こんにちは。
今日は晴れました。
おかげで夜の寒さが少し和らいだような気がしました。
では前回の続きです。
僕のディプロマットを紹介しています。
アッパーの革はホーウィンのシェルコードバンです。
そこから、コードバンについてあれこれ書いていましたね。
シェルコードバンができるまで
前回も書きましたが、ホーウィンのコードバンはオイル仕上げの元祖!!?
今も昔ながらの製法で最高級のコードバンを作っています!(尊)
一体どんな製法なの?
それを教えてくれる記事を見つけました!
なんと、ホーウィンの工場を見学された時のレポート記事です。(感謝)
ホーウィン訪問記 (2016) | Alden of Tuck
HORWEEN訪問!Aldenにも使われるコードバンの製造現場を大公開!|アメリカ旅行記#6 前略、物欲が止まりません。
こういう工場見学は楽しいでしょうね!(羨)
原皮はフランスやベルギーの他カナダからの仕入れなのですね。(へー)
馬肉を食べる文化のある国や地域だそうで、食肉となった後の副産物が原皮となります。
毛を溶かして落としたら(酸洗)、
ベジタブルタンニン鞣しです。何と60日間も!
時間をかけてゆっくり鞣すのが昔ながらの伝統的なやり方との事。
その次にもう一度二次鞣しです。(笑)
何と90日間も・・・!(長期)
オイル(魚系オイルとの事)などを染み込ませるのもこの工程でなされるそうです。
その後、コードバン層を削り出します。
そして、コードバンとなる箇所を切り出していきます。
これによって、いわゆるシェル(貝殻)やメガネと呼ばれる形の革へ近づいていきます。
その革をガラスへ貼り付けて乾燥させます。
その後、更に不要な部分を切り取ります。
これでシェル(貝殻)やメガネと呼ばれる形になります。
原皮から比べるとかなり小さいようですね。貴重ですね。
最後に磨きです。
それから染色です。
職人達が手作業で行っているそう。
色斑が出るように(?)、、、。
その後、磨きをかけるとあの輝きが生まれます。
最後に検品をして、出荷されます。
本当に時間をかけて、手間をかけて、化学薬品等に頼らずに、ナチュラルな製法で作られているのですね。
だから温もりのある極上のコードバンが誕生するのでしょうね。
質感
ホーウィンのコードバンは油分が多いとの事で、確かに、
硬質的と言うよりもしっとり感のあるような手触りと、
しなやかな柔軟性が感じられます。
その上、形崩れしない張りもあります。
指で撫でてもザラつきがありませんね。
コードバンならではの豊かな艶も溢れています。
硬質的な艶では無く、瑞々しく柔らかな艶ですね。
73ラストのセミブローグというクラシカルなデザイン、
それこそ1945年から有るくらいクラシックなデザインですよね、
に艶やかなコードバンという組み合わせが、
クラシカルだけれども新鮮な印象の靴に仕上げているように思います。
色斑
色がウイスキーという事もあって、色斑はありますね。
オールデンだったら色斑がほとんど無いウイスキーが使われていたりするのかな??
ただ、僕はそれほど気にはしていません。
というのも、セミブローグという割合カジュアル寄りのドレスシューズなので、色斑も靴の表情として許容されると思います。
特に茶系の色味の場合は、アンティークフィニッシュのカーフのように靴に貫禄を与えるのではないかと。
ですので、クラシックなデザインのディプロマットとの相性が非常に良いと思いました。
そして、手間隙をかけた手仕事で作られた温もりが伝わります。
顔料などで隠さずに、そのまま出した方がモノの良さが現れるように思いますね。
要するに、
73ラストのセミブローグというクラシックなデザインと
ウイスキー色のコードバンという上質なアンティーク感のある革の組み合わせに、
惚れてしまった訳なのです!(美)
今回はここまでです。
ではでは。