こんにちは。
今日も晴れ時々曇りと小雨でした。
日中の暑さもだいぶ和らいできましたね。
前回は、ジョンロブのDARBYについて書いてみました。
綺麗過ぎるカントリーシューズを眺めていたら、
カントリーシューズの中に階級の壁を見てしまい、ちょっと気押された僕、、、。
気を取り直して！
むしろ、ここまで綺麗なフルブローグならばバルモラル（内羽根）の方が僕好みです！
それがこちら。
STOWEY
現行ラインナップのフルブローグがSTOWEYです。
バルモラル（内羽根）のドレスシューズです。
エドワードグリーンのMALVERNに対抗する感じでしょうか！？
とはいえ、そこはジョンロブですから"らしさ”をキラリと覗かせます。
8695ラスト
7000の１つ前のドレスシューズの主力ラストですよね。
ノーズ長はやや控え目で、その分幅が若干広く見えるかもしれませんね。
少しポッテリとした8695がこんなにもフルブローグのバルモラルに似合うなんて！！
ノーズが間延びして見えない感じが絶妙です！
クラシックなフルブローグのデザインが、
少しクラシカルな、でもドレッシーな8695に乗る事で、
野暮ったさが無く、でもシャープ過ぎない、
現代的過ぎず、でも古臭くも無い、
見事なクラシックエレガンスに達していると思います。
ブローギング
大小の親子穴が爪先から踵までフルに施されている、伝統のフルブローグデザインですね。
穴の大きさも特に変更は無いように見えます。
レースステイから履き口まで達するラインや、
はき口周りにも施されたギンピングは、
マルバーンと似ていますね。
丁寧で細やかな仕事が感じられるブローギングは流石ですね。
トゥキャップ
トゥキャップのウィングの形ですが、
他の靴の多くは羽根の両端がウエストの奥へ向かって長く伸びて落ちて行きますよね。
またW字の中央の山も高く尖っているデザインが多いように思います。
しかしSTOWEYは、羽根の両端が若干浅い位置でソールに落ちているように見えます。
これによってウィングが若干コンパクトになっています。
またW字の中央の山も浅目で大人しい印象です。
長くシャープな羽は、よりエレガントな印象をもたらしますね。
が、ときに冗長な感じや、ケバケバしく感じる時もあります。
逆に、短くコンパクトな羽は、カジュアルやアクティブな印象をもたらしますね。
STOWEYは程よいバランスの長さで、上品なエレガンスを感じます。
メダリオン
メダリオンの穴ですが、
他の靴のほとんどバンプやクオーター等と同じサイズ感のパンチングが使われていますよね。つまり親子穴と同じサイズです。
しかしSTOWEYは親穴より若干小さな穴が使われていますね。
これによってメダリオンが繊細で大人しい雰囲気に変わります。
これも上品なエレガンスに繋がっていますね。
STOWEYのトゥのデコレーションにはかなり気が使われているように思います。
細かいディテールの違いから個性が生まれ、
それがクラシックな印象を壊していません。
実に上品な顔立ちをしていますね！！
シームレスヒール
ジョンロブらしく、かかとに一切の縫い目がありません。
さり気なく、でも明らかに、美しさが光りますね！
こういう美意識が徹底されているのは流石ジョンロブです。
レースホール
定番の５アイレットですが、ホールの並びが末広がりとなっていますね。
クラシックな靴に見られるディテールでしょうか。
カーフのクオリティはもちろん、他の素材まで全て極上。
縫いも細やかで丁寧です。
DARBYで感じた、カントリーシューズとしては綺麗過ぎる、
という印象が（嫉妬？）、
STOWEYでは、綺麗さが堪らない！
という印象に。（素直）
まぁ、カントリーシューズでは無いので当然と言えば当然でしょうか？？（笑）
後発のフルブローグなので、名作と言われる靴に比べて知名度が低いというハンデがあります。
しかし、後発だからこそ最新の技巧を注ぎ込めるというアドバンテージもありますよね。
STOWEYは正に後者だと思います！
微に入り細に入り美を追求するデザインを生み出せるのは歴史の積み重ねがあればこそ、ではないかと思います。
STOWEYは現在の最高峰の美しさを感じるフルブローグのドレスシューズですね。
目の保養どころか、見れば見るほど引き込まれてしまう〜。
ではでは。
