こんにちは。
今日も晴れて、気温もそこそこ上がったのかな??
手袋無しでも大丈夫でした。(暖)
そう、僕の寒さ基準は「手袋」なのです!(笑)
前回はホーウィンのシェルコードバンについて書きました。
シェルコードバンが作られるまでに、鞣しだけでもおよそ半年間、もちろん他の工程もありますからそれ以上の時間と職人の手仕事がかけられていましたね。
昔ながらの製法で、じっくりゆっくり手間隙を惜しまずに作られる事で、最上級のコードバンが誕生するのですね。(贅沢!)
そのコードバンを使って、いよいよ靴作りです。
チャーチでもやはり昔ながらの製法が守られているそうです。
2018年9月の記事を見つけました。
チャーチの工場見学の様子がレポートされています。(感謝)
タンナーから卸された革を更に一枚一枚チェックして品質を守り、
高い技術で裁断やブローギングや縫い付けをしてアッパーを作り、
水分や油分、加熱や冷却をコントロールして革を自在に操りながら釣り込み、
底付けにおいてもミッドソールの前と後ろでコルクを変えて履き心地に配慮し、
美しく仕上げる工程も経て、1足が誕生するそうです。
250から270にも及ぶ作業工程なのですね。
チャーチが品質に定評があり、長年愛され続けているのは、こういう細やかな仕事と職人技があるからなのですね。
僕が驚いたのは「釣り込み」のお話です。
革をラストに釣り込んで数日間じっくり寝かせて馴染ませているのだと思っていたら、、
何と数分!
逆にスピード勝負なのですね。
ラストの時にも触れましたが、余分なたるみなど全く無いあの曲面美が、まさか職人のスピード技から作られていたとは!!(驚)
チャーチの靴がカチッとした印象なのもこういう技が影響しているのかな。
それでもチャーチの靴が作られるのには8週間かかると言われています。
英国を代表する革靴ブランド「チャーチ(Church's)」の7つの魅力 | メンズファッションメディア OTOKOMAE
およそ2ヶ月ですよね。
コードバンの製造から靴として完成するまでにかけられた時間は・・・
そこにかけられた職人仕事も・・・
あらためて、有り難いですね!!(尊)
では僕のディプロマットを見ていきましょうか。
ブローギング
ディプロマットはセミブローグです。
そもそもブローグというのは・・・
は、前に書いたので割愛させて下さい。
因みに、チャーチのフルブローグでバルモラルのドレスシューズといえば、チェットウィンドがありますね。
両者のデザイン上の違いは、トゥの装飾でしょうね。
フルブローグはW字型の革の切り返しで、両端が鳥の翼のように長く伸びていますね。
セミブローグ は一文字型の革の切り返しで、キャップトゥと同様です。
その他のパーツ、バンプやクオーターやアウトサイドカウンターの縁など、に施されたブローギングのデザインは共通のように見えますね。
このトゥキャップのデザインの違いによって、靴の印象もだいぶ変わるように思います。
フルブローグはかなりカジュアルな印象、砕けた印象がします。
やはり羽根のように伸びたデザインは目立つからでしょうか。
これに対して、
セミブローグは少し締まった印象、抑えた印象です。
キャップトゥのイメージに寄るからか、畏った方向性を感じますね。
それを端的に表しているのがモデル名ですね。
Diplomatとは外交官を意味するそうです。
当時の外交官がセミブローグを好んで履いていた事に由来するとか。
カジュアル感がありつつもドレスシューズとして通用するデザインである事が分かりますね。
特にサンダルウッドやウイスキーのように明るい色味のブラウンカラーは、カジュアル感が強く現れると思います。
フルブローグで思いっきり明るい印象を好むか、
セミブローグで少し落ち着いた印象を好むか、
合わせる服装や、履く人のキャラクターによっても相性があると思います。
だから世に沢山のブローグがあるのかな!???(笑)
今回はここまでです。
ではでは。