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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (81)SANTONI ③ b61cdbrbr

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 天気も安定していますね。

 

 ニュースに触れるたびにいたたまれない気持ちになります。

 でも、目を背けるわけにはいかない。

 命をかけて伝えている人々がいるのだから。

 

 前回の続きです。

 『SANTONI』のシングルモンクを取り上げています。

 次はこちらです。

Santoni b61cdbrbr

 

 前回のようにスマートなシングルモンクですが、

 グッと印象が強い感じがしますね!!?

 

フォルム

 ラスト名についての記述が無いので不明です。

 

 見た感じは前回取り上げたモデルとよく似ていますね。

 ソックシートのデザインも同じようですし、共通ライン?、共通ラスト??

 

 スーッと伸びたロングノーズです。

 ボールジョイントからトゥへと内外両側から窄まるラインは直線的ですね。

 コンパクトなスクエアトゥです。

 

 細っそりとしたスマートなフォルムですね。

 2000年代頃からの現代的なイギリス靴にも見られるフォルムですが、やはりイタリア靴ブランドが作るとらしさを感じます!(笑)

 

横顔

 

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)をベースとしたシングルモンクですね。

 

 羽根は2ホール分くらいのコンパクトなサイズです。

 下部はVフロントのような角度はついておらず、スクエアフォルムとなっていますね。

 

 羽根の付け根からソールへのカットラインも羽根から真っ直ぐ落ちるようなストレートです。

 このストレートラインには、上部(羽根側)がトゥ寄りに、下部(ソール側)がヒール寄りに、少しだけ傾斜がついています。

 

 インサイド側からも見てみましょうか。

 やはり羽根(そのままストラップ)からソールまで一本の直線のようなカットラインですね。

 下部はボールジョイントから少しだけ後ろにいった辺りです。

 クォーターがアーチの下から足を包み込むような印象ですね。

 

 カーブを描くクラシカルでエレガントなカットラインと比べると、

 ミニマムで個性的なデザインでしょうか。

 それをアーティスティックな印象に仕上げているのが「色」ですね!

 

2トーンカラー

 ヴァンプはダークブラウン、クォーターは(ミディアム)ブラウンで色分けされています。

 これにより先程のクォーターのミニマムなカットラインが更に強調されて見えますね!

 

 サントーニはカラーリングにも非常に力を入れていますよね。

 本靴も熟練の職人によるハンドペインティングにより生み出されているそうです。

 

 クォーターのブラウンが顕著ですが、陰影のあるグラデーションも見られます。

 カーフの艶やかでしなやかな質感と綺麗に調和していますね。

 個性的なカットラインのクォーターがアーティスティックなデザインに見えるのも色味や質感の影響が大きいと思います。

 そして細やかで丁寧なステッチが更に上質な雰囲気を醸し出しています。

 

三越伊勢丹オンラインストア

 

 カラーに加えて、もう1箇所個性的なデザインがあります。

ストラップ、バックル

 ストラップの幅はドレスシューズにしては太めです。

 ベルトと呼んでもいい感じ!?

 とはいえ、カジュアル過ぎるほど太いわけではなく、ドレス感の中で個性を感じる絶妙なバランスだと思います。

 先端は丸みを感じる剣先型で、上品な印象ですね。

 

 太めのストラップに対応するバックルも大きめです。

 サイズ自体が大きめな事もありますが、それを隠さない太めのフレームも特徴的だと思います。

 ボリューム感・重量感が感じられる印象で、目を引くポイントになっていますね!

 

 ベルト通しのあるバックルはスマートでドレス感が高いようにも見えます。

 まさに「ベルト」をイメージしてみると、そうかなと。

 もちろん、デザインによってはカジュアルな場合もありますが。

 本靴は角のあるシャープなフォルムで、彫り等の無いプレーンなデザインです。

 ドレス感のあるデザインをベースに、サイズを少し大きめなバランスにする事で、強さや個性的な雰囲気を醸し出していますね!

 

後ろ姿

 

 

 内外2枚のクォーターはヒールのセンターで縫い合わされています。

 縫い目の上から市革(棒市)で補強されています。

 

 ヒールカップの丸みもしっかり現れていますね!(美)

 

 ヒールのコバは少しだけ出ています。

 ヒールの高さはそれ程高く無いですね。

 

 安定感を感じる後ろ姿です。

 

ソール

 底付けはマッケイ製法との事です。

 シングルレザーソールです。

 縫い目を隠したヒドゥンチャネル仕上げです。

 ウエストを見ると、センター部に峰が見られ、両外側へ降るような形状です。

 まるでフィドルバックのようですね!(美)

 元々絞り込みの効いたウエストラインですが、更にくびれが強調されています!!

 

 ソールにオレンジのカラーリングがされているのも洒落ていますね!

 僕が靴に興味を持ち始めた最初の頃、サントーニとも縁のあるエルメスのメンズコレクションで使われていたレザーシューズのソールカラーがオレンジだった事を思い出します。(懐)

 さり気なく効いたファッション性の高さに強く惹かれましたね。

 

CASETiFY

 

感想

 プレーントゥ・シングルモンクはシンプルでドレス感のあるスタイルですね。

 それをベースに、アーティスティックな2トーンカラーと、少し太めのストラップと少し大きめのバックルが、しっかりと個性を表しています。

 ロングノーズと相まって、イタリアらしいネオクラシックなドレスシューズに仕上がっていますね!

 

 今回はここまでです。

 ではでは。

 


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