはパンチングが5つ並んでいます。
サイドのウエスト辺りには山型のシングルステッチも入っています。
トップラインのヒールがやや高く、ヒールパッチも付いています。
ソール
ソールは2色のミッドソールが重なっているのが見えますね。
よーく見ると、アッパーのすぐ下の茶色いミッドソールはレザーのダブルミッドソールのような感じでしょうか。(?)
その下の生成色のミッドソールはスポンジ状のような感じですね。
ボールジョイント辺りから前方は茶色と生成りの2層ですね。
そこから後方はヒールに行く程多層になっていきますね。
因みにヒールは6層でしょうか。
アウトソールは薄めのラバーソールが貼られています。
よく見ると「J L」のロゴデザインがモノグラム状に刻まれていますね。
コバの張り出しは無いので、おそらくセメンテッド製法でしょう。
ソールと底付けはスニーカーの作りですね。
ただし、ソール全体としては薄めでスッキリとした印象で、ドレス感のある方だと思います。
ラスト
ご愛用されておられる方の記事を見つけました。(感謝)
ラストはドレスシューズの主力ラスト7000なのですね!(驚)
だから、スッキリ細身のエレガントなフォルムなのですね。
革質も最上級との事です。(極)
感想
シューレース辺りやサイドのパンチング、2色多層構造のソールなどはカジュアルなデザインです。
クラシックなドレスシューズとは異なるスニーカーならではのデザインと言えそうです。
とは言え、ラストはジョンロブのドレスシューズと同じ7000、レザーも極上品、作りもジョンロブ品質ですので、かなりドレス感の高いスニーカーです。
「スプリント」のデザインソースがビスポークのアーカイブにあったクラシックな革靴との事ですので、ドレスシューズを元にしたスニーカーと言えそうです。
これまで見てきたクラシカルなテニスシューズとは異なるタイプですね。
エルメスの「クイック」を代表とした「レザースニーカー」の流れを受けたスニーカーですね。
今回はここまでです。
ではでは。