こんにちは。
今日も雨はほとんど無かったかな。
梅雨明けの気配はまだ感じられませんね。
では今回のお話を書きましょう。
前回の続きと言いますか、
前回の流れの中であれこれ思った事を書き足します。
前回は楽天で見つけたクロケット&ジョーンズのコードバン靴を紹介しました。
そもそも、今やコードバン靴自体が相当レアでして、
販売されているのを見つける事すら難しい状況です。
価格も上がり続ける一方ですよね...。
そんなコードバン靴として評価の高いブランドといえば、
そして、イギリスのCROCKETT&JONESです!
以下は僕の個人的な感想です。
コードバン(革)のトップブランドと言っても過言では無いのが、
米国シカゴの老舗タンナー「HORWEEN(ホーウィン)」ですよね。
昔ながらの製法で、6ヶ月という超長時間をかけてじっくり丁寧に鞣し、
完成までに10ヶ月もかけて極上のシェルコードバン(革)が作られるそうです。
となれば、生産量も製造コストも・・・当然な訳ですよね。
希少なだけでなく貴重です。
そして、貴重なホーウィンのシェルコードバンを優先的に入手できるという噂があるのがオールデン。
というのは次の有名な逸話から。
(注意:僕の理解で書いています。)
コードバン靴の文化があるアメリカでは、オールデン以外にも沢山のブランドがコードバン靴を作っていたようです。
しかし60年代後半からコードバン需要が減り、ホーウィンに生産中止の危機が迫った時、
オールデンが2年分のコードバンを買い付けして危機を救ったという逸話があります。
オールデンはそれだけコードバン靴を大事にしていたのでしょうし、ホーウィンのシェルコードバンに拘っていたのでしょうね。
以来両社の信頼関係はより強固なものになったそうです。
そうなると、シェルコードバンの靴はほぼオールデン、となってくるのでしょうね。
そういう意味でも「上質なコードバンの靴といえばオールデン」なのかな。
もちろん、昔ながらの丁寧な靴作りをしているブランドですので、品質も申し分無いでしょう。
ところがここ数年、CROCKETT&JONESからシェルコードバンを使った靴が度々登場しています!
実は昔もPolo(ラルフローレン)用にコードバン靴を作っていたりしたようですね。
米国ファッションブランドとの関係からなのかは分かりませんが、
以前から度々コードバンの靴を作っていたようなのです。
英国には品質の高い有名靴ブランドが多くありますが、コードバンを扱うところは意外と少ないですよね。
雨の多い気候風土のせいでしょうかね??
それとも馬に対する意識が違うのかな??
まぁ、雨との相性は決して良いとは言えない革ですから、英国での需要が高いとは考えにくいですよね。(苦笑)
とはいえ、革のダイヤモンドとも称されるコードバンですから、ファッションとしての魅力は高いです!
そして英国の有名靴ブランドには歴史と伝統に裏打ちされた高品質な高級靴を作る技術があります。
その1社であるクロケット&ジョーンズがコードバンを使って作る靴となれば、
間違い無い。(確)
オールデンとクロケット&ジョーンズ。
価格帯は同じくらいのブランドだと思います。
共にホーウィンのシェルコードバンを使っているとなると、
違いはデザインと履き心地でしょうか。
履き心地についてはラストと足との相性もありますね。
同じブランドでもラストの違う靴を作っているくらいですので、ブランドの比較判断はできないかと。
ただ、一般的にはオールデンは履き心地にも拘りの強いブランドであると聞きますね。
そしてデザインです。
オールデンはアメリカを代表する老舗靴ブランドで、言うなればアメリカ靴の代表のような存在ではないでしょうか。
つまり、アメリカンデザインです!
作りも割と大味だと思いますね。
英国のデザインをベースとしながらもアメリカらしいゆったり大らかな印象でしょうか。
それに対して、
クロケット&ジョーンズは英国靴らしいカチッとした作りをベースに、ファッションセンスを上手に取り込む事ができるブランドですね。
仕上がりも綺麗で割と安定していると思います。
一流のファッションブランドや高級ビスポーク靴ブランドのOEMを担ってきた技術力ですね!
アメリカントラディショナルやアメリカンカジュアルが好きな方には、オールデンは抜群に合うと思います。
アメリカのブランドとも仕事をしてきたクロケット&ジョーンズも十分合うと思いますが、アメリカ製に拘るのであればオールデンでしょうね。
言うなれば、
アメリカ靴の代表ブランドの1つであるオールデン、
という組み合わせ、
それがオールデンの最大の魅力ではないでしょうかね!
イギリスやフランスやイタリアのファッションスタイルが好きな方には、クロケット&ジョーンズの方が合うと思います。
綺麗目で細やかなモノ作りの文化が相通じるのかもしれませんね。
オールデンを合わせる方もおられるようですが、ファッション上級者の方が外し技として履きこなされている印象です。
上で述べたオールデンの魅力ですが、
裏を返すと、あまりにアメリカ的過ぎる、
とも言えるように思います。
それはヨーロッパの歴史と伝統にはちょっと合わない・・・。
コードバンの美しさに魅力を感じていて、
ヨーロッパのファッションにも魅力を感じていて、
両方の魅力を合わせたい!!
そんな要望に応えてくれるのがクロケット&ジョーンズでしょうね。
ではでは。
BOSTON2 バーガンディ
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PEMBROKE2
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SEDGEMOOR3 ウイスキー
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ONSLOW2 ウイスキー
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CHEVIOT ウイスキー
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