こんにちは。
今日は晴れて、気温もそこそこ上がったのかな。
久しぶりに朗らかな一日でした。
前回は、『ファッションサミット2021』の感想を書きました。
因みに、栗野さんのお話はこちらでも聞く事ができます。
的確な言葉で丁寧に説明しておられ、言葉に魂が入っていますね。
シティボーイのお手本であり、いつも先を行っておられます!
さて、
今月はもう1つファッション繋がりで印象的な番組がありました。
『SWITCHインタビュー』(NHKEテレ)という番組で、
コシノジュンコさんと中野善壽さんの対談の様子が放送されました。
中野さんは、寺田倉庫の元CEOもされていたそうで、天王洲アイルを仕掛け成功させた方だったのですね。(凄)
前半はその天王洲アイルにある水上ホテルでの対談でした。
画面越しからもあのエリアの魅力が伝わってきて、興味が湧いてきましたね!
コロナ禍が収束したら是非行ってみたいです。
中野さんの人生について話が盛り上がったのですが、素直さや人あたりの良さ、感性、的確な言葉、ユーモア、良縁を招く強運などなど、魅力が溢れ出して止まらないお方ですね。
コシノさんが台湾(だったかな?)を訪れて現地の工場で自分のブランドのコピーが作られているのを見た時のエピソードが面白かったです。あの感覚が大事で、中野さんも意気投合されておられましたね。
著書「ぜんぶ、すてれば」にもある中野さんの考えについて、実際にモノを作ってこられたコシノさんは立場が違うとの事でしたが、根底にある問題意識や中野さんの気持ちの良い人柄に共鳴しておられたように見えました。
この関係性が素晴らしく、とても羨ましく思いました。
後半は青山にあるコシノさんのビルで対談です。
コシノさんは他人の年齢とか噂話とか愚痴とかは聞きたく無いとハッキリしていました。
それは本当にそうだと思いますね。
自分に何かできるわけでも無ければ、
自分が何か得るものがあるわけでも無いですし、
何の生産性も無い話という場合が殆どです。
まぁ、それに付き合って欲しいのが人情なのかもしれませんが。(苦笑)
「おしゃれは大事」という話で意気投合された時に、コシノさんが仰られたお話が印象的でした。僕の記憶なので不正確ですが、以下のようだったと思います。
おしゃれをする事で変わっていった人を見てきた。
1着の服で前進できる事がある。
服にはそういう力がある。
そういう人は「目的を持った人」だった。
自分は目的を持った人の背中を後押しするための服を作っている、と。
真剣に、魂を込めて、服を作っている人がそこに居ました。
前々回・前回と『ファッションサミット2021』について書いていた中で、
だんだん新しく服を作る事自体がしづらい世の中になるのかなぁ、
ファッションは萎縮していくのかなぁ、
と思うこともありました。
でも、作り手であるコシノさんの力強い言葉を聞いて、ファッションはこれからも必要とされるであろうと思えました。
実に恐縮ですが、僕も少しだけ分かる気がします。
服に袖を通した時に、作り手の意図や意思のようなものを感じる時があるような。
それを「着心地」と言う事が多いのですが、
実用性や機能性だけで無く、精神的にも心地良い服があるように思います。
それはファーストファッションからはなかなか感じられないものです。
残念ながら最近はそういう服との出会いがなかなか無いのですが、、、。
コシノさんのお言葉を聞いていると、
それは僕自身に目的が足りないからなのかもしれないなぁ、
と考えてしまいました。(悩)
どうする、僕!
がんばれ、僕!!
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ではでは。