こんにちは。
今日は曇り時々雨。
でも、気温はそこまで低くはならなず。
秋晴れこそ少ないですが、過ごしやすい貴重な時期ですね。
『ジョンロブ』のキャップトゥダービー「Philip Ⅱ Derby」を取り上げています。
JOHN LOBB Philip Ⅱ Derby
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状態の良いユーズドで、サイズは10Eです。
シームレスヒール
ヒールを見ると、
ステッチが一切ありませんね。
シームレスヒールです!(美)
だって・・
本靴はプレステージラインですからっ!!
シームレスヒールについては以前書きました。
ビスポークシューズに見られる意匠を既成靴に取り入れた、『ジョンロブ』の象徴的なデザインだと思います!
立体的なヒールのカーブが極上の革で成形されていて、
いつまでも眺めていられる美しさですね。(溜息)
トップラインをチェックすると、ダブルステッチが施されていますね。
このステッチはプレステージラインに限らずほとんどのモデルに見られます。
ですので、『ジョンロブ』の象徴的なディテールかなと思っています。
ソールのヒールもチェックします。
コバの張り出しは抑えられています。
積み上げも僅かに高めになっていますね。
仕上げも抜かり無く、滑らかで艶やかなヒールです。
これはオックスフォードの「PHILIP Ⅱ」と同じ仕様で、ドレス寄りなデザインですね。
底付け
シングルウェルトのグッドイヤーウェルト製法です。
コバの張り出しも抑えられていて、ドレス感がありますね。
さらに、プレステージラインならではのデザインがあります。
コバのウエストですね!
ボールジョイント付近からウエストへ絞られて行く箇所のコバが丸くなっていて、
張り出しもかなり抑えられています。
これもビスポークシューズに見られる意匠だそうです。
それを既成靴に取り入れた『ジョンロブ』の象徴的なデザインですね。
アウトソール
シングルレザーソールです。
出し抜いのステッチが隠れたヒドゥンチャネルです。
ここまでは通常ラインにも採用される仕様です。
さらに、プレステージラインならではのデザインがあります。
まず、ウエスト箇所を黒く塗った半カラス仕上げですね。
そして、ウエスト箇所をはじめ、アウトソールもなだらかなカーブを描いた立体的なフォルムとなっています。
やはりビスポークシューズに見られる意匠のようです。
ヒールも注目です。
トップピースのゴムは「JL」型をイメージしたオリジナルデザインですね!
黄箱時代のデザインですね!
ブランドのこだわりが隅々まで行き届いていて、
個人的にも大好きなディテールです。
感想
本靴の③でも書きましたが、
キャップトゥダービーで! (96)JOHN LOBB ③ Philip Ⅱ Derby (B) パンチドキャップトゥ - 靴と歩む、僕の...
「Philip Ⅱ」といえば『ジョンロブ』の中でも品質・人気ともにトップクラスにあるモデルですよね。
ただし、オックスフォード(内羽根)という事もあってカジュアル には合わせづらい・・という見方もあるのでしょうか???
個人的にはミックスコーデに取り入れてもカッコイイと思いますが。(楽)
もとい、一般的にはオックスフォードはスーツ以上のドレススタイルに合わせる靴なのでしょう。
そこで、ダービー(外羽根)にする事でカジュアルにも合わせられるデザインにしたのが本靴なのかもしれませんね。
とはいえ、とてもエレガントなダービーですが!
昨今のトレンドはボリューム感のあるラスト(フォルム)やソールを取り入れたデザインかもしれませんが、
それがワイドシルエットやカジュアルミックスコーデとの相性も良いのかもしれませんが、
「Philip Ⅱ Derby」においては、この靴に合うファッションを考えるべき!と思わされます。(威)
それだけの説得力と魅力がありますね!
今回はここまでです。
ではでは。