こんにちは。
今日も晴れました。
秋の気配は・・・まだかな。
前回の続きです。
『JOHN LOBB』の(僕の)「FOUNDRY」を取り上げています。
JOHN LOBB FOUNDRY
前回は、フェイシング、について書きました。
いろいろと特徴的なディテールが詰め込まれていて、
大事なポイントです!
特徴的なデザインは横顔にもみられます!
サイドデザイン(前方)
ベージュヌバックのトゥガードの端はレースステイ方向へ上がっています。
その後ろ隣にホワイトのクロスグレインレザーのパーツがあり、
ここも本靴の特徴的なデザインです!
これはレースステイの前方(下部)から派生してサイドに伸びた構成で、レースステイと一体パーツとなっています。
この構成は・・・サドルシューズが近いのかな??
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サドルシューズの場合、↑のようにレースステイ全体からサイドへ流れるような幅のあるサイドデザインが一般的だと思います。
ここが「saddle(鞍)」のように見える事からつけられた名前ですね。
サドルシューズについて、こちらの記事を読ませて頂きました。(感謝)
その出自は19世紀末のイギリスと言われているようです。
20世期には『Church's』等の既製靴も登場し、アメリカへ渡ったそう。
アメリカでコンビカラーのサドルシューズが人気となり、
アメリカントラッドスタイルのアイテムとなったのでしょうね。
サドルシューズはクラシックなゴルフシューズやボーリングシューズでよく見られます。
つまり、スポーツシューズですよね。
この点、「Foundry」も「スコットランドの伝統的なウォーキングシューズからインスパイアされた」とされていますので、スポーツシューズに縁のあるデザインなのかな!??
ただし、
「Foundry」はサドルシューズと比べてサイドへ流れるカットラインの幅が狭いですよね。
位置も前方寄りで、ゆったり流れるような独特のカーブラインを描いています。
僕はこちらのスニーカーを思い出しました。
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『Brooks』はアメリカのスポーツブランドですが、
実は僕も履いています。(笑)
サイドのブーメラン型のデザインがアイコンですね!
ただし、『ブルックス』の場合はレースステイとは別パーツですが。
あれこれ書きましたが、
「Foundry」の特徴的なサイドデザインを眺めていると、
ケルトの自然を感じるような印象もしますし、
スポーティーな印象もしますね!
サイドデザイン(後方)
ホワイトレザーパーツの後ろ隣は、ベージュヌバックのクォーターが大きな面積を占めています。
その後部はL字型のカットになっていて、
後ろ隣のトップライン下部にはナイロンメッシュファブリック素材が使われています。
この点、このような場合、他のサイドデザインとリンクするような切り返しデザインがされる事が多いように思います。
でも、「Foundry」は何処ともリンクしないL字型デザインですね。
それでいて、角のカーブの感じやステッチの感じからでしょうか、全体として調和しているように思います。
ここからも大らかでありながら緻密に整えられたデザイン性を感じますね!
アウトサイドカウンターにはホワイトのクロスグレインレザーが使われています。
ヒールカップを覆うようなカットラインはオーソドックスなデザインのようですが、
それよりもう少し直線的なラインですね。
そして、このラインの延長線上にミッドソールのカラー切り替えがデザインされています。
ミッドソールについてはまた後で。
今回はここまでです。
ではでは。