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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (53) JOHN LOBB JERMYN Ⅲ

 こんにちは。

 今日は曇りと晴れの間くらいでした。

 やはり空気が冷たいです。

 また白く冷たいアレが降るのかなぁ・・・。(凍)

 

 前回の続きです。

 今回も「JERMYN」なのですが、

 前回のとは少し違う・・!??

JOHN LOBB JERMYN Ⅲ


 

 「Ⅱ」ではなく「Ⅲ」です!(笑)

 

 番号から考えると「Ⅲ」の方が新しいはずですよね。

 でも、現行のラインナップには「Ⅱ」はあれど「Ⅲ」はありません。(笑)

 廃盤となったのか、どこかの別注として一時的に登場したモデルなのか、たまたま今無いだけなのか、、、???

 

 そもそもいつ頃のモデルなのでしょうね?

年代

 ソックシートを見ると、「JL」の下に「JOHN LOBB」のロゴ、更に「MADE IN ENGLAND」とありますね。

 付属のBOXを見ると、イエローボックスです。

 

 アウトソールも見てみましょうね。

 トップリフトのゴムは「JL」デザインです。

 

 現在よりも1つ前のデザインですよね。

 という事で、2014年末よりは前のモデルと思われます。

 

ラスト7000

 ラストは前回の「Ⅱ」と同じ7000です。

 「Ⅲ」だからといってラストが変わったわけでは無いのですね。(笑)

 

 ラスト7000は2000年に誕生し、今なお主力ラストとして君臨し続ける名ラストですね。

 スーッと伸びた少し長めのノーズに、小ぶりのエッグトゥは、

 実にスマートでエレガントな美しさです!

 

ホールカット

 基本的な構造は前回の「JERMYN Ⅱ」と同じです。

 すなわち、ホールカット(一枚革)で作られたサイドモンクですね!!

 

 革の縫い合わせはインサイド側にあります。

 甲を覆うフラップの縫い合わせから始まり、「CITY Ⅱ」のようなオーソドックスなバルモラル(内羽根)のヴァンプとクォーターの縫い合わせのようにカーブを描いてソールへと落ちています。

 アウトサイド側には縫い目が一切ありません。

 これにより、ラストのフォルムが綺麗に現れていますね!

 

ストラップ、バックル

 ストラップはトップラインに沿って後方へと伸びています。

 流麗なフォルムに合わせた流れるようなラインがエレガントです。

 スマートなラストの魅力が活かされていますね!

 

 そして、バックルです。

 「Ⅲ」の特徴的なデザインは、何と言ってもこのバックルでしょう!!!

 

 五角形で、ストラップの先端側の辺は中央がカットされてます。

 硬質で、艶があって、質感も素晴らしいです。

 非常に凝った、でもデザイン過剰では無い、実にエレガントなバックルですね!!

 

 コンテンポラリーでありながらクラシカルな雰囲気もあって、普遍性が感じられるデザインだと思います。

 やはりエルメスの影響でしょうか!?!?

 

 実はこの特別なバックルは、2010年のイヤーモデルで登場しました!

 こちらの記事で見られます。(感謝)

openers.jp

 ホールカットのダブルモンクです。

 縫い合わせはウエストの前方辺りで、スキンステッチです。(凄)

 超絶技巧で作られた特別なモデルですね!!

 

 「2010」はプレーントゥで、ストラップにもステッチがありません。

 潔い程にシンプルなデザインである事で、上質な革の質感が引き立っていますね!

 そこに加えられた特別なデザインのバックルがアクセサリーのように効いています!!

 

 さて、記事の中に「エルメスのデザインも手掛けるフィリップ・ムケ氏がデザインしたオリジナルのバックル」とありますね。

 やはりエルメス譲りのバックルでした!!

 

脱線

 ソックシートのところで、ずーっと気になっていた事があります。

 ロゴデザインなのですが、「JL」の下に「JOHN LOBB」、その下に「MADE IN ENGLAND」が入っていましたよね。

 このデザインはいつ頃のものなのだろう??

 

 ちょうどバックルの件でイヤーモデルをググっていた時に、!!ってなりました。

 「2009」までは、「JL」と「JOHN LOBB」だけです。

 「2010」には、「JL」と「JOHN LOBB」と「MADE IN ENGLAND」が・・

 来たーっ!!(拳)

 以降、「2011」、「2012」、「2013」、「2014」までが同じデザインですね。

 そして、2015年10月25日に発売された(?)「FOWEY」で、現行と同じ「JOHN LOBB」だけのロゴになりました。このモデルが「2015」ですよね。

 でも、2016年10月29日に発売された「HAYES」は何故か「2017」として紹介されています。

 以来、2017年10月25日に発売された「ALWYN」は「2018」というように、年明けの数字で呼ばれるようになっていますね。

 数え方?、名付け方??が変わった事で、「2016」と呼ばれるモデルが無いという・・・謎。(苦笑)

 

後ろ

 ヒールには縫い合わせのステッチがありません。

 シームレスヒールですね!(美)

 

 シームレスヒールは革だけでヒールの丸みがそのまま現れるところが美しいのですが、上質なスエードによるシームレスヒールも素晴らしいですね!!

 毛足短く均質に整えられた上質なスエードは、しっとり滑らかな質感が伝わってきます。

 カーフと比べて落ち着いた雰囲気がありますね。

 


 

 

 ヒールリフトの積み上げも見ておきましょう。

 幅はヒールカップの膨らみより少し抑えられています。

 高さは一般的な感じより少し増し気味な印象がしますね。

 安定感がありつつ、エレガントさが感じられるデザインです!

 

おまけ1

 サイズ違いも見つけました。


 

 7です。

 BOXとシューズバッグも付いています!

 使用感が無いですね!!

 

おまけ2

 もう1足!


 

 8です。

 やはりBOXとシューズバッグも付いていて、使用感無し!!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 

 

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