スポンサードリンク

ここまでの整理と雑談編。

 こんにちは。

 今日はしっかり晴れました。

 気温も上がって、半袖でも良いくらいでしたね。

 

 ここまで、テニスシューズの歴史を見てきました。

 度々テニスシューズからだいぶ話が外れてしまいましたが・・・。(苦笑)

 思いの外長くなってしまったので、

 今回はそれを振り返りつつ、あれこれ勝手にボヤいてみようと思います。

 

18世紀

 スタートは18世紀のイギリス海軍で、

 キャンバスのアッパーにラバーソールが備わったデッキシューズでしたね。

 それを貴族達がテニスをする際に履いていたことから、テニスシューズとなりました。

 当時のイギリスのテニス事情は、16世紀のフランスの王宮貴族が楽しんでいたジュ・ド・ポームがイギリスに伝わっていたと思われます。

 

 デッキシューズという事で、水との相性が良かったのでしょうか(?)、

 アッパーがキャンバスであったために涼しくて乾きやすいという事もあり、

 それが普及し始めたとき、人々は夏の休日に訪れる海辺で履くようになり、当時は「Sand Shoes」と呼ばれていたようです。

 

 海辺のリゾートで履かれているキャンバススニーカーって、、、

 現在でもSupergaの紹介等で聞きますよね!??

 (スペルガについては今後あらためて取り上げる予定です。)

 伝統やスタイルってこういう事なのかな!?

  

19世紀

 そして19世紀の半ばに加硫ゴムが発明されます。

 これによってラバーソールが大きく発展し、普及していきました。

 その舞台はイギリスとアメリカでしたね。

 

 まずはイギリスから。

 1843年にトーマス・ハンコック(英)が特許を取得しました。

 

 当時のイギリスのテニス事情は、1873年にローンテニスの始まりと言われるスフェリスティキが誕生しました。

 ウィンブルドン選手権の第一回大会が開催されたのが1877年です

 これによってテニスといえばイギリスという図式が完成したのではないでしょうか。(笑)

 

 また、船舶のプリムソルラインが誕生したのが1876年で、その後に「プリムソール」という名称が使われるようになりました。

 という事は、プリムソルラインのように見えるラバーソール、すなわちバルカナイズ製法も誕生したのでしょうね。

 

 次にアメリカです。

 1844年にチャールズ・グッドイヤー(米)が特許を取得しました。

 グッドイヤーは1870年代にはラバーソールのテニスシューズを作っていたとされています。

 そして1892年に彼の会社を買収してUSラバーカンパニーが誕生しました。

 同年にコルチェスター・ラバー・カンパニーもUSラバーカンパニーに買収されていましたね。

 

 アメリカのテニス事情は、1881年アメリカ国立ローンテニス協会が創立されました。

 これをそのまま受け止めると、先ほどのグッドイヤーが作ったという1870年代のテニスシューズですが「テニスシューズ」という名前が適切なのかな??

 イギリスでローンテニスの前身スフェリスティキが誕生したのが1873年なので、アメリカですぐに普及したとも考えにくいかな。

 

 そして、バスケットボールの誕生が1891年です。

 コルチェスター・ラバー・カンパニーが最初のバスケットボールシューズを作ったのが翌1892年でしたね。

 

 個人的に、アメリカにはテニスシューズよりもバスケットボールシューズの印象を強く感じます。

 それはバスケットボールはアメリカがオリジナルであるという強みもあるからなのかもしれませんし、アメリカではテニスよりもポピュラーだったのかな(?)とも思います。 

 

20世紀

 まずはイギリスから。

 1930年代に大活躍したテニス界のスーパースター、フレッド・ペリーが履いていたテニスシューズがダンロップグリーンフラッシュでした。

 やはりキャンバスのアッパーにラバーソールでしたね。

 その後のイギリスのスポーツシューズ事情は調べていないのですが、、、、

 思い浮かぶトピックは・・・

 リーボックのランニングシューズやエアロビクスシューズ!、ですね。

 

