こんにちは。
今日も晴れました。
お陰様で冬晴れの日が続いています。
相変わらず空気は冷たいですが。
前回の続きです。
『アレン エドモンズ』のキャップトゥダービー「ACE」を取り上げています。
Allen Edmonds ACE
前回はトゥキャップの縁に施されたトリプルステッチの確認から、同じくトリプルステッチが特徴的な『サンダース』の「1128B」へと話が広がりました。(笑)
そして、個人的には「1128B」はワーク・カジュアルなデザインというよりもミリタリードレスなデザインという印象がすると。
では、本靴「ACE」はどうなのか?
ダービー
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインを踏襲していますが、
前靴「Boulevard」と同じように、あまり水平に伸びる事無く、大きなカーブを描いて落ちていくデザインですね。
という事は、羽根の付け根の位置は・・・
やはり少し後方寄りに見えますね!
という事は、レースホールの数は・・・
4・・では無く、5対です。
ここは「Boulevard」と違いますね。
それでも、羽根自体はコンパクトに見えます。
その理由は・・・
レースホールの間隔がやや狭めでしょうか。
5ホールでもシューレースが若干密かなと。
羽根がコンパクトで履き口寄りに位置している事で、
ヴァンプのスペースが大きくなり、ノーズが長く見えますね。
そのため、ボリューム感のあるラウンドトゥでもスマートな感じがするのでしょうね。
アウトサイドカウンター
アウトサイドカウンターの革の切り返しがあります。
これによりワーク寄りな印象が現れるように思います。
アウトサイドカウンターのデザインに注目します。
最後尾のトップラインから下に降りてから前方へ緩やかなカーブを描いてソールへと落ちていくカットラインです。
ここもあまり前方へ伸びず、割とコンパクトなアウトサイドカウンターとなっていますね。
先ほどのクォーターのサイドデザインもですが、
個人的にはイギリス靴のオーソドックスなバランスとは異なる、
『アレン エドモンズ』ならではの、
すなわちアメリカ靴らしいデザインなのかなと思います。
さらに、本靴の特徴的なデザインが見られます。
ダブルステッチ
ヴァンプとクォーターの縫い合わせ箇所、
羽根の縁からトップラインの縁(パイピングと被って見えにくいですが)、
クォーターとアウトサイドカウンターの縫い合わせ箇所、
さらに、
レースステイやトップラインの数センチ下を沿うようにデザインされたステッチまで、
全てダブルステッチが施されています!
トゥキャップの縁と同じく、細やかで近接したステッチなのでそれ程目立つステッチではありませんが、やはりシングルステッチと比べて存在感は増しています。
この点、「Boulevard」の時に確認したのですが、ダブルステッチ自体は「パークアベニュー」にも見られるデザインで、『アレン エドモンズ』では必ずしもカジュアルなデザインとは言えないのかもしれません。
キャップトゥダービーで! (163)Allen Edmonds ① Boulevard(B)ダブルステッチ - 靴と歩む、僕の...
それでも、本靴の場合はアウトサイドカウンターがありますし、更にクォーターの内周にも装飾的なダブルステッチが施されていますので、流石に全体的にはワークシューズ寄りな印象が感じられるように思います。
ただし、
アッパーの品質やパーツのカットデザイン、ステッチなどから
スマートな雰囲気や、ドレス感も感じられるように思いますね。
ワークっぽくてもスマートでエレガントという感じが『アランエドモンズ』なのでしょうね!
今回はここまでです。
ではでは。