前回の続きです。
ジョンロブのスニーカーについて書いています。
前回は2003年に登場した最初のスニーカー「スプリント」を取り上げました。
ドレスシューズの主力ラスト7000を採用した、ドレス感のあるスニーカーでしたね。
その後発表されたモデルがこちらです。
JOHN LOBB WINNER
現在は廃盤となっているようです。
まずは発売年を知りたくてググっていると、
こちらの記事を見つけました。(感謝)
記事の日付は2015年3月5日ですが、そんなに最近って事は無いのでは・・・。
読み進んだ最後の最後に「JOHN LOBB WALKING BOUTIQUE at MITSUKOSHI」の宣伝があり、2009年10月6日〜となっていますね!
という事は、この記事はその直前頃のものと思われます。
そして「ウィナー」の発売もその頃だったのではないでしょうか。
理由は後で書きますが、おそらく2009年8月末頃の発売だったのでは無いかと思います。
記事には靴についての情報もありますね!!(感謝)
デザイン
「ウィナー」はイヤーモデルの中で特に知名度の高い「ジョンロブ 2004」をイメージしているそうです。
因みにその靴を取り上げた記事も見つけました。(感謝)
大胆なサイドの革の切り返しが印象的で、ビスポークシューズさながらの完成度ですね。
そして、確かに「ウィナー」に反映されています。
「ウィナー」の方がレースステイが長いですが、
大胆なカーブを描く革の切り返しデザインは「ジョンロブ2004」の特徴を受け継いでいますね。
小指のあたりには5つのパンチングが施されています。
この意匠は前作の「スプリント」にもありましたね!
レースステイは少し長く、6ホールでカジュアルなデザインです。
左右の羽根の間も少し離れていてU字型になっています。
ただし、内鳩目にする事で大人しい印象に抑えられていますね。
アッパー
アッパーには「ベルベット・カーフ」というスウェードとカーフの中間のような起毛加工がされた独特の革が使用されているそうです。
カラー展開は4色あったようです。
ラスト
ドレスシューズの主力ラストの1つ8695ラストが採用されているそうです。
前作の「スプリント」がラスト7000で、後作が1つ前のラスト8695というのも面白いですね!
ともあれ、
フォルムが、その佇まいが、ジョンロブの靴である事を語っていますね!
ドレスシューズのラストなので、スマートで上品なフォルムです。
綺麗目なファッションにも合わせられるスニーカーですね!
アウトソール
前作「スプリント」とはまた違ったオリジナルデザインです。
大きな「JL」 のロゴをモチーフとなっていますね。
この新開発のオリジナルラバーソールは軽量で耐久性も高いそうです。
ソール(ミッドとアウト)の厚みも、
ボールジョイントより前方は薄く、
そこから後方に向かうにつれて厚みが増しています。
ヒールの辺りは独特の加工ですね。
履き心地
取り外しができるインソールは「まるで空気のうえを歩いているような快適な感覚」との事ですね。
おそらく、クッション性が素晴らしいのでしょうね。
履き心地に対する拘りもしっかり追求されている事が分かります。
王様ジョンロブはスニーカーもやはりジョンロブなのですね。
それを証言されている記事を見つけました。(感謝)
記事の日付は2015年5月14日となっていますが、この対談の第一回にある広告がやはり「JOHN LOBB WALKING BOUTIQUE at MITSUKOSHI」となっていますので、2009年8月末以降頃と思われます。
松田智沖|「ジョン ロブなオトコ」山野エミールさんを迎えて(1) - Web Magazine OPENERS(ウェブマガジン オウプナーズ)
それと今回の記事にある「8月末に出たばかりの新作のレザースニーカー」という言葉を合わせ考えると、「ウィナー」の発売は2009年8月末だったのかなと考えられます。
やはりドレススタイルに合わせられるデザインとして作られたスニーカーなのですね。
スニーカーとは別のジャンルの「コンフォートシューズ」と言えるような靴ではないかとジョンロブの松田氏も仰られています。
感想
前作「スプリント」とデザインを見比べると、
サイドのデザインは目立つようになり、ソールのデザインは大人しくなり、
など、デザイン上の加減があります。
ただし、ドレスシューズのラストを元に作られている点は共通していますね。
やはりドレス感のある「レザースニーカー」の流れの中に位置づけられるように思います。
今回はここまでです。
ではでは。