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さり気なく、華やかに、シングルモンク。 (34) EDWARD GREEN MERCER

 こんにちは。

 今日も晴れました。

 夜になって寒さが増してきましたね。

 

 前回の続きです。

 エドワードグリーンのシングルモンクを取り上げています。

 今回はこちら!

EDWARD GREEN MERCER

 ユーズドです。

 カラーはダークブラウン系ですね。

 

 モデル名の記載が無いので、あれこれググりました。 

 おそらくこちらのモデルと同じではないかと思われます。(感謝)

lastyle-shoes.shop

 「MERCER」というモデルで、ラスト82のブラックカーフです。

 本靴と同時代に作られた色違いなのではないでしょうかね。

 

 という事で、

 まずは製造時期から。

製造時期

 ライニングに小窓があり、ラストやウィズ、サイズが記載されています。

 新工場で作られたモデルですね。

 インソックのデザインは現行と同じです。

 という事は、2014年以降に作られたのではないかと思われます。

 

ラスト82

 前回と同じくラスト82です。

 2003年に登場し、現在もエドワードグリーンの主力を担うラストです。

 

 スラリと伸びたノーズ長で、小ぶりのラウンドトゥですね。

 スマートで現代的なフォルムです。

 

プレーントゥ

 トゥやヴァンプには一切装飾がありません。

 プレーントゥですね。

 ラストのフォルムがそのまま現れるデザインです。

 

 ストラップの位置が高く、羽根もVフロントのような角度がついています。

 そのためヴァンプが広く、ノーズが長く見えますね。

 

 

後ろ姿

 

 ヒールにも装飾はありません。

 因みにサイドにも相性は無いです。

 

 ヒールは縫い割りで、上端はドッグテールです。

 トップリフトよりヒールカップの膨らみの方が少し大きいバランスで、

 エドワードグリーンらしいエレガントなヒールですね!

 

ストラップ、バックル

 前回の「TROON」よりも更に羽根の付け根の位置が前方にありますね。

 その羽根からストラップを形成しているので、ストラップもの幅もやや太めです。

 そうなるとカジュアル感が強くなりがちですが、しっかり角度をつけて窄めていく事でシャープな印象に仕上げていますね。

 それによりVフロントのような羽根が形成されています。

 また、ストラップの先端を剣先のようにデザインする事でより一層シャープな印象になっています。

 

 ストラップに対応するバックルのサイズも少しだけ大きいでしょうか。

 それでも明らかに大きいという程では無いですね。

 そう感じるのは、長方形の短辺が少し短く見えるからかもしれません。

 

 このバックルはエドワードグリーンとしては個性的なデザインかなと思います。

 というのは、

 従来のバックルは四辺ともに同じ厚み・幅で至極シンプルなデザインです。

 しかし、今回のバックルは全体的に平たいフォルムで、ピンがかかる側の長辺だけが更に幅広となっていますね。

 このちょっとした違いによってバックルの存在感が増している印象がします。

 Church'sの「WESTBURY」ほどでは無いですが、エドワードグリーンとしては強い印象のバックルですね!

 

クォーター

 クォーターの革の切り返しがあります。

 ダービー(外羽根)をベースとしたデザインですね。

 

 羽根の付け根からソールへのカットラインは、カーブを描いています。

 しかもウェストを超えてかなり深いところまで伸びています!(驚)

 羽根の付け根も前寄りなので、大きなカーブが印象的なデザインとなっていますね。

 

 また、そのカーブラインとトップラインの幅も少し狭めなデザインとなっています。

 躍動的でシャープな印象がします。

 

 前回の終わりに、このカーブラインについてクラシカルなエレガンスを感じると書きました。

 ・・が、「MERCER」はむしろデザイン性が強いように思います。

 クラシカルなエレガンスというよりも、現代的な新しいクラシックを目指しているような印象ですね。

 

感想

 現代的なラスト82や、少し存在感を出したバックル、

 少し太く鋭角にデザインしたストラップや、深く抉ったサイドのカーブライン、

 エドワードグリーンの中ではデザイン性を強く打ち出したモデルなのかなと思います。

 スタイリッシュなドレススタイルにハマりそうなデザインですね!

 

 他所の英国靴ブランドも現代の装いに合った新しいクラシックを模索していますよね。

 そうした挑戦的なデザインを、エドワードグリーンもしているのだと思います。

 

 今回はここまでです。

 良いクリスマスを!!

 ではでは。

 

 


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