こんにちは。
今日は曇りで無事一日を終えられそうです・・・。
熱海で大変な災害が起こってしまいました。
夜のニュースで映像を見ましたが、大震災の時の津波を思い出してしまうくらい、何もかも飲み込んで有無を言わさず押し流していく怖さ。
土曜日の日中とはいえ、突然の土石流だったようで、心配です。
前回の続きです。
チャーチの次はこちらです。
JOHN LOBB LEVEH
ジョンロブと言えば「革靴の王様」と称される程の圧倒的な完成度を誇るドレスシューズが有名ですよね。
そんなジョンロブがスニーカー?
その背景が伺われる記事を見つけました。(感謝)
ジョンロブはそもそもがビスポーク・シューメーカーです。
今でも、ジョンロブ・ロンドンはもちろん、ジョンロブ・パリでもビスポークシューズを作っています。
そこでは顧客の要望に合わせた特別な靴が作られるのですが、必ずしもドレスシューズに限られるわけではないそうです。
例えば、ライディングブーツやドライブ、ゴルフ、ヨット、テニスといったスポーツシューズの注文も受けてきたそうです。
思うに、これらの特別なスポーツシューズはジョンロブの伝統的な靴作りを応用する事で生み出されてきたでのしょうね。
すなわち、ドレスシューズをベースに、耐久性や耐水性のある革、グリップ力のあるソール等に変更したり。
もちろん注文靴を通して新しいデザインも生まれてきたと思います。
また、時代とともに製靴技術も進化していきますよね。
そうして2003年に初めて既成靴としてのスニーカーが発表されました。
ここで当時の状況を考えてみます。
1998年にエルメスが「クイック」を発表して世界的に大ヒットしましたよね。
その製造元のサントーニが1995年に作った「メンフィス」も、エルメスの追い風を受けて2000年に大ヒットしていましたね。
両スニーカーの特徴としては、
アッパーはドレスシューズのように上質なレザー、
スニーカー独自のカジュアルなアッパーデザイン、
厚みのあるスポンジ系のミッドソールを挟んだラバーソール、
セメンテッド製法、
既成靴、
でしょうか。
つまり、2000年頃にこれらの特徴をもつ「レザースニーカー」が誕生し、世界的に大人気となりました。
2003年もますます人気が高まっていったと思われます。
また、ジョンロブ(パリ)は1970年代よりエルメスグループの傘下にあります。
ファッション感度の高いファッションブランドが親会社にあるのですから、
それどころか、レザースニーカー人気を牽引していたのがエルメスですから、
その影響がジョンロブに及んだとしても不思議ではありませんよね。
ドレスシューズを本業とするジョンロブですが、レザースニーカーに進出する機運は十分あったのかなと思われます。
そして、2003年に発表された最初のスニーカーが「SPRINT」です。
ビスポークのアーカイブから開発され、クラシックな革靴をスニーカーに仕立てた斬新なデザインだったそうです。
今回はここまでです。
ではでは。