こんにちは。
今日も曇って割と涼しく過ごせました。
このまま秋に入っていくのかなぁ??
いや、また夏日が来たりして・・・。(辛)
では前回の続きです。
チャーチのフルブローグについて書いています。
Church's GRAFTON
フルブローグのダービー(外羽根)です。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法でストームウエルトも付いています。
コバが張り出していて、ボリュームのあるどっしりとした踵で、ダブルソールによる分厚いソールです。
まさにカントリーシューズ仕様ですね。
1970年代には登場していたモデルだそうです。
チャーチ「グラフトン(GRAFTON)」が他とは違う外羽根ウィングチップとして人気を集める6つの理由とは? | メンズファッションメディア OTOKOMAE
当時は73ラストでしょうね、、
って、こちらに現物がありました!
確かに2都市表記で73ラストですね。
現行は173ラストです。
いづれもフォーマル対応のコンサルにも使われるドレスの木型ですね。
そう、グラフトンはカントリーシューズ仕様でありながら、ドレスシューズのラストが使われているのです!
トリッカーズ バートンと比べて、より都会的と言いますか、シャープな靴に仕上がっていますね。
特に173ラストはややノーズの長い現代的なフォルムですので!
そして、何と言っても外羽根のデザインが独特です!
サイドに流れるブローギングが直線的ですよね。
これはロングバンプと言われるデザインだそうです。
このデザインについて僕の妄想を書いてみます。(笑)
見方その1としては、Uチップダービーの時にも書いたのですが、ブーツを踝の丈にカットした名残りのようなディテールなのかなと。
クオーターのパーツをそのまま足首上まで長くすればブーツになりますよね。ちょうどパドックブーツがそうです。
フルブローグのブーツとなるとカントリーブーツが想起されるので、グラフトンにもカントリーブーツの面影が重なるようにも思えます。
見方その2は、クラシックなエレガンスを取り入れたディテールなのかなと。
その1と被りますが、ロングバンプはやはりクラシックなブーツを思わせます。
こちらのブログで素敵なブーツが見られます。
ボタンブーツはキャップトゥ以前のフォーマルシューズだったのですね。
クラシカルな気品を感じるブーツで、ボタンと共にロングバンプの印象も強いです。
エドワードグリーンのシャノンもロングバンプで、軍靴のような強さとフォーマルなドレス感が合わさったような印象がします。
そういったイメージが僕の中にあって、ロングバンプにフォーマルな印象を持っています。
他にも、EDWARD GREENのGRADSTONEがロングバンプですね。
トップドロワー用のデザインですので、ビスポークを意識したクラシカルでドレッシーなデザインがとられている可能性が高いように思います。
CHELSEAと比べてシャープさの強いエレガントなキャップトゥに仕上がっていますね。
因みに、アメリカンブローグの影響を受けたデザインではないかという見方もあるようですね。
確かにバックステイまで伸びたトゥキャップの両端の内側にバンプが重なるデザインがグラフトンと繋がるようにも見えますね。
グラフトンの誕生が70年頃であるならば、とっくにアメリカ進出は果たしていますし、アメリカ靴の影響があってもおかしくは無いですよね。
ただ、個人的には、ロングバンプとアメリカンブローグは別文化のような気がします。
確信は無いので、もう少し勉強が必要ですが。
更に、
グラフトンに使われる革もドレス感を高めていると思います。
定番はやはり「ポリッシュドバインダーカーフ」ですよね。
エレガントな光沢感と上質な革の質感が魅力のチャーチ独自のガラスレザーです。
コンサルにも使われるように、ドレスシューズとして通用する革です。
そして、やはりドレスシューズとして通用する「上質なカーフ」もあります。
その他に、「上質なグレインレザー」もありますね。
また、チャーチは靴の作りもきちんと綺麗に仕上げますので、
カジュアル靴でも綺麗な印象になりますね。
グラフトンはカントリーシューズに位置する靴だと思うのですが、
ドレスシューズのラストやドレスシューズと同じ革を使ったり、
ロングバンプといったクラシカルなドレス感のあるデザインが入る事で、
ややドレッシーな印象になります。
こんなカントリーシューズはなかなか無いですよね!!
今回はここまでです。
ではでは。