こんにちは。
今日も晴れました。
まだ暖かさは感じられませんが、
昨日までと違って、空気もそこまで冷たくならなかったです。
前回の続きです。
『Stefano Branchini』のシングルモンクを取り上げています。
それでは靴を見ていきましょう!
Stefano Branchini
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ブランキーニにしては(?)真面目な印象ですよね。(恐縮)
でも、やはりブランキーニらしさも光ります!
フォルム AMOR
modelという項目に「AMORモデル」とあります。
おそらくこれがラストに相当するのではないかと。
スーッと伸びたノーズはロングノーズ気味です。
ただし、トゥをコンパクトなスクエアにする事で間延びした印象を抑え、引き締まった印象になっていますね!
ヴァンプには装飾が一切ありません。
プレーントゥですね。
カラーも色斑の無いブラックの単色です。
細身でスマートながら、エッジを際立たせる事はせず。足を包み込むような丸みが感じられますね。
ソフトで上品な、クラシカルでエレガントな雰囲気もあります。
シックでドレス感のある顔をしていますね!
羽根
ストラップの下には羽根がありますね。
形状はダービー(外羽根)のようですが・・・
羽根の付け根辺りをよく見ると、
クォーターの革の切り返しがありませんよね!!?
すなわち、ヴァンプからサイド、そしてヒールまで一枚の革で構成されています!
違う角度からも見てみましょうか。
インサイド側もトゥからヒールまで一枚の革で構成されています。
羽根の付け根の箇所から切り込みを入れる事でヴァンプと羽根に分かれていますね。
そして、ヴァンプの上端に別革のタンを縫い付ける構成です。
つまり、一枚の革でアッパーを釣り込み、ヒールで縫い合わされています。
ですので、本靴はホールカットですね!
ミニマムなデザインの美しさと、上司な作りの良さが感じられます。
ストラップ、バックル
かつての装飾的なブランキーニとは異なる、
ミニマムなブランキーニではありますが、
やはり他ブランドとは異なるブランキーニらしい装飾性が見られます。
それがストラップとバックルです。
ストラップの幅に注目すると、かなり太めですね!
通常、このくらいドレス感のあるフォルムであれば、もっと細いストラップが採用されますよね。
そこを敢えて変えたのはブランキーニならではだと思います!
ところで、本靴はダービーとはいえホールカットでしたよね。
一枚の革でアッパーを形成しているので、羽根からストラップを伸ばす事はできません。
ですので、アッパーとは別の革でストラップを作り、縫いつけています。
別革なのでストラップのデザインが自由に作れますね!
ストラップの縫い合わせ位置は羽根の麓辺りです。
ソールまで伸びるとカジュアルな印象になりかねないので、ドレス感を維持したデザインだと思います。
端もシャープなカットラインですね。
ストラップの先端はもう少し丸みがありますが、やはりスマートなカットラインです。
カジュアルシューズでは無くドレスシューズであるというメッセージが感じられますね!
そして、バックルです!
太いストラップに対応して、バックルも幅が広く、大きなフォルムです。
艶のあるシルバーで、ある程度角のある正方形ですね。
ただし、やはりそれ以上の装飾性は控えられていて、ブランキーニにしてはシンプルでシックなデザインだと思います。
さり気なくブランドロゴが刻印されていますね!
通常大きなバックルはカジュアルなデザインですが、シンプルでシャープなデザインにする事でドレス感を感じますね。
後ろ姿
ヒールカップの丸みが綺麗に表れていますね!(美)
ヒールは割り縫いで、縫い目の上には市革が当てられています。
裾広がりの山型です。
ヒールブロックの幅は少し張り出し気味ですね。
高さも程よくあり、安定感のある力強い印象です。
側面もつるつるに整えられていて丁寧な仕事ですね!
ソール
底付けはブラック製法(マッケイ製法)との事です。
シングルレザーソールです。
縫い目が隠れたヒドゥンチャネル仕上げですね。
ウェストのセンター部が少し盛り上がり、両端が窪んでいるように見えます。
まるでフィドルバックのようですね。
ヒールのトップピースにはオリジナルデザインのラバーも見られます。
化粧釘も綺麗に並んでいます。
やはり丁寧な仕事ですね!
感想
往年の装飾的なブランキーニとは打って変わって、ミニマムなブランキーニですね。
とはいえ、
ホールカットのダービーというデザインは珍しいですし、
太いストラップと大きなバックルも印象的です。
やはりブランキーニはデザインが凄いですね!!
今回はここまでです。
ではでは。
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