こんにちは。
今日も晴れましたが、
寒さが一段増したような肌感覚でした。
では前回の続きです。
僕のディプロマットを紹介しています。
現行のディプロマットと少し(だいぶ?)違う特徴がありまして、
そこから話を始めています。
前回までがラストの話。
今回からは革の話です。
その革というのが、
シェルコードバン
現行のディプロマットはポリッシュドバインダーカーフやカーフやスエードで、仔牛の革ですね。
でも、僕のディプロマットはシェルコードバンで、馬の革です。
そういえば僕、シェルコードバンについてはこれまでちょくちょく触れてきましたね。
一体なんでこれほどコードバン 、コードバン言っているのだろう??
そもそも僕って、そんなにコードバン好きだったっけ???
自問自答で恐縮ですが、お付き合い下さい。
僕がコードバンを気にするようになったのはここ数年の事でして、
その前までは黒のカーフに夢中でした。(好)
黒のカーフに夢中になったきっかけは、若き僕が最初に体験した高級靴にありました。
それは靴製造をしている靴ブランドのモノでは無く、
フランスのシューズデザイナーブランドのサイドゴアブーツだったのですが、
上質な黒のカーフの厚みやしなやかさと微粒子が輝くような艶に魅了されてしまいました。
それ以来、今もカーフは好きでして、見かけるとチェックしてしまう癖が。(笑)
当時はGRENSON以上くらいのドレスシューズでは結構質の良いカーフが見られたように記憶しています。
しかし、時は経ち、状況は変わり、、、
今ではそういうカーフを見つけることが本当に難しくなってしまったと思います。
高級靴ブランドはもとより、超高級靴ブランドにおいてさえ、個体によっては残念なカーフだったりするような・・・。
僕はその辺りの事をどうこう説明できる程の知識は無いですが、
仔牛がなかなか・・・とか、
タンナーがもう・・・とか、
いろいろな噂は見聞きしますよね。
それでも靴の価格はどんどん上がる一方で、、、高嶺の高値さん。(溜息)
なので、良いカーフの靴が欲しくても、
手に入れる事が難しいというのが現状です。(残念)
そして、昨今よく見かけるのが、
シボ革やスコッチグレインレザーのような型押しの革、
バインダーカーフのようなガラスレザー等、
強めの加工処理がされた革ですね。
それらの革も決して嫌いでは無いですし、実用的ですし、気に入って履いています。
ただ、革としての味わいに少し物足りなさを感じるのは正直なところですね。
邪推すると、高品質なカーフになれない皮が加工処理で・・・なのかな??
そんな中で出会ってしまったのがコードバンです。
牛革では無く馬革ですし、繊維構造も違いますし、カーフとは全く異なる革です。
しかし、艶やかな光沢や味わい深いエイジングの魅力にどんどん惹き込まれてしまいました。
中でも、ホーウィンのシェルコードバンはとても評判が良いですよね。
昔ながらの製法で、手間隙をかけてゆっくり鞣された、上質なコードバンと言われています。
とはいえ、コードバンにおいても、
原皮からして調達が難しいとか、
シェルの面積が小さいとか、
いろいろあるようで品薄。
そして価格は上がる一方ですね・・・。(溜息2回目)
何でもっと早く出会えなかったのだろう、昔もあったはずなのに、、、
と思う事もあるのですが、
幸いな事に今でも何とか手に入れる事はできるのです!
というのも、ここ暫くの僕と靴との関係が次のような感じだから。
今はなかなか良いカーフとのご縁が難しいようで・・・。(悲)
対して、魅力的なコードバンとのご縁が来てるようです!(嬉)
素直にコードバンとのご縁を大切にしよう!!
ところで、
昔と今とで、コードバンの質はどうなんでしょうね??
昔もオールデンのコードバン靴はセレクトショップ等にあったはずで、
若き僕も目にできる事があったはずなのですが、、、
記憶に無い。(悔)
それくらい興味が無かったという事なのですが、
今思うと非常に残念。(無念)
ただ、コードバンについては質が落ちたという話をあまり聞かないですね・・・
と思っていたら、こちらの記事を見つけました。
やはり農耕馬自体が・・・というところから、厚みや大きさかぁ、、、。
皮をとりまく環境や意識の変化は抗いようが無いですし、
その中で出来るだけ良い革とご縁があれば幸運だと思うしかないですよね。
でも、こちらの記事も見つけました。
こちらでは現行も悪くは無いと評価されていますね。
僕は古いコードバンを知らないので、詳しい方の解説は勉強になります!(感謝)
今のコードバンを見て魅力を感じた僕の感覚もあながち間違ってはいない!??(楽観!)
そんなこんなでお迎えできたのが僕のディプロマットです。
今回はここまでです。
ではでは。