こんにちは。
今日は雨こそ無かったですが、いつ降ってももおかしくなさそうな曇り。
そして、一気に寒くなり、ニットの出番が来ました。
寒暖差が・・・きつい。
ロングウイングチップについて書いています。
オールデンとアレン・エドモンズという米国靴から始まり、
英国靴のトリッカーズへ移りました。
そして今回も、英国靴です!
CROCKETT&JONES CHEVIOT
ラスト335。
コードバンです!
ん・・・、どこかで見たような!??
そう、今回のテーマ誕生のきっかけとなった靴もCHEVIOTでしたね!
カラーが変わるとだいぶ印象も変わりますが、同じ靴です!(笑)
そして、定価はやはり10万円を軽く超える高価な靴なのです・・・。(苦笑)
また、ウィスキーはレアカラーなので非定番となりますね。
それが新品未使用で出てくるとは。(貴)
エイジングしたら更にカッコ良いでしょうね!
さて、英国靴ブランドのクロケット&ジョーンズが何故アメリカンブローグ(ロングウイングチップ)なのか??
ええ、もちろんあのデザイナーのせいです!(笑)
ロングウイングチップ
実は、クロケット&ジョーンズはかつてBLACK FLEECE by BROOKS BROTHERSの靴を作っていました。
そのデザイナーはもちろんトム・ブラウン!
因みに、初期のブラックフリースはオールデン製だったようですね。
【オールデンのシガーコードバン】足が喜ぶ、アメリカの雄が放つシューズ | FORZA STYLE|ファッション&ライフスタイル[フォルツァスタイル]
ブラックフリースについても少し書いておきましょうか。
「BLACK FLEECE by BROOKS BROTHERS」というブランド名からもお分かりのとおり、アメリカの老舗名門ブランド ブルックスブラザーズの最高級ラインでした。
ブラックフリースは2007年秋冬から2015年秋冬まで展開され、「トム・ブラウン ニューヨーク」よりも低価格で(といっても高価・・・)、ベーシックなアイテムが多く揃っていました。
というのも、ブルックスブラザーズが持つアーカイブをベースにトム・ブラウンがデザインするというコンセプトだったので。
コレクションのスナップが見られるサイトがありましたよ!
そして、ブラックフリースで特に有名なのがやはりロングウィングチップ!
楽天にユーズドでホワイトがありました。
ラストは325です。
その特徴についてはこちらで。
1955年頃に開発されたカントリーモデルに使われるラストなのですね。
以前フルブローグの時にご紹介した「PEMBROKE」でも使われていましたね。
ゆとりのあるラストとの事ですが、そこはやはりクロケット&ジョーンズで、
すっきりとしたトゥがほのかなドレス感をもたらしていると思います。
トム・ブラウンがこのラストを選んだのも、ボリューム感とドレス感のバランスが服と相性が良いという判断だったのではないでしょうか!??(笑)
という事で、
英国靴ブランドであるクロケット&ジョーンズがアメリカンブローグを作るきっかけになったのも、トム・ブラウンなのかもしれませんね!(笑)
そして、CHEVIOTです。
ラスト335
使用されるラストは325では無くて335です。
2000年に作られた比較的新しいラストですね。
広くて丸い爪先のボリューム感が特徴で、甲も高いようですね。
サイドゴアブーツの名品CHELSEAにも採用されていますね。
ドレス感のある325ラストとは違い、
335ラストはボリューム感がしっかり出ていますね。
ブローギング
親子穴の間隔から見てみましょう。
トリッカーズやチャーチといったイギリス靴は割合間隔が空いているのに対して、
オールデンやアレン・エドモンズといったアメリカ靴が比較的蜜でした。
クロケット&ジョーンズの場合は・・・意外と密ですね!(笑)
トゥキャップのW字型の中央の山はアメリカ靴ほど尖ってはいませんね。
羽根からトップラインへ沿うメダリオンのラインはやや曲線的でしょうか。
羽根
CHEVIOTが特徴的なのは羽根の形ではないでしょうか。
羽根を閉じたときにVフロントのようになっていますよね。
更に突っ込むと、VというよりもYのように見えす。(笑)
こういう形の羽根はあまり見たことが無いので、珍しいかもしれません。
ソール
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法で、出し抜いのステッチが踵まで一周施されています。
コバも張り出していて、ストームウェルトも付いていますね。
そして、ダブルソールです。
カントリーシューズの作りで、ボリューム感のあるソールですね。
アッパーもボリューム感があるので、靴全体がどっしりとしたボリューム感です。
クロケット&ジョーンズとしての個性が表れたロングウイングチップですね!
ではでは。