 また、ドイツも重要になってきます。

 1924年にダスラー兄弟会社が誕生し、その後のアディダスとプーマへ繋がります。

 20世紀以降のヨーロッパにおけるスニーカーの進化を象徴するのが両ブランドですよね。

 そして世界トップクラスのスポーツブランドとなり現在に至ります。 

 ダスラーは1930年までにアッパー素材をレザーにしたテニスシューズを作ったと言われています。

 

 そしてアメリカです。

 1916年、USラバーカンパニーからケッズが誕生します。

 内羽根のテニスシューズ「チャンピオン」はケッズ誕生前から続くクラシックだそうです。

 1917年には、コンバースがオールスターを発表しました。

 バスケットボールシューズですね。

 以降、ケッズもバスケットボールシューズを発売し、1950年代からは「西のコンバース、東のケッズ」と言われるように激しい競争をしたようですね。

 そして、

 1964年にBRS社が設立され、後にナイキ、そして現在世界トップのスポーツメーカーとなります。

 ここからスニーカーの進化が急速に進み、ハイテクスニーカーが次々と誕生していきます。

 

余談

 ざっと情報を整理していて思ったのですが、

 クラシカルなトラッドファッションの土台となっているスタイルは19世紀から20世紀初頭くらいのイギリスにあるのかなと。

 ちょうど先日、Eテレでカラーで蘇った英国王室の映像を観て、あらためてそう思いました。

「カラーでよみがえるイギリス帝国 ロイヤルファミリー」 - BS世界のドキュメンタリー - NHK

 それが現在においてもファッションの大きな基礎となっていますよね。

 僕が今季好んでいるテニスシューズも、その頃のイギリスの影響がありそうですね。

 残念ながら番組内では見られませんでしたが・・・。(惜)

 そういう意味でも、さまざまなスニーカーがある中でイギリスらしさが感じられるのがテニスシューズなのかな。

 ただ、そこから先のイギリスの新しいスタイルは?、と考えてみると・・・パッとは思い浮かびませんね。

 

 他方で、20世紀以降のアメリカのスタイルがじわじわと定着してきているように思います。

 その際たる例が、ジーンズやTシャツ、ベースボールキャップやバスケットボールシューズなどでしょうか。

 リーバイスやヘインズ、ニューエラコンバースなど、アメリカのワークブランドやスポーツブランドは有名ですし、広く普及していますよね。

 ただ、ここで僕が書きたいのはそういう事では無くて、近年のモードの世界におけるアメリカンスタイルの影響です。

 例えば、

 ルイ・ヴィトンがSupremeとコラボしたり、ヴァージル・アブローをデザイナーに迎えた事、

 以前はサンローラン、現在はセリーヌのデザイナーとして有名なエディ・スリマンがLAで生活をしてた事、

 などは象徴的ではないでしょうか。

 実際それらのブランドからもバスケットボールシューズを元にしたスニーカーが登場していますよね!

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

セリーヌ CELINE スニーカー ブレーク ミッド 337493399C-01...
価格:58940円(税込、送料無料) (2021/5/10時点)

楽天で購入

 

 この点、もっと以前からハイブランドでデニムやTシャツやスニーカーなどは登場していました。ただし、ヨーロッパ的なデザインという印象が強く、アメリカな感じは弱めだったように思います。

 それに対して、彼らのデザインにはアメリカが感じられるように思うのです。

 もちろん、フランスのブランドであるという前提がしっかりあった上で、アメリカの影響を積極的に取り入れているような感じが新しいように思います。

 ポイントは、アメリカのファッションブランドでは無く、フランスのファッションブランドであるという点ですね。

 それってひょっとしたら、20世紀初頭のイギリスのスタイルがファッションの基本となったのと同じように、20世紀中頃のアメリカのスタイルがファッションの基本として確立されたのでしょうか!??

 それが一時的な流行で終わってしまうのであれば、1つのテーマに過ぎなかっただけという事ですね。

 でも、継続して定番となっていくようであれば・・・大きな変化ですよね!?

 はたしてどうなるのか、楽しみです!!

 

 ではでは。


スポンサードリンク