こんにちは。
今日は曇りと小雨の1日でした。
にしてはそこまで寒くは無かったですね。
もうすぐ12月だというのに。
W杯のハイライトを観ました。
クリスチアーノ・ロナウド選手、敢えて頭では無く肩や胸に当ててパスをしていました!
なんてったって、あの強靭な肉体ですからね!!
ネイマールを欠いたブラジルですが、カゼミーロのアウトサイド気味のあのシュートは凄っっっ!!!
『シルバノ・サセッティ』のキャップトゥダービーを取り上げています。
モデル名や型番号が分からないので、こちらです。
Silvano Sassetti
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ユーズドで、さいずは7です。
参考サイズは25.5との事。
前回はフォルム(ラストが不明なため)やトゥキャップ、革のところまで書きました。
ダービー
クォーターの革の切り返しがあります。
羽根の付け根から後方へカーブを描いて落ちていくカットラインです。
オーソドックスなダービーデザインで・・・しょうか?
クォターをよ〜〜〜〜く見ると、
ヴァンプの下にクォーターが位置していますよね!
この点、通常のダービー(外羽根)ではクォーターの方が上に位置しています。
逆に、オックスフォード(内羽根)の場合はヴァンプの方が上に位置していますね。
ですので、本靴はダービーでありながらオックスフォードのような配置がとられているのです。
こうしたデザイン・・前にも見た事があるような・・
『ジョンロブ』と『ベルルッティ』です!
ヴァンプが上にあるとクォーターのボリューム感が抑えられた印象がしますね。
そのため、横顔がすっきりとしてドレス感が出るように思います。
ただし、本靴が上記の『ジョンロブ』や『ベルルッティ 』と異なる点は、フロントのデザインです。
『ジョンロブ』等では羽根の下部の下にもヴァンプとクォーターの縫い合わせステッチがありますよね。
それにより、靴を前から見た時もオックスフォードのような印象が感じられるのだと思います。
それに対して、本靴では羽根の下部の下にステッチがありません!
構造としてはヴァンプの革が羽根の下まで伸びているようです。
タンまで一枚革なのか、羽根の中央辺りの下で別革のタンがあるのか、分かりませんが、靴を前から見た時に一般的なダービーのような印象となります。
そのため、本靴は一見すると普通のダービーシューズですが、サイドがなんとなくスッキリしている感じがして、よく見るとヴァンプの下にクォーターが位置しているというデザインの捻りに驚かされます。(楽)
ヴァンプとクォーターの配置や縫い合わせ範囲によってデザインのバリエーションが生まれ、それぞれ印象が変わるというのは面白いですね!!
もう少し、クォーターをチェックします。
ヴァンプとクォーターの縫い合わせはダブルステッチです。
前回のトゥャップの淵のダブルステッチと同じく、
非常に近接し、とても細やかなダブルステッチですね。
オックスフォードのドレスシューズと同じ仕様だと思います。
ドレス感のあるステッチですね!
羽根の付け根の位置に注目すると、若干後方寄りに位置しているように見えます。
そのため、ロングノーズが更に長く見えますね!
そして、実は羽根のデザインにも関係しています。
レースホールの数を数えると、1、2、3、4、、、5がありません。
この点、一般的にドレスシューズでは5ホールが多いように思いますが、本靴は1つ少ない4ホールです。
また、4ホールのダービー(外羽根)というとカントリーシューズを思い起こしますが、本靴にはカントリー感はほぼ無いですね。
というのも、鳩目の金属が見えない内鳩目ですし、シューレースもドレスシューズと同じ細めですから。
ドレス寄りなデザインのダービーにおいて4ホールを採用する事で、羽根が若干短めとなり、その分ヴァンプのスペースが広がります。
それによって、ノーズが長く見えますね!
いわばVフロントのような感覚でしょうか。
更に、羽根の下部のカットラインにも注目です。
この点、イギリス靴のNavvy Cutのようなデザインですと、シューレースを締めると内・外の羽根の下部が接しますよね。
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羽根がきちんと閉じ合わさる事でカチッとした印象がしますね。
これに対して、
本靴では内・外の羽根の下部がややハの字型気味に広がるデザインになっていますね。
カチッとしたイギリス靴に対して、緩やかで柔らかな雰囲気がします。
ここもイタリア靴らしいように思いますね!
今回はここまでです。
ではでは。