こんにちは。
今日も晴れました。
東京は、台風が近づいているみたいですね。
今夜から明日くらい?? 来るのか??
前回の続きです。
『THE ROW』のスリッポン「Cary V1」を取り上げています。
The Row Cary V1 レザー ローファー
前回は、創業者オルセン姉妹の話、フォルム、革、について書きました。
努力家であり完璧主義者のオルセン姉妹が作るミニマルで上質なアイテムは、「クワイエットラグジュアリー」というトレンドをリードしています。
コンフォート感のあるフォルムと革からも、ブランドの方向性が伝わってきますね。
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フロントデザイン
U字型・・・というよりオブリーク型のエプロンフロントは、
サイドの革の上にヴァンプの革を乗せてモカ縫いされています。
被せモカですね。
縁より少し内側にシングルステッチで縫い合わされているようです。
縁は丁寧にコバ処理されていますね。
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また、
アッパーのつま先に注目すると、
インサイドとアウトサイドの革を縫い合わせた箇所が、
両革端の裏側を合わせて縫い合わせる拝みモカのようになっています。
こうした構造は、例えば『CROCKETT&JONES』の「MOLTON」(↓)にも見られます。
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U字型のエプロンフロントに加え、
つま先にも縦1本線型のモカ縫いがあります。
ちなみに、「MORTON」も拝みモカですね。
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フェイシング
フェイシングには、サドルやその他のパーツは一切ありません。
刺繍やプリント等の装飾も一切ありません。
ヴァンプからタンまでプレーンな一枚革です。
ブランドロゴやアイコン等の装飾デザインを嫌う『ザ ロウ』らしい、
至極プレーンなフェイシングになっていますね!
タンは、幅を十分にとりつつ、ラウンドさせた、
オーソドックスな印象のデザインです。
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サイドデザイン
踵からつま先まで、一枚革で構成されています。
サイドに革の継ぎ目が無いので、すっきりとしていますね。
正直、ドレスタイプのスリッポンと比べると立体的なカーブラインは見られません。
フラット気味でシンプルな印象です。
多少ルーズな感覚で、ある意味スリッパに近いような感じで(!?)、
気楽にサラッと履くようなタイプなのかなと。
まさに室内靴のような感覚ですね!
トップラインは、革テープを被せて補強されてます。
少し幅のある革テープで、カジュアル寄りなデザインですね。
素材は他所と同じシボのあるカーフなので、しなやかで柔らかそうです。
トップラインの革テープと、ヴァンプ及びタンと、サイドの革、が合わさる箇所には、補強のステッチがかけられていますね。
長方形の各辺1ステッチづつで、ハンドステッチだと思います。
今回はここまでです。
ではでは。
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