こんにちは。
今日も晴れました。
夏真っ盛りです。
前回の続きです。
『LOEWE』の「Campo ローファー」を取り上げています。
LOEWE Campo ローファー
公式オンランショップでも販売されています!
前回は、フロントデザイン、フェイシング、サイドデザイン、について書きました。
フォルムのところで確認したように、本靴は大胆なオブリークトゥが特徴で、エプロンフロントにもそれが反映されているのですが、それ以外はベーシックなコインローファーに倣っているようです。
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バックデザイン
アウトサイドカウンターの革の切り返しがあります。
両端はやや傾斜したストレートカットです。
そして、細やかなダブルステッチです。
シンプルですっきりとしたデザインですね。
最上部は、トップラインを補強する革テープが踵までぐるりと覆っています。
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ソール
つま先から踵まで、コバが少し張り出しています。
グッドイヤーウェルト製法のオーソドックスなドレスシューズくらい・・・
と言えそうですが、
どちらかと言うと、
イギリス靴というよりはアメリカ靴寄りな雰囲気の張り出しかな、
というのが個人的な印象です。
それは、
コバの張り出しがやや大きいところや、
・・・、はまた後で。
更に、
コバの縁には細やかな目付けが施されています。
これもグッドイヤーウェルト製法のドレスシューズに見られる装飾ですね。
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そして、
本靴にも出し縫いのステッチが・・・
見えるような・・??
アッパー寄りに細やかなステッチが見えるような気がします。
それがつま先かから踵までぐるりと一周しています。
オールアラウンドグッドイヤーウェルト製法・・・なのかな??
であるなら、
ローファー人気の高いアメリカ靴のようなデザインと言えますね!
そう、先ほどアメリカ靴寄りな雰囲気と言ったのは、
ドレスシューズでも踵まで出し縫いがかけられたオールアラウンドグッドイヤーウェルト製法に見えるデザインだから!
例えばアメリカ靴の雄『Allen Edmonds』がそうですよね!
ただし、
本靴はイタリア製ですし、
正直、底付けにそこまで(?)手間をかけるタイプの靴でも無いように思います。
ですので、
ステッチはイミテーションの可能性も否定できないかなぁ・・・。
であるならば、
やはりマッケイ製法なのかなと。
とはいえ、底付についての記載が無いので定かではありません。
シングルレザーソールですね。
ヒールもオーソドックスな高さです。
ただし、
ヒールブロックの前方が傾斜したストレートカットになっています。
この点、
一般的には傾斜の無いカットデザインだと思います。
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その上で、
向こう側まで真っ直ぐだったり、湾曲させたり、
角だけ斜めカットを入れたジェントルマンズコーナーがあったり、
といったデザインのバリエーションは見かけます。
それに対して、
本靴は傾斜カットですので、明らかに異なる印象ですね!
細かな箇所ですが、デザイン性が感じられます!
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感想
被せモカや
ハーフサドルとビーフロール、
そしてオールアラウンドグッドイヤーウェルト(風?)、
から、アメリカタイプのローファーがベースなのかなと思われます。
そこに、
大胆なオブリークトゥを採用した上で、細部まで行き届いた見事なフォルムがデザインされています。
更に、『LOEWE』に相応しい上質な素材と丁寧な作りです。
J.W.Andersonの『LOEWE』らしい、
モードの最先端を行く、
「王道の次」と言えるようなスリッポン・ローファーですね!
今回はここまでです。
ではでは。
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